うっかり、開業届出しちゃった!〜猪狩むかし話②非常勤講師×ライター編
むかし話①の続きです。
前回までのあらすじ
フルタイムコロナ禍0歳2歳の育児するの厳し過ぎて心と体を病んで非常勤講師に転職したよ!
転職先の先生方は、諸々の事情で正規教諭を辞めて非常勤になった私にとても優しくしてくださって……育児と両立しやすいよう、授業は午前に詰めて組んでくださった。
おかげで、子どもたちの具合が悪くて自宅にいる……というときも、夫と協力しながら欠勤せずに1年勤めることができた。
私にとって「子どもが熱を出して休みます」と勤務先に連絡する、謝罪して回る、代わりに別の先生に補強で入っていただく、生徒たちの授業がとまる、ということは最大のストレス(お分かりいただけるだろうか。この精神性、絶望的に「ワーママ」に向いてない!笑)
勤務先にも、夫にも、子どもたちにも、とても感謝している。
一方で、週3日ではあるが、往復2時間の通勤や、朝早く家を出ること、パートタイマーとはいってもやはり子どもたちの自宅保育のカバーには入りきれないこと、などもあり「やっぱり在宅で仕事ができるようになりたい」「好きなことを仕事にしたい」と考えるようにもなった。
webライターの仕事のことは、育休中に知った。
長男が0歳の時にnoteを始めて、まわりの人に触発されてKindle Unlimitedに登録し、というなかで出会った働き方だった。
もちろんそのときは、夢のまた夢、という感じ。
興味はあったけど、当時は教員を辞めるつもりは全くなかったし、公立の先生をしている以上副業もできない。そんな世界もあるんだな……チラチラって覗き見て終わっていた。
note書いたって、スキなんて全然つかないし、フォロワーさん多い人ってなにかいてんの???なにか私と違う世界線にいるのか???と本気で考えたりもした。名前を人間ぽくしたらもっと読んでもらえるかな?と思って、登録名を「はな」から「猪狩はな」にしてみたりもしたが、特に意味もなく、まぁそうだよね。終了。
そんなことが、ふと思い起こされた。
公務員辞めれば、挑戦できる。
webライターになれるかも。
正規教諭を辞めると決めた1月、パソコンを買った。
いや、夫に買ってもらった。
お正月のセールで安くなってたやつ。
「稼げるようになれるかもわからないのに、仕事が取れるかもわからないのに、いいパソコン買うのは勿体無い」「正規教諭も辞めて収入下がるのに…」とごねて5万くらいのパソコンを買おうとする私に、「スペックの低いPCは絶対ダメ」と言って、ヨドバシの店員と話し合って、決めて、「これにしよう」と言われたやつ、を、大人しく買い与えていただいた。
家計は同一なんだから買ってもらうもなにもないのでは???と思われるかもしれないけど、結構これはデカかった。「成功したければ身銭を切るべし」はよく見るが、たぶん私にとっては、「夫に買ってもらった」のほうがよく効く。
「ありがとう。このぶん、これ以上、1ヶ月で稼げるようになれるように、頑張るよ」そう約束した。
そして、「ライターの仕事するなら、開業届出すんでしょ?」と夫に言われ、よくわからないまま3月に開業。このあたり、私何も考えてなくてウケる(ウケてる場合じゃない)
開業自体はまぁ紙出すだけといえばそうなんだけど、なんだか気恥ずかしくて、誰にも言わずにひっそり……。
今思うと写真くらい撮ればよかった。おかげで、「いつ開業したっけ?」ってすぐわからなくなり、同日に行った岡崎体育のライブの記事を検索して確認している笑
あ、あと、開業する前に名刺を作るべし!とあんじゅ先生がvoicyで言ってたので、名刺は先にあった。どこまでもなにも考えてないけど、だってなにもわからないんだから仕方ない(?)
名刺を作っておいたおかげで5月のEDIXにすぐ行けたし、名刺を作るために「なにを武器にしたライターになるか?」「コンセプトどうする?」を考えることになったので、まぁ結果オーライである。
そして、当たり前のことだけど、開業したからってお仕事がバンバン来るわけでは、もちろんなかった。それだけは、あんぽんたんな私でもわかってたただ一つのこと。
私には何もなかった。
ライターとしての実績もないし、スキルもないし、フォロワーが多いかというと別に全くそんなこともない。なにもかも、ゼロだった。
クラウドワークスに登録して、書けそうだなと思う案件、初心者歓迎の案件にひたすら応募し続け、めちゃくちゃ落ちた。詐欺にあいそうになったこともあるし、テストライティングでたくさん書いたけど無報酬ということもあった。
でも、楽しかった。
自分の手で仕事を探してきて、自分が書いた文字がお金になって、振り込まれて、手元に来る。
こんな経験、初めてだった。
こうやって世の中は回ってたんだ!
と、夫に言ったら笑われた。
たぶん私は、とんでもない世間知らずだ。
先生は世間を知らない、とよく言われる。そうじゃない人ももちろんいるけど、少なくても私はその「先生」のうちの1人である自覚がある(今も企業に勤めることなくそのままフリーランスしてるので、企業の常識とかはよくわかってないままです😇)
ライターとしての最初の月収は、3000円
……とかだったと思う。
文字単価0.2円の食べ物の案件でひたすらスキルを磨いた。構成からWordPress入稿、装飾、画像全体まで入れて0.2円だったので、絶対に誰にもオススメできないけど笑
でも、マニュアルしっかりしててアドバイスも丁寧にしてもらったのでとても感謝しています。あの時間がなかったら、私はライター1ヶ月目でWordPressできるようにはならなかったでしょう。
こんなふうに、お金をいただきながら、学ばせていただいた期間が2ヶ月くらいあったかなと思う。
続きます。
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