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オンライン授業中の子供たちが自由すぎる件

「みんな戻って来て~!起きて~!!」
担任の先生が、画面の向こうで子供たちに呼びかけている。

新年、1月1日から3日までの3連休明け、連休中に夜ふかししていた子供たちは眠い。小学4年生の子供の授業は、9時10分から13時まで30分の授業が6コマ行われている。いろいろ変更があったが、今はこのプログラムで落ち着いている。

対面授業なら、朝起きて準備して学校に行って、少し友達と遊んで、としていたら目も覚めてくるが、オンライン授業なのでその工程をすっ飛ばして授業に参加できる。起きてすぐの子供たちもいるのか、子供たちの意識はどこかに行ってしまっている。

算数の時間、女の子が先生にあてられて答えていたが、途中から眠りに入っていく。

「○○、起きて!!」
「ダメ、先生・・・頭が起きない。」

何とか答え終わるとそのまま眠る姿が画面に映し出されている。
オンライン授業中、カメラを開けていても閉じていてもどちらでも構わない。カメラを開けてる子がみんな真面目に聞いているかと言ったらそうでもない。先ほどの女の子のように寝てしまう子。大あくびしている子。下を向いて明らかに何かゴソゴソしている子。自分の部屋で授業を受けているのか、なぜか立ち上がってシーツをたたんでいる子。一人の女の子は授業を受けながら別のタブレットを持って来て、手書きで何やら先生にメッセージを書いている。自由過ぎる。

普段はもう少しちゃんと聞いているが、連休明けの子供たちはグダグダ過ぎだ。対面授業ではないので先生もどうすることもできない。大変そう。私ならイライラして爆発してしまいそうだが、先生は慣れた様子で冗談を交えながら授業を進めている。この状況で、授業に参加しているだけでも上々なのだろうか。

子供たちのマイクは先生がコントロールしているため自由には発言できない。先生にあてられたときか、手を挙げるマークを表示している子が先生にあてられると発言できる。教室だと自由に声を発しにぎやかだが、オンライン授業は子供たちの声に邪魔されずに淡々と進められていく。

「先生の授業は面白い。」と子供は言う。「オンライン授業でこの担任の先生で良かった。」とも。子供が言うには、「きっと他の先生だと面白くないと思う。」(ただの子供の想像)
そういう私の子供も真面目に聞いているのかというと・・・落書きをして遊んでいることも。基本、自分の部屋で一人で授業を受けていて、授業が始まって終わるまでトイレ以外出てくることはない。通常、学校ならば休み時間に校庭に出て走り回り、気分をリセットして次からの授業を受けることができるがそれができない。座って授業に参加しているだけも十分だ。

去年、トルコでは2020年3月にコロナが広まり始めたため、学校が休校になったが、程なくしてオンライン授業が始まり、そのまま夏休みに突入し、さらに、新学期からもオンライン授業が続けられていた。その後、10月に一度対面授業が始まったが、コロナ感染者数の増加で1ヶ月弱でまたすぐにオンライン授業に戻った。二学期制で1月22日で一学期が終わり、三週間の休みのあとに二学期が始まる。また、オンライン授業を続けるのか、対面授業に戻すのか・・・休みが終わるころにはまた、注意してニュースを見ていなければならない。






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