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好き嫌いをなくしたい!保育士が教える克服ヒント①

こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。お子様の好き嫌いは、多くのご家庭での悩みだと思います。
実際、保育園や幼稚園の先生をしていたころも、好き嫌いに悩み、相談を受けたことが何度もあります。長男も肉・魚・野菜全て嫌いで納豆ご飯しか食べず悩んだ経験があります。
そこで、保育士・幼稚園教諭の経験、そして3人の子育て経験を通じて見つけた、『好き嫌い克服のヒント』を紹介していきたいと思います!
「これをやれば好き嫌いがなくなる!」というわけではありませんが、何かが食べられるようになる”きっかけ”が見つかるかもしれません。
きっかけをみつける引き出しをたくさん持っていることで、楽になることもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

知っておきたい好き嫌いのこと

 『好き嫌い克服のヒント』をお話しする前に、好き嫌いのことについて解説してみましょう。
なぜ好き嫌いを直したいと思うのでしょう。

・給食のときに食べられないと困る→→大人になったときにも困る可能性があるから
・栄養バランスが偏ってしまい成長に影響があっては困るから

このような理由が多いのではないでしょうか。
実際私も、同じような理由から好き嫌いはできるだけしてほしくないと考えています。

子どもが好き嫌いをすることはごく自然なこと

子どもが好き嫌いすることは、ごく自然なことであり、それ自体は問題ではありません。好き嫌いがあることは、自分自身の好みを形成するために必要な一歩とも言えます。

しかし、健康的な食生活を送るためには様々な味を知り、様々な食材を食べることは大切です。
また、好き嫌いが過度になりすぎると、将来的に食事の選択肢が限定される可能性があるため、子どもたちには色々なものを味わってほしいのです。

今、学校や園では“無理をさせない”

 一昔前、学校では好き嫌いがあって給食を食べられない子は、給食の時間が終わり掃除の時間まで給食を食べていたという記憶がある人もいるのではないでしょうか。
 子どもたちに無理に食べさせることは、健康的な食生活を促進することには繋がらないどころか、子どもたちのストレスを増やし食事自体が嫌いになってしまうことがあります。
そのため、保育園・幼稚園でも現在では楽しみながら食事を行うことを大切に考えているところがとても多いです。
給食を無理に食べず残しても、昔のように怒られることはありませんし、「全部食べなさい」と言われることは、なくなっているといっても過言ではありません。

頑張るところ、頑張らないところの見極めが難しい

 それでも、「“できれば”一口は食べてみてほしい。もしかしたら美味しいかもしれないから!」と思う保護者の方、先生方も多いのではないでしょうか。
この、どこまで頑張ってもらうかの見極めは、本当に難しいと感じます。

例えば、「一口食べてみる?」と聞いたとき、
「うん!一口だけ頑張る!」と食べてみる子、なにがなんでも絶対に食べない子、食べようとするだけで気分が悪くなってしまう子など様々です。
これは、食べる子が偉い、食べない子が偉くないと言っているわけではありません。
“一口食べる”というハードルが、その子によって様々なのです。
他にも、『食べられるけど「嫌い」って言えば食べなくてすむ』と知っている子、『本当に大嫌いだけど、褒められたい』から食べる子など子どもによって本当に十人十色。声掛けの難しさを感じた経験があります。

ご家庭の考え方と、先生の考え方を摺り寄せるのも◎

 このような食事に関する考え方は、希望がある場合、遠慮なく先生に伝えることをおすすめします。
「一口は食べてみてほしい」「本人の意思に任せ無理はさせないでほしい」などと伝え、ご家庭の考えを先生も理解することで、子どもが戸惑うことを防ぐことができますよ!

好き嫌いがあっても怒らないで!食事を楽しむことを大切に。

 「好き嫌いがあると幼稚園行けないよ!(学校に行けないよ!)」
「好き嫌いしてると大きくなれないよ!」「全部食べるまで遊んじゃだめ」
このように子どもを追い詰めると、食事が嫌いになってしまいます。
嫌いなものだけでなく、まだまだ出会っていない美味しいものもたくさんありますよね!また、大きくなるにつれて味覚も変わっていきます。

好き嫌いが多すぎて白米しか食べられず、毎日おかずを一切食べずに白米だけ食べる・炊き込みご飯が出たら一切何も食べない という子もいました。
野菜も肉も魚も嫌いで、小さいお弁当箱に大判焼きがドーンと入っていた子もいます!(嬉しそうに食べていて可愛かったです!)どちらも無理をさせないことで、食事を嫌いにならず、少しずつ食べられるものが増えていきました。

好き嫌いを克服するヒント

 ここからは、好き嫌いを克服するヒントを、たくさん紹介していきたいと思います!

