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私の断片

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興味関心のある物事に関する記事をまとめております。私を構成する一部がここに露出しているはず。
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#映画感想文

「○○監督だったらどう撮る?PART2」映画監督における構図の特徴

「○○監督だったらどう撮る?PART2」映画監督における構図の特徴

巨匠たちの構図以前、映画監督における構図の特徴について記事を書いた。

今回、前回取り上げなかった、巨匠と言われる他の監督たちの構図の特徴について、再び考えていきたい。

場面は前回と同様、「野原で二人が会話しているシーン」とする。

○○監督だったらどう撮るか?成瀬巳喜男だったら

小津、溝口、黒澤の日本三大映画監督に次ぐ第4の巨匠とも評された成瀬巳喜男だったら、きっとこう撮るだろう。

男女二

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「○○監督だったらどう撮る?」映画監督における構図の特徴

「○○監督だったらどう撮る?」映画監督における構図の特徴

映画における構図映画の画面を作る上で重要となるのが”構図"だ。

カメラをどこに起き、または移動させ、大道具や小道具、それから役者をどこに配置させるのか。

構図を間違うと、観客を混乱させる。また、作り手が狙う効果を生み出せなくなる。

構図を主に考えるのは映画監督であり、そのため、映画監督それぞれで構図の特徴がある。

構図とは何なのか、その構図がもたらす効果や、映画監督による構図の違いを、「野

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黒澤明の望遠レンズとキューブリックの広角レンズ

黒澤明の望遠レンズとキューブリックの広角レンズ

映画界で巨匠といわれる二人の監督がいる。黒澤明とスタンリー・キューブリックである。

黒澤明は、望遠レンズを多用することで知られる。スタンリー・キューブリックは、広角レンズを多用することで有名だ。

しかしそもそも、望遠レンズ、広角レンズとは何なのか。また、なぜ黒澤明は望遠レンズなのか。キューブリックは広角レンズなのだろう。

今回、この点について考えてみたい。

黒澤明とキューブリックの違いまず

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