浅葱はなは

わりとマニアックな分野の編集の仕事をしています。本と海外旅行とエッセイ。役立つような立…

浅葱はなは

わりとマニアックな分野の編集の仕事をしています。本と海外旅行とエッセイ。役立つような立たないような。

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軽トラがはずかしかった、あの頃 【2000字のドラマ】

「ミナちゃん、高校の時軽トラで通学してたよね。」 アキちゃんはコーヒーを口に運びながら笑う。数か月に1度の週末、私たちはランチを食べてからおしゃれなカフェに入って、仕事の愚痴、共通の友人の近況、昔の思い出などを取り留めもなくおしゃべりする。 今日は人気の街の大通りから入った小さな路地裏にひっそりとたたずむカフェだ。店内は女性が8割ほど。ゆったりしたBGMが流れ、人々の話し声はさざ波のように心地よく店内に広がっている。 アキちゃんは高校からの同級生で、同じ町の出身でもある

    • 「理解しあえないことを理解する」ことはできるか?―『人間の土地へ』を読んで #読書の秋

      シリアというとどんなイメージが浮かびますか? おそらく、「危険な国」「詳しくわからないけど大変なことが起きている国」…もしかしたらそんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。 私も前から国際問題に興味はありつつも、正直シリアのことはよくわかりませんでした。今回 #読書の秋2021 に参加するにあたってAmazonの紹介ページをポチポチと探す中、少しでもシリアのことを知れたら!と思って課題図書の中から手に取ったのが『人間の土地へ』(小松由佳さん著)でした。 日本

      • 家族とちょっと分かり合えた喜びを、コーヒーでかみしめて

        カフェが好きです。ふらっと立ち寄って、おいしいコーヒーと共にお気に入りの本を読んだりネットサーフィンしたりする時間が至福です。 カフェという場所には、日常に戻る前にちょっとひと休みして心を癒す、ワンクッションになってくれる役割があるなぁと感じます。 さっきもカフェでひと休みしました。中2階から、階下を行き交う人々をちらちら眺めつつ村上龍さんの本を読みつつ。周りには、一人で一生懸命PC作業している人、友達・カップルでおしゃべりしてる人、家族で来ている人…。思い思いの時間を過

        • 夜を乗り越えさせてくれた泣ける曲 【好きな3曲を熱く語る】

          音楽はいつでも味方でいてくれると思います。楽しいときも悲しいときもそっとそばにいてくれて、音楽にたくさん救われてきました。歌詞を味わうのも好きです。 学生時代に音楽サークルに入っていました。音楽を愛する人たちに囲まれていた時間、本当に幸せでした。楽器が下手くそすぎたので今ではそのことを周りに隠していますがね…。 勧められるままにロック、ポップ、歌詞が言葉遊び系、叫んでいる系、タイトルがいつも40字系など、いろいろ聞きました。 3曲に絞るのは難しいけど、今回はちょっと切ない

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        軽トラがはずかしかった、あの頃 【2000字のドラマ】

          【ショートショート】ぼくのセミライト

          ぼくは街路樹の幹に手を伸ばして、それを手のひらで覆って捕まえた。みーんみーんと鳴いている。セミだ。眩しく光るセミ。 珍しい虫がいるものだ。しかもこんな都会に。さっそく家に持ち帰った。 小さなころに使っていた虫かごに入れると、おとなしく光っている。セミの光は強いけどどこか温かみのある色で、薄い布をかければまるでおしゃれな間接照明のようだ。 デスクライトならぬセミライトとして使い、夏休みの宿題をした。漫画を読むときにも、動画を観るときにも、セミライトで手元を照らした。 ぼ

          【ショートショート】ぼくのセミライト

          休日に心に忍び込む孤独を乗り越えたい

          みなさんは孤独を感じますか?どんな時に感じますか? 私はひとりで過ごす休日に、時々、居ても立っても居られないほどの孤独にとらわれることがあります。 一人だけの時間がいつまで続くのか考えると、なんだか不安になります。 でも不安ばかりじゃしんどいだけなので、自分で乗り越えられる方法を探して実践しています。客観的に整理するためにもここで書いてみます。 そもそもどんな時に楽しくなるか、考える単調な毎日に不安を覚えて、どこかで「気の置けない仲間や家族と楽しい時間を過ごすことこそ

