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【展覧会】空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン

今年はじめて買ってみた、東京駅周辺美術館の共通券。出光美術館の『青磁』、同日に静嘉堂の『ハッピー龍イヤー』、そしてアーティゾン美術館の『ローランサン』と観てきて残り2館となりました。

戦略通りに進んでおります。それにしても「7月なんてまだまだ先」と1月には思っていたのに、気づいたら7月ですよー。夏休みが始まると東京駅なんて大変な人混みでしょうから、その前に行きましょ。

来るとつい撮ってしまう
東京駅の美しい天井

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン
2024年7月13日(土)~ 9月23日(月)
10:00~18:00(金曜日は~20:00)
東京ステーションギャラリーにて

日本では30年ぶりの大回顧展だとか。美術先輩から「フォロン、久しぶりだなぁ」とのコメントがあったので、先輩は30年前にもご覧になったのか聞いてみると、その時は行けなかったので40年ぶりとのことでした。

私は回顧展を観ていないのは確かですし、どこかの展覧会でフォロンの作品があったかどうかもわかりません。

そうだ、AIにやってもらいたいとしたら、20年ぐらい続いているブログから展覧会情報を抜き出して出展リストを調べて、「フォロン」と入れたら
「XX年の〇〇展で《この作品》が展示されていた(ので見たはずデス)」
と出して欲しいです。

さて、入口でチケット(今回は共通券)をもぎってもらったら、エレベーターで3Fへあがるとすぐ展示室です。突き当りの映像がファンタジックでした。これは1分半ぐらいだったかな、短いのでぜひ。

館内は撮影禁止です。展示室を出たところにフォトスポットがあるのは、いつもの通りでした。

プロローグ 旅のはじまり

公式サイトから派生したサイト(後掲)によると、フォロンが制作し実際に使っていた名刺 “FOLON: AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES(フォロン:空想旅行エージェンシー)” が、この展覧会タイトルの元だそうです。だから名刺が展示されていたのですね!(と、後で知る)

《〇番目の考え》というブロンズ像がいくつかありました。なんとなく、わかるような、わからないような。でもなんかカワイイのです。

《われ思う。さりとて何を?》これはもう、タイトルから秀逸でした。

第1章 あっち・こっち・どっち?

矢印が沢山出てきます。人を導いているようで、攪乱しています。

《白い扉》の前でしばらく眺めていました。色数は少な目でグラデーションが綺麗なフォロン、この絵は青系、緑系の壁や床に、扉の白のみです。

第2章 なにが聴こえる?

「耳を澄ませば、世界が動いている音が聴こえてきます」と言うフォロンの耳に届いていたのは、地球の悲鳴?柔らかなタッチに騙されそうになりますが、テーマは環境だったり戦争だったり。

例えば《深い深い問題》。海上には虹がかかっていて、海の中に目を移すと泳いでいるのは ── 魚雷。

この辺りを観ている時に後ろから金属音が聞こえてきました。奥の展示室の映像でした。これも何かの風刺だったのでしょうか(ファンタジーに見えましたが……)。

第3章 なにを話そう?

ここはポスターや『世界人権宣言』の挿絵原画です。映画のためのポスターもありました。フォロン展のポスターがいくつか展示されていて、展示のための描き下ろしっていいなぁと思いました。

エピローグ つぎはどこへ行こう?

富士山を背景にした若き日のフォロンの写真がありました。なかなかのイケメンです。撮影者、撮影場所は不明とありましたが、高い場所のように見えました。

旅にまつわる絵や彫刻が並ぶ中、ケースには切手に消印のあるハガキがありました。旅先で自分が描いた絵に切手を貼って送る……素敵です。日本から出されたものもありました。旅情を誘いますなぁ。

こちらの特設サイトで各章の作品がいくつかご覧になれます。

展示が終わると、他館のチラシがあるところで映像が3本観られました。私は2本目の途中から。そんなにささっと描いて、この絵になるのか……驚愕です。3本目は彫刻制作中のアトリエの様子でした。イケオジが映っていました。やはり、いきなりイケオジになるわけではなく、イケオジの若い頃はイケメンなのです。

フォトスポット 1
《大天使》
フォトスポット 2
《無題》(確か…)

フォトスポット2の絵、赤い目みたいに見えるじゃないですか?近寄ると、唇なんです。

ここは2Fです。東京駅の周辺や駅舎の歴史を見ながら、1/3周ほどするとショップと出口です。

Suicaのペンギンのグッズなどもあって可愛いですが、今回はフォロングッズが可愛いですね。この線画たちはグッズ向きですねぇ。Tシャツが飛ぶように売れて…は言い過ぎにしても、目の前で何枚か売れていきましたよ。

ポストカードも迷うほどありました。このショップはチケットがないと入れないので「迷ったら買え」でもありますが……先日のTRIO展の時も、カードを見たら送りたい人が浮かんだので、今回もそうしました。展覧会を観て、感性が磨かれたのかも?(ということにしておきましょう)

ジャン=ミッシェル・フォロン
《映画「裸の愛」ポスターのための原画》(部分)

東京駅周辺美術館の共通券を使った時は、その館の前で写真を撮るようにしていたのに、忘れていましたので家で。

真ん中の《月世界旅行》のチラシは持っていたのですが、行ってみたらもう2種類ありました。左が《いつもとちがう》(雑誌『ザ・ニューヨーカー』表紙原画)で右が《見知らぬ人》です。無題が多かったので、題がついていると目立ちました。

驚いたのは、「あの方に送ろう」とポストカードを買って帰ったら、その方からポストカードが届いていたのです!なんでしょう、以心伝心というかなんというか。

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