見出し画像

一人旅の楽しさに気付いてしまった話

今年は一人旅をすることが多かった。理由は2つある。1つ目は東京で会いたい人に会うためだ。去年から会うと決めていた。会うまでの半年以上の間、直接会って話すことばかりを、朝起きてから夜寝るまでずっと考えていたくらい、会いたい人がいた。

2つ目は「サイコロきっぷ」というものを買ったからだ。大阪発で往復運賃5000円(新幹線や特急代も含めて)で破格だが、行先はサイコロ任せというきっぷである。サイコロきっぷは2回買って、私は尾道と福井に行くことになった。

今までの一人旅の経験は、慣れ親しんだ場所である京都で1泊2日するぐらいだった。それに対して、東京・尾道・福井はあまりよく知らない場所だった。正直、一人で観光できるのか、迷わないのか、そもそも新幹線に乗れるのかという不安すらあった。

しかし実際に一人旅をしてみたら、めちゃくちゃ楽しかった。どのような楽しさがあったかを、以下に記していこう。

一人旅の楽しさ

知らない電車に乗る・見る・撮る

私は電車に乗ることが好きだ。移動時間すら楽しいと思えるような人である。車窓からの景色をしっかり見るために、乗車時間中は読書や勉強など他のことをしない。

他の人と一緒に来たら、「電車は移動手段」としてしか捉えられないことも多い。だけど私は電車も楽しみたい。

駅に着いたら、駅名標を撮ることにしている。撮ったら初めて駅を出ることができる。

駅名標。東京は東京駅しか撮ってなかった……。色んな駅に行ったはずなのに。
尾道駅。自販機の裏が、ポスターのようになっている。
えちぜん鉄道の福井駅。木でできている。

また、知らない街の電車を見るのも好きだ。都会の通勤電車も、田舎のローカル鉄道も好き。

尾道。後ろの尾道水道の景色に映える電車。
駅舎と電車のツーショットもたまらない。
福井鉄道(路面電車)。これに乗るためだけに乗った。

電車を見ると、「旅先に来た」という気持ちになれる。知らない街の現地の人になった気分にもなれる。その街で暮らしている人の日常に、入り込んでいる感覚なのだろうか。電車に乗るのが目的の旅もしてみたい。


自分の好きなように回れる

電車を撮るのが好きな私なので、駅からなかなか出られない時もある。こういう時に他の人がいると、気を遣ってしまう。一人でなら、じっくり撮影することができる。

その日の天気次第で、行く場所を変えることも容易い。尾道の時は1日目に千光寺ロープウェイに乗る予定だったが、曇天であったため2日目に回した。おかげで、快晴の千光寺を楽しむことができた。

見晴らし最高の景色。

その逆で、無茶な予定も決行できる。東京の新宿御苑に行く時に天気が雨だった。それでも行って、散策した。人がほぼいない新宿御苑は良かったが、雨風がとんでもなく強くなってしまった。傘の骨が2本折れるほどだったので、途中で切り上げて新宿駅に避難した。今となっては良い思い出だ。

荒天の新宿御苑。池が波打っている。

次の日に新宿御苑にリベンジに行った。同じ場所に2回も行くのは、一人旅だからこそできる。

好天の新宿御苑。晴れ渡る空は最高。

東京は観光名所がめちゃくちゃ多いが、自分の行きたい場所に行くことにした。すると、公園(庭園)と展望台ばかり行っていた。

皇居東御苑、日比谷公園、東京シティビュー、東京タワー、新宿御苑、代々木公園、都庁(せっかく行ったのに、展望台は閉鎖されていた)……。

公園と展望台ばかり行ったことを友人に話したら、「もっと観光名所に行きなよ……」と言われた。でも良いんだ、私は。誰かと一緒に来てたら分からなかった、東京の新たな一面を知れた。この東京砂漠にも、豊かな自然があったということを……。


また、その場で見つけた場所へ、すぐさま行くことだってできる。「この場所気になる!!」となって突っ走りやすい私には、一人旅が向いている。

福井の旅では、福井城跡を見た後に芦原温泉へ向かう予定だった。だが近くの看板に、「養浩館庭園」と書かれているのを見つけた。庭園大好き人間としてはめちゃくちゃ気になったので調べてみたら、閉園時間までまだ余裕があった。となれば行くしかない。


池の周りを歩きながら楽しむ。
夕日の差し込む和室が最高だった。

今まで誰かと旅行に来ても却下されそうな場所に、好きなように行けるのが楽しすぎた。


現地での人との交流

旅先で、人と会って話すのが楽しいことに気付いた。今までは誰かと一緒に旅行するのが当たり前だった。一人で来て誰かと会うという行為が、新鮮だった。

東京旅行は、人と会うことが目的だった。会いたくてたまらなかった人と、直接話せて幸せだった。その他、東京の友人とも会った。

東京旅行で、「一人旅」なのに誰かと会って話すという楽しさに気付いた私は、尾道でゲストハウスに泊まることにした。共用スペースで会話したりテレビを観たりして、楽しむことができた。


「全然知らない人と話すこと」をしてみたいと思うようになったのは、自分でも意外だった。ゲストハウスで新たな自分を知ることができたが、普通のホテルとは違い他の宿泊客と同じ部屋で寝るので、大変だったところもあった。次に泊まる時はそれも考慮して、ゲストハウスを探したい。


まとめ

一人旅の多い年となった。そして、ハマるとは思わなかった。気軽な旅を経て、行きたいと思う街が増えた。ゆくゆくは「小京都」と呼ばれる街を制覇したり、青春18きっぷで日本縦断したりなどしてみたい。

私の知らない街はまだたくさんある。既に行った東京も、知らない場所が圧倒的に多い。東京にも行きたい。会いたい人に会うのも兼ねて、年1ぐらいで。

私の住む京都ですら、まだ知らないエリアが多々ある。舞鶴など、北部の方へは行ったことがない。京都旅行もしてみたい。

私が健康なうちに、色んな場所へ行ってみたいという気持ちが強くなってきた。となれば、旅行資金が必要だよなぁ。サイコロきっぷのように、再び激安でお得なきっぷが発売されたらいいのに。


この記事が参加している募集

振り返りnote

旅のフォトアルバム

サポートは京都で生きる私の血となり肉となります🍚🍖📖🖊