          休日に心に忍び込む孤独を乗り越えたい

          「大丈夫ですか?」は人を救う(かもしれない)

          「やだ、やだ、やだ!」 大きな声で泣き叫ぶ、ベビーカーに乗った男の子がいました。 ある平日の朝のこと。少し気怠い表情で混雑した電車に乗る大勢の人々の輪の中で。 その子のお母さんはもう一人、4~5歳くらいの男の子も連れていました。ちょっと離れていてよく聞こえないけど、泣き叫ぶ子に何かを冷静に必死に話しかけている様子。 でも全然泣き止まなくて、「ぜったいいやだ!」と金切声で叫んでいます。なんだか、何がそこまでいやなのかだんだん気になってきたな…。 ますます声は大きく、耳

          「大丈夫ですか?」は人を救う(かもしれない)

          色とりどりのメキシコへ、愛を込めて

          旅行でメキシコに行ったと話すと、ほとんどの人が驚きます。 「メキシコって危ない国ってイメージなんだけど…大丈夫だった?」 いやいやいや!メキシコは本当に素敵な国だよ!!と毎回力説します。 現地に住んでいる兄弟に会うため、数年前初めて訪れました。行くまでは不安もたくさんあったけれど、訪れてみたら大好きな国になりました。 好きすぎて旅の写真集作りました(笑) 安全は最優先で、出歩く時間帯や地域を選んだし、タクシーも調べて安全なところを選んだりしました。 結局はどんな場

          色とりどりのメキシコへ、愛を込めて

          意見を言うためのキホンのキが知りたいのです

          意見を言うのが苦手なんです。私は基本的に意見を述べるのが苦手です。 何かに対して意見、特に「反対する」など相手と違う意見を述べることは、勇気がいることだと思います。 なぜ苦手か(自己分析)。 だって自分の考えが正しいとは限らないし、間違ってたら恥ずかしいし、もし聞いたり見たりした人が嫌な気持ちになったらどうしよう、と意見を言う前に悩んでしまって。 結局言えなかったりします。 そんな自分がいやになることもしばしば。 なお意見を表明できることと、自分は正しいと思い込ん

          意見を言うためのキホンのキが知りたいのです

          ついこないだ、前職の会社の最終出勤日に小さなお手紙をもらった。お仕事で助けてもらった方だったのに直接お礼が伝えられなかった。 メールもだけど、返信できなかった手紙って心にひっかかる…

          ついこないだ、前職の会社の最終出勤日に小さなお手紙をもらった。お仕事で助けてもらった方だったのに直接お礼が伝えられなかった。 メールもだけど、返信できなかった手紙って心にひっかかる…

          特に有名でもないごく普通の橋(?)から見た、夕暮れ前の景色に感動した。 強い風はどこか泥っぽくて、子どものころを思い出した。 よくわからない白い鳥もいました。

          特に有名でもないごく普通の橋(?)から見た、夕暮れ前の景色に感動した。 強い風はどこか泥っぽくて、子どものころを思い出した。 よくわからない白い鳥もいました。

          ファンがライブを観て「自分らしさ」を考えた夜-サカナクション-

          昨日2020/5/9は、サカナクションというバンドのデビュー13周年目の日。 コロナ自粛期間、STAY HOMEを楽しんでもらう趣旨で、デビュー10周年記念イベント「2007.05.09. - 2017.05.09」という、ファンクラブ限定ライブの模様を一夜限りでyou tubeに公開してくれました。 動画を観て、いちファンとして感動し、あらためて好きになったサカナクション。ライブの感想やらバンドへの想い、さらにはなんか「自分らしさ」について考えました。 まず、サカナク

          ファンがライブを観て「自分らしさ」を考えた夜-サカナクション-

          noteはじめました。何を書こうかな。

          noteはじめました。 昔アメブロを細々と書いていました。まだnoteとアメブロの違いもよくわかっていませんが…。 何かを書きたいけど、何が書きたいかわかりませんね。 まずは「継続は力なり」です。

          noteはじめました。何を書こうかな。