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五感を刺激!子どもと楽しむ“春あそび” 

 あっという間に3月になり、春の訪れを感じるようになりました。
寒い冬は外遊びをするのも大変でしたが、暖かくなったのでぜひ外に出たいところですね。春は、五感を刺激するものがたくさん。子どもの脳の発達にとてもいいんです。
そこで今回は、子どもの五感を刺激する”春遊び”の紹介をしていきたいと思います。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

目≪視覚≫

春は綺麗な“色”がたくさん!

冬から春になると、目に見えて周りの色が変化していくことに気づくのではないでしょうか。普段素通りしてしまうような風景も、お子様と一緒に立ち止まってみると素敵な発見があるかもしれません。

◎色探し

春には様々な花が咲き、“色”を覚えるにはピッタリの季節です。
桜・菜の花・タンポポの花や綿毛・チューリップ…と様々な色と出会うことができます。
本や画用紙などではなく、本物を見ることで体験を通じて色を覚えることができますので、「たんぽぽだよ。“黄色”だね」などと声をかけながら、色を学んでみましょう。

大きくなり既に色を覚えている子には、色探しがおすすめ。
ピンク色はどこだ?水色はどこ?などと、自然の中から色を探して遊んでみましょう。
子どもが出題者になってもらうと、子ども目線で楽しいです!思わぬ発見があるかもしれません。

◎色水遊び

自然のものから、色水を作ってみませんか?
透明のコップをたくさん用意し混ぜて違う色を作ったり、紙に染み込ませて変化を楽しんでも楽しいです。

作り方は、ビニール袋に素材を入れ、色が出てくるまでよく揉みます。
そこに水を入れると色水のできあがり。コップにうつすなどをして遊んでみてくださいね。
紙に染み込ませるときは、コーヒーフィルターがおすすめ。
やぶれにくく、よく染み込むので何色か垂らしてみてもおもしろいですよ。

色水におすすめの素材はこちら!
・チューリップ
・つつじ
・しその葉っぱ
・紫キャベツ
・菜の花
・にんじん など

※他の人の家から持ってきたり、公園などのものを傷つけないようにしましょう

◎花びらキャッチ

ひらひらと桜が舞う頃におすすめの遊びは花びらキャッチ。
スタートからストップまでの間に、何枚花びらをキャッチできるかを競います。意外と難しく熱中してしまうかもしれません!
※広場などの場所で行い、道路や通路など人通りのある場所で行わないようにしましょう

耳≪聴覚≫

小鳥のさえずりや、風の音などに耳を澄ましてみましょう。
風の音も、寒い冬の風と違い、暖かさを感じると思います。
小さな赤ちゃんには、「鳥さんの鳴き声が聴こえるね」と話しかけ、ゆったりと過ごすことがおすすめです。

◎何が聴こえるかな?

大きい子には、「何が聴こえるかな?」と一緒に耳を澄まし、聴こえた音を教えあうと楽しいです。
「鳥の声」で終わりではなく、何という名前の鳥なのかを調べてみてもおもしろいでしょう。
園でも、そよそよと草の揺れる音に気づいたり、中には「アリの歩く音がした!」と言っていた子もいたりして、楽しかったのを覚えています。

◎ぺんぺん草の音

ぜひやってほしい遊びが、ぺんぺん草。
色々なところに生えているので見つけやすいのではないでしょうか。
このぺんぺん草、音を鳴らして遊ぶことができるのはご存じですか?
やり方はとても簡単。
①実がたくさんついているぺんぺん草を探します。
②実がついている細い茎の部分をそっと持ち、ゆっくり下に向かって引っ張ります。
③皮が剥がれたらストップ。繋がったまま切れないように気を付けましょう。
④全ての実を下に下げたら、ぺんぺん草を振ってみましょう。
 ぺんぺん…と可愛らしい音がしますよ。
 親指と人差し指でくるくると回すようにするとよく鳴ります!
ぜひやってみてくださいね!

舌≪味覚≫

『春』はイチゴをはじめ、美味しい食べ物がたくさんあります。
春キャベツ・新玉ねぎ・新ジャガイモなど春ならではの食べ物もあるので、ぜひ味わいたいところです。

◎春の味覚を味わう

小さい子は、まだ食べ物から季節感を感じることは難しいかもしれませんが、季節の食材を取り入れることはぜひ試したいですね。
アスパラやタケノコ、好き嫌いが分かれそうですが菜の花なども春の味覚です。

◎春が付く食べ物探し

年中・年長さんや、小学生のお子様とは、『春』がつく食べ物探しをするのも楽しいです。思いつくものでもいいですし、スーパーに行く際に探すのも。
「春雨!」「春巻き!」なんて言う子もいるかもしれませんが、実は春雨と春巻きも春の食べ物。
『春雨』の由来は春に降る雨「春雨(しゅんう)」が由来だそうです。
静かでしとしとと、細く糸を引くように降っていく様子を例えているのだとか。
『春巻き』はタケノコなど春が旬の野菜を包んで揚げているのが名前の由来です!
他にも、鰆(さわら)、春菊(しゅんぎく)などを見つけられると面白いですね。

鼻≪嗅覚≫

春といえばやっぱりお花。
色々なお花の匂いを嗅いでみましょう。花によってそれぞれ匂いが違っておもしろいですよ。

◎どんな匂い?

言葉が発達している子には、花の匂いを言葉で表現してもらう遊びが楽しいです。
どんな花でも「いい匂い」と感じるとは限りません。
いい匂いだと思って嗅いだお花でも、「ちょっとくさい…」と表現する子もいて笑ってしまいました。

また、季節特有の匂いってありますよね。
暖かで、様々な草木などの香りが混ざった「春の匂い」を感じることができるのも、この季節ならでは。
おひさまを浴びた布団の匂いなど、春の匂いを楽しんでみましょう!

手≪触覚≫

触覚は子どもの発達にとてもいい影響があります。
暖かくなった季節なので、ぜひ外で色々なものに触れてみてくださいね!
下記で紹介する他にも、太陽で暖かくなった砂場の砂や、ベンチなど、温かさに触れることができるのも春の素敵なところですね。

◎綿毛

たくさん咲くタンポポ。そして綿毛になりますが、タンポポ=綿毛と気づいていない子も多いのです。
花が閉じ、綿毛になる際に花びらと綿毛が混ざっているつぼみがあることがあるので観察してみましょう。
フワフワの綿毛は子どもはとっても喜びます!
そっと触って感触を楽しんだり、フーッと吹いて飛んでいくのを見たりして遊んでみてくださいね!

◎ダンゴムシ

春の生き物の代表、ダンゴムシ。
苦手な方もいるかもしれませんが(私もです…)、コロンと丸くなる不思議な生き物なので子どもたちは興味津々です!
そっと指で触れると、あっという間に丸くなります。しばらくすると、もぞもぞ…と出てくるのを観察してみましょう。
生き物に対して、“そっと触れること”を学ぶことも大切です。
ちなみにダンゴムシは、黄色の斑点があるものがメスなんですよ!

最後に…

いかがでしたでしょうか?
暖かくなった春は、外遊びにぴったりです。
花粉症が気になる方も多いと思いますが、過ごしやすい季節なのでぜひお子様とお出かけしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!



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