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雑草たちよ 大志を抱け 池辺葵

こういう青春時代を送ってきた覚えがある。

かなり懐かしかった。

自分の学校生活は、まぁ、御多分に洩れずいろいろあったけど、

どういう色味でこの時代のことを思い出すかというと、

この漫画と、あずまんが大王を6:4で混ぜた感じだ、と思った。

両方に共通するのは、

余白の多いコマに立ち上る、まったりした空気。

もう云十年も前の話なので、

当時を色濃く思い出す事は殆ど出来ないけれど、

いま思い返せば、そういう空気をいっぱい食べて育ったと思う。

都内ど真ん中だった割に、

まったりしているところがあったのは、

近くに大きな神社があったからかな。

がんちゃんの眉毛や、ピコの男らしい言葉遣いや、久子さんが全身のムダ毛を気にしているところとか。

全部がなんだか懐かしい。

恋愛を心から楽しい、と思う前の段階の、女の子たちのお話。

女の子の友情は面倒なものじゃ、全然ないし、

男の子たちみたいな燃える感じの結びつきではないけど、

海みたいに広くて、あったかくて、楽しいものだって、

いつでも思っている。

そういうことをもっと声を大にして言いたい、と思えるような漫画でした。


雑草たちよ、大志を抱け 池辺葵

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しろくまʕ ・ω・ )はなまめとわし(*´ω`*)ヨシコンヌがお伝えしたい「かわいい」「おいしい」「たのしい」「愛しい」「すごい」ものについて、書いています。読んでくださってありがとうございます!