2017年3月の記事一覧
バナナタニ園 谷郁雄
詩集である。
少し息苦しい状況だった時に開いた本だったので、
この本の中で深呼吸をした感じになった。
幸福。
ひらがなで、こうふく、という言葉をくりかえし思った。
いつだったか大学生だった頃の、
春の午後、
家に帰ってきたら誰もいなくて、
でも、
部屋は何故かあたたかく光に満ちていて、
次の用事まで時間があったので、
台所でサッポロ塩ラーメンをなんとなく作って、
風がよ
ぼくの死体をよろしくたのむ 川上弘美
緑が、とても綺麗だったので、衝動買い。
しおりのミントグリーンも好みだったので、出して撮りました。
帯にもありますが、ジャンル分け不能な短編集なところがとっても好みだった。
夜にちょっとずつ、読めるところが短編集の好きなところ。
川上弘美の描く、間が好き。
何かが起きてもそれに呼応する反応がワンテンポ遅い感覚があって、その遅い間の中を漂える気がして好きです。
天罰を与える役割の人の
雑草たちよ 大志を抱け 池辺葵
こういう青春時代を送ってきた覚えがある。
かなり懐かしかった。
自分の学校生活は、まぁ、御多分に洩れずいろいろあったけど、
どういう色味でこの時代のことを思い出すかというと、
この漫画と、あずまんが大王を6:4で混ぜた感じだ、と思った。
両方に共通するのは、
余白の多いコマに立ち上る、まったりした空気。
もう云十年も前の話なので、
当時を色濃く思い出す事は殆ど出来ないけれど、
乱と灰色の世界7巻(最終巻) 入江亜季
入江亜季の群青学舎を読んだ時、
「なんて、痛々しくも瑞々しい青春をさらっと描くのだろう」とものすごーーーく感動した。
恋の気持ちの中心にある芽みたいな、
大事な芯のところがぶれずに
キャラクターの中にしっかり根付いていて、
そのふわふわした気持ちは幻想なんじゃ?と思わせるような無駄な行動や言動が
どのキャラクターにも一切ない。
この最終巻では、
小学生の主人公・漆間乱の、
大人に
ミラクル☆ヒーリング 小林健✖️吉本ばなな
この読書感想文置き場は、
吉本ばなな信者20年生のわたしが、
吉本ばなながnoteでオススメしていた本を読むシリーズになりつつあります…。
マスターヒーラー小林健の本を読むのは、これで4冊目。
この他に読んだ本は、
『長生きしたけりゃ素生力をつけなさい』
(素生は、そせい、と読みます。ケンコバヤシの造語。素の生きる力。)
『病を根本から治す量子医学』
『おもしろブラザーズ対談
言葉を使いこなして人生を変える はあちゅう
はあちゅうを読もうと思ったのは、
吉本ばなながnoteでオススメしていたからだ。
その時に、
「なんだかブロガーって新進気鋭の作家って感じでかっこよくていいなぁ、嫉妬しちまう」と考えていた自分に気付き、
「嫉妬で面白いものを取り逃がしてるのだとしたら、相当勿体無い!」と急に思って、
『かわいくおごられて気持ちよくおごる方法』を読み始めたのが
はあちゅう体験の
女の友情と筋肉5巻 KANA(ネタバレ注意)
もう、
全員がこの世にいるとしか思えないくらい好き。
そしてわたしは、イオリになりたい。
イオリの佇まいとか、包容力あって頼りがいあるところとか、それでいてちょっと高いケーキやヒールのある靴が好きなところとか、もうみんな憧れ。
わたしには、たぶん、筋肉が足りないんだと思う。
マユの出産までの流れなんて、設定も状況も全てがギャグでしかないのに、ユイがマサを成田空港で受け止める時の
「か