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ネクストエンジン ブランドサイトリニューアルで学んだこと

こんにちは、デザインリサーチャーの堀尚史です!

今回は自社事業・ブランドに対して、私たちHamee Designがどのようなスタンスで寄り添い、アートディレクターをはじめとする各デザインロールがどのような役割でプロジェクトに関わっているのか、具体的な事例を踏まえてそのデザインプロセスを紹介します。


「次に目指すべき世界観を伝えるブランドサイトを作りたい」

抽象度の高いお題に対して、どのように最終的なアウトプットへつなげるか、日々試行錯誤しているデザイナー、クリエイティブディレクターも多いのではないでしょうか。
ブランドとして伝えたい世界観、想い、メッセージはあるけど、それ自体が解釈の幅を許容するものであったり、プロジェクトメンバー内での共通認識が揃っていなかったり。ありますよね。
同じように日々葛藤している方々のなにかヒントになれば幸いです。

私たちインハウスのデザイン組織は、あらゆる相談や依頼がくる中で、言われたことをそのままアウトプットしたり、ただ見た目が綺麗なものをつくることはしません。
共創する相手の考えに傾聴し、背景にある想いを引き出した上で、「なぜやるのか」「最適な方法で想いを実現するにはどうしたら良いか」考えながら、上流から下流まで対等な関係で共創し続けるというスタンスで、日々多様なプロジェクトに関わっています。

私たちの仕事のスタンスについてもこちらでも詳しく触れているので、よかったら併せてご覧ください。
「私たちのミッション、ビジョン、バリュー」:

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Hameeの主軸事業の一つである、ECの一元管理・自動化・効率化を支える、
SaaS型ECプラットフォーム、ネクストエンジン(https://next-engine.net/)。

「ECの自動化や効率化のその先へ進む意思を込め、
新たに『せかいであそぼ』をキーメッセージとしたブランドサイトを作りたい。」
そんな依頼から最終的に出来上がった、ブランドサイトがこちら。

Hamee Designのクリエイティブディレクターである持田渉と、完成までのプロセスを振り返ってみました。


簡単なことばほど、全員での対話を通じて解像度をあげていく

今回のリブランディングは、これまで掲げてきた『EC自動効率化:機能的価値訴求』から、『新たな価値体験訴求』フェーズへスケールして、市場における新たな競争力を高めるためのミッションでもありました。

「EC自動効率化のその先へ / せかいであそぼ。」という新しいキーメッセージから、
描く世界観の大枠はイメージできつつも、そこから具体的なキービジュアルと新設のブランドサイトへ落とし込むには、プロジェクトメンバー全員の認識合わせと共創できる関係性が必須でした。

「せかいであそぼ。」とは何なのか? それによりユーザーはどのような体験をし、ECの世界でどう「あそべるのか?」
「せかい」と「あそぼ」
それぞれのことばの解釈を見つけて、具体的なイメージや、エピソードなどを持ち寄り、解像度を徐々に上げていく。時間も労力もかかりますが、プロジェクトのどのフェーズにおいても重要な工程でした。

今回その起点となるアクションの一つが、ユーザーへのインタビュー。
ユーザーたちは、どんな「せかい」で、どんな時に「あそんでいる」感覚になるのだろうか。私たちの頭だけで考えるのではなく、外に広くインスピレーションを探しにいくために、「拡散」を重視したデザインリサーチから始めました。一つの「正解」を探しにいくのではなく、ユーザーたちの多様な価値観に触れることで、自分たちの中にある固定概念の枠から飛び出していくためのプロセスでもありました。
そうすることで、解釈の幅を拡げ、表現方法の可能性を探ることができます。

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インタビューから得られた気づきをもとに、サイト全体の構成、
ワイヤーフレーム、コンテンツ、表現方法のプロトタイプを、メンバー間でいくつか作ってみて、プロダクトオーナーにこまめに当てながら、本当に伝えたいメッセージとその最適な表現方法のプロトタイプを何度も組み上げ、解像度を少しずつ上げていく、その繰り返しでした。


キーメッセージ「せかいであそぼ。」の解釈を曖昧なままにせず、
プロジェクトメンバー全員での対話を通して、私たちが実現したい「せかい」で「あそぼ」の真意の解像度を上げていくプロセスを大事にできました。その甲斐あって、サイトリリース後の動きや判断もスムーズになったと実感しています。


全員で創りあげた共通認識が、今後の活動の軸になる

今回リリースしたブランドサイトは、ネクストエンジンが体現したい世界観や提供価値を表現する手段の一つであり、ブランディングという中長期施策の出発点になりました。


この段階で、仮にメンバーそれぞれの思い描く「せかいであそぼ。」の解像度に大きな差があると、メッセージがボヤけてしまい、ターゲットに伝わらない可能性があります。
今後一貫したメッセージを効果的に伝えていくためにも、また、プロジェクト内での意思決定をスムーズにするためにも、今回のリニューアルプロジェクトを通して醸成できた共通認識には、大きな価値があると考えています。

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多部署の横断的な対話を通して、
プロジェクトをリードしていく仲間を募集しております!

「多部署横断的な視点を掛け合わせて共創できたからこそ、偏りなく、ちゃんとユーザーに届くバランスの良いアウトプットにたどり着くことができた。」
クリエイティブディレクターの持田は、あらためて共創することの価値や、個人ではなし得ない、対話を通した「客観視点」を、今後も大事にしてプロジェクトを進めたいと、振り返りの場で何度も口にしていました。

Hamee Designでは、プロジェクトメンバーそれぞれの解釈の差を曖昧なままにせず、対話を通じて、一つのアウトプットまで導ける仲間を募集しております!

Hamee Designの価値観に共感してくれた、もしくは興味をもってくれたデザイナーの方がいらっしゃいましたら、是非カジュアルにお話ししましょう!
(以下リンク先、[コマース]カテゴリ内にあります)

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