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あれ?なぜこの本を読もうと思ったのだったかな、と思ったのが1話目の『ネオンテトラ』。夫に浮気もされ、なかなか子供ができずに悩む女性が見出した方法にゾッとした時でした。

ネオンテトラ
魔王の帰還
ピクニック
花うた
愛を適量
式日

『魔王の帰還』は人気らしく、コミックにもなっているようです。確かに、登場人物がそれぞれいわくありげで個性が強いし、共感しやすい部分も多いかもしれません。

対して『ピクニック』もやはりゾゾッとする面があり、誰も悪くない──で済ませて良い話でもないけれど……とぞわぞわするのでした。
そんな感じで、6篇が全く違ったトーンで進んでいくのもまた面白いところです。

少しだけ、次の話に繋がる部分があります。あまりあからさまではないこともありますが、後で戻って繋がりを探すと「ああ、これか」とわかります。
最後の『式日』から最初の『ネオンテトラ』への繋がりがわかった時にはもう、人に歴史ありといいますか、日々の生活は壮大な人間ドラマの一瞬のすれ違いなんだなぁ、と思いました。

それでタイトルがスモールワールズとは!と全部読んでから唸りました。
後から書評など探してみると、本屋大賞の有力候補ということで読んだのかもしれません。

どうして読もうと思ったのか、本を入手した時にはもう忘れているというのは、私にはよくあることで、最近読み終わった『』もそうでした。
森林太郎……誰だっけ?茉莉が出てきてようやく「ああ!森鴎外一家の話だっけ」と思い出したという有様で。

その題材を朝井まかてさんがどう描くのか、というところに興味津々だったのでした。

まあ、忘れてしまうというのは、日々新鮮で良いですよね。
今のところ、一昨日の晩ご飯のメニューは思い出せなくても、ご飯を食べたこと自体は忘れていませんし。

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