49話 再び学園祭にて①
時は流れ、僕は2年生から専攻したインダストリアルデザインコースで、さらに過酷になった課題提出の毎日を送っていた。朝も昼もないような日々がどこまでも続いたその歳の後半に差し掛かろうという頃、デザイン学校での「学園祭」の季節がやって来る。
学園祭といっても専門学校なので浮かれたものではなく、そこには作品応募を求める企業コンペなどのイベントも加わって来る。学生にとって卒業後の就職の足掛かりを作るべく挑戦する機会でもあり、目的意識バリバリの祭典として、それに向かう学生達の前準備は入学