教室にカメラが取り付けられました
教室にカメラが取り付けられた。
子供たちを監視するためのものではない。
私の子供が通うトルコの公立小学校。
2020年3月〜
トルコでもコロナが広まったため、オンライン授業がスタート。6月初めの夏休み前まで続く。
(その間、準備ができないことやネットの環境の問題などで授業に参加できない子もいた。)
8月31日(月)〜
前学年(3年生)の授業の足りなかった部分や復習が3週間オンライン授業で行われる。
(まだ、授業に参加できない子がいた。)
9月21日(月)〜
新学期(4年生)もそのままオンライン授業で継続。
トルコは4年制で、4年間クラス替えはない。担任の先生、クラスの友達は4年間ずっと同じ。
(だいたいのクラスメートが授業に参加し始めた。)
10月21日(月)〜
前の週に突然発表があり、週2日、対面授業が行われることに。
月、火曜日は1グループ、木、金曜日は2グループとクラスを半分に分け、学校に通う。間の水曜日はみんなでオンライン授業という形が取られる。
しかし、1ヶ月もしないうちに1日の新規感染者数がまた増えてきたのでオンライン授業に戻る。
2021年3月2日(火)〜
またまた対面授業が始まる。
昨年の10月以降はオンライン授業が続いていたけれど、1日の新規感染者数が10,000人を切り始めた3月1日(月)、昨年の10月と同じように、対面授業とオンライン授業を合わせた形でまた学校に通うと国からの発表があった。
同時に、規制も緩和され、レストランやカフェも条件付きで開き始めたけれど、3月中頃からまた徐々に1日の新規感染者が増え始めた。
そんな中、3月22日(月)に担任の先生から教室にカメラを取り付けるという連絡が来て、そのことについて翌日23日、20時からオンライン保護者会で説明がされる。(急な集まりでも家から参加できるというのはとても楽!)
コロナを心配して対面授業に参加させたくない保護者は嘆願書にサインをしていた。しかし、子供たちは授業に参加できないので自宅学習するしかなかった。
そこで、教室にカメラを取り付けるという話。
教室からオンライン授業をする
カメラ代はクラスの保護者から集める
次の週にはオンライン授業ができるように準備していく
などの話しがされた。
しかし、ここはトルコ。
翌日の3月24日(水)にまた担任の先生から連絡が来た。
「3月29日(月)〜4月2日(金)までテストを行うことになりました。対面授業に参加していない子供たちもテストだけは学校で受けなければなりません。」
⁎⁎⁎
テストを期間が終わって翌週、教室でのカメラを使って授業ができるか調整された。
4月6日(火)に1グループは対面で、1グループで対面授業に参加していない子たちと2グループの子たちはオンラインで教室からの授業に参加。私の子供は2グループだったのでオンラインで参加した。
初日は画面が止まったりして問題だらけ。子供も授業を受けながら「また画面が止まってる〜!声だけ聞こえる!」と困っていた。が、何日かすると、問題も改善されてすんなり授業が進められるようになった。
家で授業が受けられるので、子供を学校に通わせていた保護者も、感染の心配をして子供たちを学校に通わせなくなっていった。そして、教室に来て対面授業を受けている子供の人数は以前の3分の1以下に。
トルコではコロナの1日の新規感染者数が3月末には40,000人を超え、4月初めでは55,000人を超えていた。
そして、4月13日。
また国からの新たな発表があった。
4月14日から、平日は19時からの翌日朝5時まで外出禁止。週末は終日外出禁止。4月15日(木)から幼稚園と受験に関係ある学年以外はオンライン授業とする。
また、オンライン授業だけに戻った。
この日、1日の新規感染者数が59,187人。60,000人近くまで増えていた。トルコでは特に、イギリス型変異株が猛威を振るっている。(翌日には62,000人を超えた)
⁎⁎⁎
予測ができない状況で、何度も変更があり大変な子供たち。また、それに対応する保護者と先生たち。それも急に変更になる。
もともと、コロナが広まる前からトルコでは学校関係のことでも直前に連絡されることがあって、よく振り回されていた。今は、その練習の甲斐あって(?)何とか耐えていられる。
トルコの人は(良く言えば)柔軟性がある。計画性はなさそうだけど・・・。
学校関係のことでも、前日に「〇〇を準備して」と連絡が来る。私だと、何とか準備しないと!!とバタバタしているけど、翌日学校に行くと、全員が準備できていない。人によっては代わりになりそうな物を持って来ている。OKじゃないけど、でも、それでOK。完璧じゃなくても取り敢えず進んでいく。その都度、修正していく。
良くはないけど、生きていく上では必要な手段。
完璧を目指しすぎると、何も前に進んで行かない。トルコで学んだ事の一つだけど、個人的に実行に移すのはなかなか難しい。
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