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【読書記録】「いちいち幸せになる本」〜体、心、コトバが一致してるか?〜

入院中、いろんな記事や本で情報を得ながら、考えていた。

病気になる原因って色々あると思うけど、たぶん、ひとつには「本当の自分の気持ちにどこかで嘘をついて生きているから」だってことに。

本来の自分自身、生まれ持った“その人自身”を生きていないと、色んな歯車がうまく噛み合わなくて、細胞がバグを起こして、身体や心に何かしらの不調が生まれる。

本来の自分を生きるって、もっと言うと、「自分の身体と、心と、言葉と、行動を一致させる」ということ。

でも、こんなにシンプルで簡単なことが、現代の大人にとってはすごく難しい。

みんな、本来の自分を生きられないように過去に教育されてきたのだと思う。

特に、今の4〜50代世代の大人たちにとっては。

ヒプノセラピーを学び、自身にも、クライアントにもセッションをしていく中で、それを強く感じた。

私たち大人の多くは、子供時代に親から親世代の価値観を植え付けられてる。

それに反すると、まるで愛をもらう資格がないかのように深いところで傷つく。

大人になってもその意識は潜在的に植え付けられたまま、何となくモヤモヤを抱えていたり、違和感を感じてたり。

自分の好きな事や価値観がわからないままで、生きている人って多い。

そして、理知的で周囲に対して配慮や気遣いができる人ほど、自分の本心を伝えることがどこか苦手だし、その分、どこかで自分が我慢をすればいいというように無意識的に考えて、遠慮して生きてしまうんだと思う。

我慢や忍耐、頑張りって人生には必要なファクターでもあるけれど、自分を高めたり成長をしたいと意欲を持ち、勉強したり心身を鍛えたりする時の頑張りに対することとは、この件に関してはニュアンスが違う。

もっと繊細で、内在的で、無意識の領域で自分の中でモヤモヤと感じる、何か。

…と!

前置きが長くなったんだけど、ここで紹介するのは、悩める大人たちが通勤の電車や真夏の暑くてどこにも行きたくない休日にとってもライトにさくっと読める、キャメレオン竹田さんの手に取りやすい文庫本。

「いちいち幸せになる本」

占い師で画家、文筆家の顔も持つ、通称キャメさん。

幼少期のエピソードから、自分の好きを追いかけて会社員から独立し今日に至るまで、自分の好きを仕事にするまでのエピソードと秘訣を自身の体験談とともに読める、とっても読みやすいエッセイ本だ。

わたしがキャメさんを知ったのはYouTubeなんだけど、個性的でキャメさんらしい語り口調と、ちょっとスピと、アートな独自の世界観に触れていると、

「何かもう、色々面倒くさい!(笑)
わたしももう、このまんま、わたしのままでいいかも!」

と思わせてくれる。

ちなみに、わたし、キャメさんと同学年だった。

だから親近感湧くんだな。

わたしが得にハート射抜かれたのは、人間関係のパート。

例えば、自己否定をしがちだと、必ず周りの人から否定されるという部分や、自分を否定しているから、無意識に、否定してくる人を周囲に集めてしまう、ということ。

潜在意識を学ぶと本当にこの意識の法則を目の当たりにすることになる。

まずは、自分と仲良くする、自分の声を聞くと言うのは何をするにも土台になるなーと改めて思った。

身体と心、言葉と行動が全部一致しているか?

心で思ったことが、きちんと自分の納得いくコトバにできているか?
自分にも、相手にも、正しく伝えているか?

伝え方がたとえ下手でも、誠意というのは必ず伝わる。

絵に描いてでも、しどろもどろでも伝えるってこと。

何もしないであきらめて、傷ついたりふてくされない。

* * * 

現実を映し出すという潜在意識を、リアルに現実創造に使うためには、自分と一番仲良くできていることが鍵。

そのためには、意識の内側で“小さいわたしちゃん”が、

「なんだよー、全然わたしのこと大事にしてくれないじゃん!こんなに気がついて欲しいのに、まったく無視じゃん!!
もう、お前の言うこと絶対聞かない!!(プン!)」

…となったら、現実で様々なトラブルや体調不良が作られるカウントダウンが始まってるのかも。(怖いね。)

そうなると、周囲でそこかしこにほころびが生じはじめる…。

目をこらしてよーく見てみると、気づく。

自分の周囲(家や職場環境などの周辺、対人関係、持ちモノ、体調など)のどこかに、そのサインが必ず現れているってことに。

まずは気づくところが大事、そこがはじまり。

自分と対話するには、ノートに感情を書き出すジャーナリングがとてもおすすめ。

やり方にルールなんてないし、まずは100均でノートを買ってきて、思いつくままに書けばいいけど、やり方に戸惑う場合は、ユーチューブでジャーナリングというキーワードで検索するのもいい。

「自分を知ると世界が変わる。」

とても軽くて読みやすいので、文庫だし旅のお供にも良き。

この夏、帰省時の道中や涼しいお家での読書に、とてもオススメの一冊です!


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