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文系大学院生が語る大学院のメリット・デメリット

自己紹介

 初めまして。24卒として就活していた文系大学院生あやと申します。
私はもともと「大学の教授になりたい」と思い大学院進学を決意しました。
ただ教授を目指すことは自分には向いていないと感じ、来年度から民間企業に就職します。
この記事では、自身の実体験をもとに文系大学院に進学して感じたメリット・デメリット・注意点をご紹介させて頂きます。
大学院進学を考えている方のご参考になれば幸いです。

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▽_この記事で分かること_▽

・大学院に進学するメリット
・大学院に進学するデメリット
・大学院に進学する上での注意点

大学院に進学するメリットは?

専門的な知識の獲得

 大学院では大学で学ぶよりもより深い専門的な知識を獲得できます。
具体的には、自分が学びたい先生のもとで日々勉強が出来る為、その先生の研究分野の最先端の知識に触れることが出来ます。
自分が学びたい分野がある人やある分野を突き詰めてみたい人にとっては、本当に刺激的な日々が送れると思います。

研究スキルの向上

 大学院での生活は研究が中心となります。
研究を通じて問題解決能力や分析力が向上し、独自のアプローチで問題に取り組むスキル等を身につけることができます。
研究を通して身につけることが出来たスキルは、日常生活に役立つことはもちろん就職活動にとても役立ったなと感じています。
自分がやりたい研究に多くの時間を費やして本格的に出来るというのは、修士課程や博士課程でしか出来ない経験だと思います。

大学教授への道

 大学院修士課程(2年間)修了後は、博士課程(3年間)に進み、大学や研究機関で教育者や研究者としてのキャリアを築くことができます。
博士課程修了者は、大学での教員職に応募することができ、教員になることが出来れば(地位によりますが)自分のやりたい研究を仕事にすることが出来ます。
また、ご存知の方も多いと思いますが、教授や准教授まで登り続けることが出来れま高収入を得ることが出来ます。

専門職へのステップ

 特定の分野での深い知識を持つことは関連する職種でのキャリアアップにつながり、大学の教員職としてのキャリアだけでなく、研究者としてのキャリアを目指すことも出来ます。
具体的には、国の研究機関や民間企業の研究職として、キャリアを築ける場合があります。

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大学院に進学するデメリットは?

時間と費用の投資

 時間と費用の投資大学院は通常、学位を取得するまでに数年かかり、学費や生活費が発生します。また、大学の教員や研究職として地位を得るまでには卒業後かなりの時間がかかります。
更には、博士課程終了後、研究分野によってはポストが少なく思い描いていたキャリアを歩めない人が一定数いるという事実があります。
【時間と費用の投資】と【思い描いたキャリアが歩めない可能性】をしっかりと考えることをお勧めさせて頂きます。

ライフイベントの遅れ

 大学院に進学することで、様々なライフイベントが遅れる可能性があります。ストレートで博士課程を修了することが出来たとして、博士課程を卒業すると27歳です。そして、博士課程を卒業した後は、すぐに職が見つからなかったり、1年単位の有期雇用契約であったりと安定した職を得ることが出来ない人も多くいるようです。私が相談させてもらった女性の教授は、35歳で結婚し、37歳で出産されました。
また、37歳の時点で、助教だったため上を目指すためには育休を取ってられないと感じ、3か月で仕事に復帰したと言っていました。
人によって異なると思いますが、結婚や(女性の場合)出産といったライフイベントが遅くなる可能性は高いと言えると思います。

アカデミア外のキャリアへの挑戦

 私は、指導してもらっている教授に進路の相談にのってもらった際、博士課程までいくと、研究分野とは異なる人気企業に就職するのは難しいと言われました。
(例えば、文学系の研究をしていてスポーツメーカーの総合職を目指す等)
大学院で得られるスキルや知識が、アカデミア以外の職場でどれだけ活かせるかは個人により異なると思いますが、自分の研究分野と異なるキャリアを目指すことは難しい場合があるようです。

ストレスとプレッシャー

 研究者としてのキャリアは競争が激しく、研究にはかなりのエネルギーがかかります。これにより、ストレスやプレッシャーが生じることがあります。特に博士課程の学生の方は、燃え尽き症候群になってしまったり、思うような実績を残せず大きなストレスを抱えてしまい精神的に追い込まれてしまうことがあるようです。
隣の研究室で仲良くし下さった方は、精神的に追い込まれてしまい退学してしまいました。
進学を検討する際には、自身の目標や価値観、将来のキャリアプランをよく考え、それに合った選択をすることが重要だと思います。

人間関係

 研究室の世界は本当に狭いです。そして、古い価値観が根づいている世界でもあり、教授の方向性が絶対という研究室が多くあると思います。
私の通っている研究室でも教授のやり方が絶対で、教授のご機嫌取りをすることが日常的です。また、教授のお気に入りになれるかで態度が違います。
これは私の研究室に限ったことではなく、友達の話を聞くと私の通っている大学でも同じようなことがあるようです。
教授よりも早くきて遅く帰宅することが絶対、研究室にいなかったらしつこく連絡がくることがあったり、教授の研究の雑用を頼まれたり、進捗が遅いと人格否定をされた等、あげたらきりがないほど様々な研究室において、悲しい現実があります。
もちろん、上記のようなことがない人間関係が良好な研究室に通っている友達もいますが、教授たちは厳しい世界で生き残ってきた方たちで、厳しさを生徒に求めることもあるようです。

大学院に進学する上での注意点

挙げだしたら沢山あるのですが、自身の経験から特に気を付けるべきと感じる3点を記載させていただきます。

教授との相性

 上記の人間関係にあるように、教授の中には、かなり厳しい方が一定数いらっしゃいます。
研究室は、上司が沢山いるわけでなく、教授1人が絶対的存在になりやすいことから教授との相性はかなり重要であると思います。
どんな厳しいことがあっても、この教授のもとで学びたいという意思があるかを考えてみることや、事前に沢山のコンタクトを取り、相性が合うかを確かめることを強くお勧めします。
教授と合わなくて、辞めてしまった学生が私の周りに沢山います。
私の後輩も7名中2人がリタイアしてしまいました。

将来のプラン

 修士課程、博士課程に進むことがご自身の将来描いている未来に良い影響を与えるかを熟考することが重要だと思います。
就職活動がうまくいかなかったからという理由で、修士課程に進んでしまった方はかなりの確率で挫折してしまうと私がお世話になったどの先生方もおっしゃっていました。
修士課程、博士課程に進むことでご自身の人生にどんな良い影響を与えるか、その良い影響の為なら多少の辛いことも乗り越えられるかをぜひ考えてみてください。

メリット・デメリットの比較

 上記に私が考えるメリット・デメリットを記載させて頂きましたが、メリット・デメリットを考えた時に、メリットを得る為にデメリットを受け入れることが出来るか考えてみることをお勧めします。
あくまで上記は私の関挙げるメリット・デメリットですが、特にデメリットが全部起こる可能性も考えた上で、修士課程、博士課程に進むというご決断をすることが出来れば修士課程、博士課程はかなり充実した時間を過ごすことが出来ると思います。

最後に

 今回は、自身の実体験をもとに文系大学院に進学して感じたメリット・デメリット・注意点をご紹介させて頂きました。私が修士課程に進む前に知ることが出来たら嬉しかったなと思うことを赤裸々に記載しました。私自身、修士課程に進んで本当に辛かったですが、学びは大きかったなと思います。
修士課程、博士課程を検討している方にはデメリットを参考にして頂き、ぜひ後悔の少ない選択をして下さい。
皆様のご参考になれば幸いです。

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