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理解されない人たちの行く先

こんにちは、ナキです!

小中学生の頃を思い出してみて下さい。

あなたの周りにいわゆる「問題児」はいましたか?

僕の周りには数人程度いました。「何で問題ばかり起こすのだろう。他人のことを考えないのかな。」という風に当時は思っていました。先生もよくそのような生徒に怒り飛ばしていました。

しかし「問題児」と言われている人は多くの苦しみを抱えていたのです。その苦しみを理解せず放置した結果、犯罪者へと変貌するのです。

以下「ケーキの切れない非行少年たち」の内容と考察を書いていきます。


非行少年の特徴

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本書では様々な特徴を取り上げていますが、一括すると「認知に歪みがある」ことです。非行少年は簡単な漢字の読み書きや計算ができなかったり、相手の気持ちを理解できないのです。

彼らは相手に迷惑をかけても「申し訳ない」という気持ちが生まれないのです。後先を考えず、自分のその場の感情で罪を犯してしまいます。

したがって単に少年院に送ったとしても、なぜその行為が悪いのかを自覚できなければ、同じ過ちを繰り返してしまいます。


認知に歪みのあるに対する現状の対応と著者の対応策

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では保護者や教師は認知に歪みのあるに対してどのように対応するのでしょうか。

それは「褒める」ことです。

しかし本書では褒めることはその場しのぎであり、根本的な解決になっていないのです。

褒めることを続け、彼らを野放しにした結果、子供は非行に走ってしまいます。

小学生の時簡単な内容なのに全く勉強についてこれなかった人や周りの空気に馴染めない子がいたと思います。義務教育ではそのような生徒を放置しても学校を卒業させることができます。しかしそのような子供は学校が楽しいという気持ちになるでしょうか。彼らは学校をサボり、次第に何かしらの問題を起こしてしまうのです。

本書では認知機能の弱い子供に認知機能を高めるトレーニングを推奨しています。ただIQを高めるというのではなく、コミュニケーションや身体の部分についても鍛える必要があると述べられています。


考察〜責任転嫁は簡単だけれども危険である〜

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少年少女時代の過ごし方は今後に強く影響されます。したがって子供と向き合わなければ、「大人は私を無視する」という気持ちが芽生え、悪い方向へ向かってしまうと思います。

「家族や先生が悪い」というように、他人事のように考えることは簡単なことです。先生はクラスの1人1人に向き合う余裕があるわけではなく、家族についても女性社会の進出の影響で子供にかける時間が減っているのではないでしょうか。何でも間でも保護者や先生が面倒みるのも難しくなる時期が今後訪れるでしょう。

本を読んで非行少年のことについて理解しました。大人は昔少年時代を歩んできているので、子供の気持ちを理解できるはずです。

大人全員で子供たちに明るい未来を届けましょう!


今回はここまで。

参考





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