①こっそり混ぜるより、好む味付けに!

 見えていると食べないからと、こっそり嫌いなものを混ぜて食べさせ、そして何も知らずに食べられたときに、「実は!〇〇が入ってたんだよ!食べられたね!すごーい!!」と褒めたことがある人はいませんか?
これは、「入ってたの!?気づかなかったー!食べられた!やった!!」と思う子は稀で、多くの場合、信頼をなくしてしまいます
大好きなお父さんお母さん。自分が嫌いなものを知っているはずなのに、混ぜられた…これからも混ぜられるんじゃないかと感じると、好きだった食べ物も嫌いになってしまう可能性があります。

もし栄養面的に、混ぜて食べさせたいと思う場合、バレないように・そして子どもにはわざわざ言わないようにしたほうがいいです。

こっそり混ぜるのではなく、子どもが好む味付けにし、わかった上で子ども自身が自ら食べることができたほうが、子ども自身の喜びと自信に繋がります。
ハンバーグの付け合わせのニンジングラッセは嫌だけど、カレーのニンジンなら食べられる!など、味付けの工夫で食べてもらえる可能性は大いにあります。

以下に、これなら食べられる!ということが多かったメニューをご紹介します。

味噌汁・豚汁・スープ
野菜が嫌いでも、味噌汁や豚汁の味付けなら食べられるという子は多いです。柔らかく煮ているところもポイントかもしれません。また、ニンジンは嫌いだけど、ニンジンが入っている豚汁の汁なら飲める!という子も。
本当は食べてほしいところですが、そんな小さな一歩から自信に繋げるのもおすすめです。たくさん褒めてあげたいところですね!

焼きそば
多くの子どもが大好きな焼きそば。キャベツ・もやし・ニンジン・ピーマン・玉ねぎ・お肉など様々な具材を入れることができます!
ソース味になると途端に美味しく感じるのか、野菜やお肉が食べられるようになる子もいますよ。

チャーハン
ご飯と炒めるチャーハンも、子どもの好きな料理の一つ。
ねぎ類やにんじんなど小さく切る必要がありますが、小さい分、味がわかりにくいというメリットも。食べられた!という自信をつけるのにぴったりです。

シチュー・カレー
野菜が比較的ゴロゴロと入っていますが、子どもに人気の料理です。
トロトロに溶けて食べやすいので、おすすめです!

おやき
番外編として、0、1、2歳頃の小さい子には、すりおろした野菜や白身魚の粉末、ツナ、レバーなど色々なものを入れて応用ができるおやきは栄養面を考えるとおすすめのメニューです!

②一緒に食事をし、美味しく食べている姿を見せる

 できるだけ食事は一緒にとり、美味しく食べている姿を見せることで、食べず嫌いをなくすことができたり、笑顔に釣られて食べてくれることがあります。
幼稚園の先生時代、6テーブルをローテーションで移動し、色々な子どもたちと食べるようにしていました!すると、私が座っている先の子どもたちは、嫌いなものでも食べようとする傾向が見られました。
私が「これ美味しい!!」と野菜サラダを食べると、子どもも恐る恐るパクッ。「えっ!!お野菜嫌いだったよね??自分で食べたの?すごーい!!」と褒めると、ニッコニコ。さらに「ママに言っておくね!」と言うととっても嬉しそうでした。
一緒に食べることで、食事を楽しく感じ、嫌いなものでも食べてみようという気持ちになるのだと思います。一人で食事をするより、みんなで食べたほうが美味しいですよね!

③一緒に料理をする

普段野菜が嫌いな子でも、園のクッキングの行事では食べられる子が多かったです。友達や先生と一緒に作ることが楽しく、食べてみたい!という気持ちが強くなったことが考えられます。
同じように、家で一緒に料理をすることで克服できることがあります。
お父さんやお母さんが「おいしい!」と食べてくれること、「お手伝いしてくれたの!?すごーい!」と褒められることで達成感を持ち、楽しい気持ちで食事をすることができるかもしれません。

まとめ

好き嫌いに関する知識と、克服するヒントをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ヒントはたくさんありますので、また紹介していきますね。
小さい頃は好き嫌いが多かったけど、大きくなったら好き嫌いが減ったという人も多いので、あまり悩みすぎず食事を楽しむようにしましょう!!



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