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はじめてのSpitz(スピッツ)

30年以上バンドを続け、若い世代のアーティストにも影響を与えて続けているSpitz(スピッツ)。
平成から令和と年号をまたいでもCMやドラマ主題歌など、彼らの音楽を耳にすることもしばしば。
聴く人の心にふんわりと入り込む優しいサウンドで幅広い世代の人々に愛され続けている彼らはどんなバンドなのでしょうか?

Spitz(スピッツ)っていつ結成されたの?

スピッツは1987年に結成。
1991年に、シングル「ヒバリのこころ」とアルバム「スピッツ」を同時リリースしてデビューします。1995年リリースのロビンソンはオリコンチャート9位を獲得するなど大躍進。その後もヒット曲を連発して、今日まで息の長いバンドとして歩みを止めることなく音楽が届けられています。

プロフィール

草野 マサムネ(Vo.&G:1967年12月21日生まれ O型)
三輪 テツヤ (G:1967年05月17日生まれ B型)
田村 明浩  (B:1967年05月17日生まれ A型
﨑山 龍男   (Dr : 1967年10月25日生まれ B型)

メンバー全員同い年の4人組バンドです。
ボーカルの草野さんとベースの田村さんは、東京造形大学での同級生という縁でバンドを結成しました。
 
ボーカルの草野さんは、スピッツのほとんどの楽曲を手がけています。聴く人によって思い浮かべる情景を変えることが出来る独特な世界観の歌詞や、何年経っても変わらない透明感溢れ、人の内側を癒すような歌声が印象的ですね。

ギターの三輪さんは、スピッツの楽曲を彩るアルペジオという演奏技法を用いることで有名です。ぜひ、彼のアルペジオをイヤフォンでじっくり聴いてみて下さい。

スピッツのリーダーはベースの田村さんです。そして、もう一人のリズム隊であるドラムの﨑山さんは、三輪さんの紹介でサポートメンバーとして加入して現在に至るそうです。

﨑山さんの刻む軽快でありながら安定感のあるドラムのリズムはスピッツの優しくもありロックチューンもあるメロディーの土台には欠かせません。
リズム隊ベースの田村さんは、ライブでのパフォーマンスに目が離せないと、ファンの間では話題になっているそうで、スピッツの「楓」をリアレンジカバーした歌手のadieuこと上白石萌歌さんは、「ベースの三輪さんが激しく演奏されるのかと思いきや、田村さんのステージパフォーマンスを目で追ってしまう!」とのコメントも音楽番組で発言しています。
その田村さんも情報番組でのインタビューで「スピッツはライブバンド」と言い切っており、彼らのライブパフォーマンスをまだ見たことない方は、必見です。

ルーツとなったアーティストは誰?

Spitzの音楽はロック

スピッツの音楽は、30年以上経過しても時代を限定させない新鮮さが特徴。日常にある風景を抽象的に歌う草野さんの歌詞と心が洗われるようなメロディーはどこから生まれてくるのでしょうか?
バンドのソングライターである草野さんの聴いてきた音楽のルーツについて調べてみました。

スピッツ公式サイトや草野さんがパーソナリティーを務めているTOKYOFM「ロック大陸漫遊記」というラジオで、影響を受けたアーティストとして答えていたのがチープ・トリックというバンドです。

チープ・トリックは1973年に結成されたアメリカのロックバンドで、草野さんのラジオでも紹介された「Such a Good Girl」などの代表曲があります。スピッツの音楽ルーツを感じることが出来るので、スピッツを聴き始めた方にもオススメです。

スピッツの前身バンドはパンクバンド?

草野さんが学生時代に結成していたバンドは、パンクバンド色が強かったとのことでスピッツの曲調からは想像できないルーツのひとつです。
のちにTHE BLUE HEATSの「人にやさしく」を聴いて、自分のやりたいことを先にやられてしまったことに心が折れてしまった草野さんですが、フォークロック調に路線変更した結果、スピッツというバンドがたくさんの人々の心に残るバンドへとなりました。

バンドの転機になった曲を、ベースの田村さんとドラムの﨑山さんは「恋の歌」と情報番組のインタビューで答えています。
パンクやハードロック・メタルに影響されていた草野さんが路線変更をして制作した「恋の歌」を聴いてみるとスピッツのルーツが見えてくるかもしれません。

きのうスピッツのファンになった方へ

どのアルバムから聴けばよいか迷ったら

30年以上バンド活動を続けていることもあり、楽曲は3桁という多さです。アルバムもたくさんリリースされていて、どのアルバムから聴いたらいいか迷ってしまいますよね。そこで、タイプ別に分けて3つのアルバムをご紹介します。

【まずはヒット曲を押さえておきたい!】
「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」
「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」
「CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection」

このアルバムは、1991年から2017年までのシングルを収めたシングル・コレクションとなっています。
さきほど、3枚のアルバムを紹介しますと言いましたが、これではスピッツの魅力をお伝えしきれないのでオリジナルアルバムからも、2枚ご紹介します。

【ロックバンドなスピッツを感じてみたい方へ】

ロックなアルバムと言えば、2000年リリース当時、ファンも驚きを隠せなかった「ハヤブサ」を大プッシュします。
プロデューサーに石田ショーキチさんを迎えたロックバンドとしてやりたいことを詰め込んだアルバム。
スピッツといえば、ロビンソンやチェリーなどヒットソングを思い浮かべる人も是非このアルバムを通じてフォークロックではないROCKな彼らのサウンドを体感してみて下さい。

【草野さんの繊細さに触れるならこのアルバム】

さきほど、ご紹介したアルバム「ハヤブサ」の次に発売された「三日月ロック」は、2002年9月11日のリリースです。
アメリカで起きた世界同時テロの1年後にリリースされており、9.11を意識して作ったと草野さんは語っています。
前作同様、ロック調が強い作品となっていますが、世界で起きる出来事に敏感に反応し、自分自身が「いま」出来ることを行動に移す草野さんの繊細で感受性の強い人柄に触れることが出来るアルバムです。

日常にいつもスピッツの音楽を

エピソードや人柄を知れば知るほど、味わいが深くなるのがスピッツの音楽です。まだまだこれはほんの入口にすぎません。
ご紹介した3枚のアルバム以外にも名曲がたくさん溢れています。
300曲以上のロックな楽曲に自分だけの情景を重ねれば、いつもの風景にスピッツの音楽が彩りをもたらしてくれることでしょう。

☆ボーカル草野マサムネさんパーソナリティーラジオ☆

タイトル通りの各国のロックを取り上げて草野さんが紹介するラジオ。
スピッツ好きな方以外でもロックに興味ある方、70年代前後のロック、80年代~90年代のJ-POP、J-ROCKが好きな方は唸りながら聴けるラジオだと思います。

☆はじめてを卒業した方はこちら☆


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