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乱と灰色の世界7巻(最終巻) 入江亜季


入江亜季の群青学舎を読んだ時、

「なんて、痛々しくも瑞々しい青春をさらっと描くのだろう」とものすごーーーく感動した。

恋の気持ちの中心にある芽みたいな、

大事な芯のところがぶれずに

キャラクターの中にしっかり根付いていて、

そのふわふわした気持ちは幻想なんじゃ?と思わせるような無駄な行動や言動が

どのキャラクターにも一切ない。


この最終巻では、
小学生の主人公・漆間乱の、
大人になる為の大切できらきらした瞬間がいっぱい連なっている。

恋の始まりも。

あまりにもかわいくて、胸がいっぱいに。

何回も読み返してしまった。


終わるのが寂しくて、ずっと買っていなかったのだが、急に思い立って買ってみたら、やっぱり終わるのは寂しかった。

女の子が成長するっていうのは、こんな感じできゅんとして切ないのだな。

入江亜季の描く女の子が本当に好き。

みんな切実で、健康で、色っぽい。

健康的な色気って、こういうことだよね!といつも思う。

こういう健康的な色気が世界を平和にするんじゃなかろうか、とさえ、思ってしまう。

表情に、その魅力が特に凝縮され描かれている。

大人になる前のあどけない表情と、

大好きな人を失った痛みを知った後の大人になりたての表情と、

乱の表情の違いに胸の奥がぎゅっと掴まれた!

すごーーーーく魅力的!

ああいう深みのある凜とした表情を、

いつか出来たらいいなぁ。

乱と灰色の世界 7巻 入江亜季

しろくまʕ ・ω・ )はなまめとわし(*´ω`*)ヨシコンヌがお伝えしたい「かわいい」「おいしい」「たのしい」「愛しい」「すごい」ものについて、書いています。読んでくださってありがとうございます!