好き嫌いをなくしたい!保育士が教える克服ヒント②
こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。
前回、『好き嫌いをなくしたい!保育士が教える克服ヒント①』ということで、子どもの好き嫌いに関しての知識や、克服するヒントを少しご紹介いたしました!
今回は、②ということで、より多くのヒントを紹介していきたいと思います。少しでも食べられる”きっかけ”を見つける、『引き出し』をたくさん増やしていきましょう!
前回の記事はこちらです!
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<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
味ではなく食材に興味を持つきっかけ作り
家庭菜園
庭やプランターなどで家庭菜園をすることで、食材そのものに興味を持つきっかけを作ることができます。
最近では病気に強い苗が売っていたり、水やりさえちゃんとしていれば育つものも多くあり、あまり手間がかからないものも多いです。
お子さんに『水やり係』などの役割を与え、成長を楽しみながら野菜と親しんでみましょう。
自分で作った野菜は特別です!
「食べてみようかな」と思う気持ちが育つ子も多いですよ。
幼稚園で働いていた頃も、できたミニトマトやナスは子どもたちに大人気!
持って帰っておうちで食べてくれていました。
材料あてクイズをしながらお買い物
「今日はカレーにしようと思うんだけど、何が入ってるでしょう!?」
という風に、材料あてクイズをしながらお買い物をし、選んでもらった食材を使ってご飯を作ることで楽しく食事をするきっかけになります!
「僕が選んだ野菜で作ったご飯」は特別感があり、興味を持ってもらえますよ。
普段お買い物をするときには、食材の状態を見て購入しがちですが、お子さんに選んでもらうことがおすすめ。(とんでもない物を選びそうになったらそっと修正しましょう…笑)
野菜のココを見ると、新鮮かどうかわかるよ!と教えながら、一緒に選んでもいいですね。
食べるときにはぜひ「今日の材料は〇〇が選んでくれたんだよね!」「〇〇が選んでくれた野菜で作ったご飯はおいしいね!」と言ってみてくださいね。
納得して食べることが大切
どうしても食べなければいけない、無理に食べなければいけない環境は、大人も子どもも楽しんで食事をすることができないといえます。
子どもを『納得させる』ことができれば、好き嫌いのハードルがグッと下がります!
私は家庭や幼稚園でこんな方法を試していましたが、今まで一口も食べられなかったものでも、この方法なら食べることができる子がとても増えていましたのでご紹介します♪
自分で盛り付ける
親や先生が盛り付け、「どうぞ、食べてね」と渡すのが一般的ですが、これを自分で盛り付けるようにすることで子ども自身が納得して食べることができるようになります。
ご飯の量、お味噌汁の量、おかずの量、どれも子ども自身に決めてもらってみてください!
以前、こんなことがありました。
野菜が大嫌いな長男。絶対、何が何でも食べたくない!という頑固っぷり。
ある日の夕飯冷やし中華では、きゅうりやもやしが乗っているだけで気持ちがドン底。麺と錦糸卵は大好きなのにも関わらず、野菜を見て食べる気を失っていました。
そこで、次回は上の具材を全て長男自身で盛り付けさせることに。
「いっぱいのせても、少ししかのせなくてもいいよ!でも、一回のせたものは捨てちゃうのもったいないからちゃんと食べようね」と一言伝え、あとは任せました。
すると、大好きな錦糸卵は山盛り。きゅうり・もやしは、2本ずつだけのせました。笑 いざ食べ始めると、たった2本ですが、きゅうりももやしも催促することなく、嫌がることなく食べ、完食!!
「これなら食べられそう」そう思って納得した上で“自分で”のせたことが大きかったようです。完食できたことが嬉しかったようで自信にも繋がっていました!
自分で食べる量を決める
同じような方法として、嫌いなものを一口でも食べてほしいというときにこの方法は有効です。
「一口だけ食べてみよう」とスプーンにのせ、子どもの口に運んでしまいたいところですが、これも『子どもに自分で食べる量を決めてもらう』方法に変更してみましょう!
他人に掬われ食べさせられるより、自分で納得した量を掬ってもらうのです。他にも、例えばおかずを「ここからここまで食べる。こっちは残す」とお皿の上で分けさせたり、「あと3口食べる」と目標を立てることで、子どもが納得して食べることができます。
幼稚園でも多くの子が、この方法で嫌いなものも食べてみようという気持ちになっていました!
注意点として、「子どもに決めさせる」というのを守ることです。
「食べられたね!すごーい!じゃあもう一口食べてみようか!」
「全部食べられるんじゃない??食べよう!」
「えー!少ないよ。もう少し食べよう」など、口出ししないように…!
一口すら食べたくないところを、「これだけなら」と自分に言い聞かせて食べる量を決めている子どもの気持ちを尊重してあげましょう。
食べられた喜びを味わうこと、完食する喜びを味わうことが、食事を楽しむことに繋がり、楽しい食事は苦手なものの克服に繋がっていくのです!
ご褒美でやる気に!
私が長男にやっていたのは、『ご褒美制』です。
嫌いなものを食べたくらいでご褒美なんて…と思う方もいるかもしれませんが、頑張っている子どもには時々ならご褒美をあげてもいいんじゃないかなと私は思います!
コンプリートを目指すスタンプラリー式
「なす」「おにく」「おさかな」「たまねぎ」「ねぎ」「にんじん」など様々な食材を書き、食べられたら色塗り!全部コンプリートしたらご褒美(300円くらいの人形でした)がもらえるというものを作っていました。
色々な味付け・調理方法を試し、この味付けなら食べられる!というのを見つけることができましたし、食わず嫌いをすることなくチャレンジすることもできました。コンプリート間際になると「今日の夜ナス出る?ナスがいい!」なんて言うこともありました!笑
最後に…
いかがでしたでしょうか?
好き嫌いを減らすためには、子どもの気持ちを考え、食事を嫌いにしないことが最も重要だと思います。
楽しく食べること、納得して食べることを目標に、また方法を紹介していきますのでお楽しみに!
お子様の好き嫌いを減らす参考になると幸いです。
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