大好きな親友


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 重たい話を先に書こうと思ったが、今の私には少し早いかもしれない。昔は文章を書くと余計に長くなるタイプだったのだが、最近は書けても短いものになってしまう。何回かダブっても良いから、とにかく毎日書くことを優先したいと思う。ご了承ください。


 幼稚園からずっと、仲の良い女の子がいた。私はこの子のことが大好きで、いつも一緒にいた。奇跡的に、年中組から小学校四年生まで同じクラスだった。彼女は可愛くて、他の人と話していると、同性ながら嫉妬したこともあった。
 ある時、私と彼女は漫画を描いていた。彼女に絵を描いてもらい、シナリオは私が考える。私が、マンガ好きなのに絵が不得意なため、彼女を巻き込んでいた形だ。ある日、恐らく彼女が漫画を描く約束を断ったのだろう。ただ一日、用事が被ったのかもしれない。はっきりは覚えていないが、とにかく私が彼女に迷惑な電話をしたことを覚えている。支離滅裂な言葉を喚き散らした。多分私は、本気で漫画家になりたかったのかもしれない。なら苦手でもなんでも絵を練習しろ。今なら自分にそう言える。とにかくあらゆる迷惑を彼女には押し付けていたように思うが、彼女は私を見捨てなかった。心も綺麗なのである。

小学五年生になって、はじめてクラスが分かれた。ほかの仲いい人たちと一緒に。その頃の私の世界は本当に狭く、冗談ぬきでクラスのほとんどが見知らぬ人だった。しかし五年なので、ほとんどグループは決まっている。この年、私は苦労した。クラス分けをしたであろう前年の担任は、私を贔屓していたらしいが私はその噂すら知らなかった。寧ろどうしてこんなクラス分けをしたのか、問いただしたかった。五年の担任は、私のことが嫌いな様だった。というより、恐らく人生に疲れており、好きな生徒などいなかったのかもしれない。
「職員室でいじめられていた」
そう言い残し去っていったこの担任に、今ならもう少し優しくできたかもしれない。

 私の変化は、余りにも分かりやすかったようだ。周りの反応で何となく分かる。無理をしている様にも、見えたらしい。「休む」ということに異常なアレルギー反応を起こす親元に生まれながら、小五の終わりには登校拒否のような休み方をしたせいもあるだろう。

 小学六年生では、本の好きな優しい担任にみてもらった。本を好きなことをわざわざ言って、私に本を貸してくれたのには、どういう意図があったのか、なかったのか、ついつい邪推したくなる。
 しかし残念なことに、今思えばこの時点で既に、前の様に本を読むことは出来ていなかったのだろう。「果てしない物語」を借りたが、読めなかった記憶がある。確かに長い話だが、病前ならたやすく読んでいただろう。買い被りかもしれないが。
 友人にも恵まれた。先述の彼女たちとはクラスが離れたままだったが、面白く、ウマが合う友人を見つけた。一年間、ずっと彼女と一緒にいた。漫才コンビのようだった。この子のことも、私は大好きだ。

 中学一年生になって、幼馴染の彼女と久々に同じクラスになった。入学式の日、喜び合った記憶がある。だがしかし、その後の私の態度は本当にひどかったと思う。
 吹奏楽部に入った。入学式でも素晴らしい演奏で迎えてくれた先輩方にあこがれたからだ。運動が苦手なせいもある。ちなみに幼少から仲の良かった彼女たちは、バスケ部に入った。吹奏楽部で、はじめて自分と同じ価値観の友を見つけた。世の中に自分と同じ考え方をする人間がいるのかと、本当に驚いた。そして懐いた。当時中三、私の二個上の先輩にとても好きな方がいて、彼女が部長だったこともあり、私は部活にのめり込んだ。授業の合間の休み時間も、他クラスの友人――価値観の合う彼女――のところへ遊びに行った。元々、休み時間も座っていて、誰か来たら話す、そんなタイプの私が。
 そうすると当然、同じクラスの幼馴染とは話す時間もない。楽しいことに逃げていたのだと思う。彼女が寂しがっていると何人からか聞いたというのに。本当に後悔している。それ以降、疎遠になってしまった。だが私は、勝手ながらずっと彼女の親友を名乗りたく思っている。何故、そんなにも好きな友人を放ってきたのか。


 中学生時代の話は、必然的に部活の話になる。とてもいい経験だし、とても楽しかった。でも同時に辛かったのも本当なので、この話は何回でもして、克服していきたい。また後日、書かせてください。


 ↑彼女について、スタエフver.↑

↑まさかまさかで15年ぶりに会った話です。よろしければ。↑

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