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【展覧会】激動の時代 幕末明治の絵師たち

芸術はバクマツだ!

このコピー、インパクトありますね~。

「好みかどうかわからないけど」
「ちょっと癖のありそうな展覧会」
と、美術先輩から要る?というメールを頂いたので、美術館のサイトにアクセスしてみました。

確かに、江戸時代で好きなのは中期です。幕末は好きな感じの江戸時代が終わってしまうのが悲しくて。ですが、幕末から明治にかけてが舞台の新歌舞伎も結構観ています。

サイトと動画を見ると、歌舞伎なら荒事というタッチの絵、洋画の技法が混ざってくること、なかなか面白そうな気がしましたよ。

2023年10月11日(水)~12月3日(日)
10:00~18:00 ※夜間開館の日もあり
火曜休館
サントリー美術館にて

第1章 幕末の江戸画壇

まず《五百羅漢図》(狩野一信)がド~ン!大迫力です。振り返ると、特徴のある部分の解説がありましたので、行ったり来たりしてとても勉強になりました。

この章は狩野派と文晁一門が中心でした。

第2章 幕末の洋風画

葛飾北斎に学んだ安田雷洲の銅版画が中心ですが、これがもう細かい!木版画とは違う緻密さがありますね。

第3章 幕末浮世絵の世界

浮世絵もなかなかダイナミックで躍動的な時代のようです。歌川国芳や歌川派の絵師がメインの章。

チラシに大きな魚が描かれている錦絵があり「椿説弓張月ちんせつ ゆみはりづきみたい」と思いましたら、椿説弓張月が題材でした……。

私は歴史の授業はさほど楽しいと思わなかったのですが、その分を歌舞伎が補完してくれています。一ノ谷の戦いと屋島の合戦の屏風の前では関連の演目が浮かび、平知盛の入水シーンは「碇知盛だ!」と気づき……有難や。

化け物退治なら源頼光だったり、四天王の渡辺綱だったり。歌舞伎ではお馴染みです。

激動の時代、記録写真のように浮世絵に残してくれて良かったです。
現代だって激動ですが、デジタルの写真など一瞬で消える可能性もありますから、絵なり写真なりで残す意味はあるのでしょうね。結局のところ銀塩プリントが最強だ、と聞いたことがあります。

フォトスポット(ここだけ撮影可)
国芳の《相馬の古内裏》ですな

第4章 激動期の絵師

いよいよ、江戸が東京になり、時代は明治へ。一枚の絵にも、着物あり洋装あり、まだ帯刀しているお相撲さんあり。混沌としていたでしょうが、変化に順応しているような、変化を楽しんでいるような頼もしさも感じました。

最後の方に、チラシ裏面にもある河鍋暁斎の《鍾馗ニ鬼図》がありました。力強くて、迫力がありました。カッコイイ!

芸術はバクマツだ!

ポストカードは2枚。
右上が歌川広重《東海道四十六 五十三次 庄野(隷書版)》
左下が小林清親《柳原夜雨》

庄野も歌舞伎に出てきたような……何の演目だったかなと思いつつ手に取りました。《柳原夜雨》は夜の雨の感じがいいなぁ、と。ヴァロットンの版画を思い出す、黒の使い方です。

サンローラン展のポストカードは240円でした。変形サイズや特殊紙ならわかるのですが、普通の紙に見えました。上のカードは120円、2枚買ったので結局240円ではありますが、モノの値段って何だろう?と考えるひと時でもありました。

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