久々の友達との再会と写真撮影会。
この日を子供はとても楽しみにしていた。
一年以上ぶりにクラスメイトが全員そろうであろう日、だ。
「6月25日・金曜日、15時から19時まで卒業アルバム用の写真撮影会をします。15時に学校の校庭に集合してください。」
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授業はその前の週の6月18日(金)に終わり、もう夏休み気分。というか、夏休み?補講期間?成績表は、しばらく飛んで2週間後の7月2日にもらいに行った。その間に卒業アルバム用の写真撮影会。日程が遅くない?と思ったけれど、いつも直前に連絡してくるトルコではめずらしく2週間以上前に写真撮影会がある、と担任の先生から連絡が来ていた。
こういうイベントのときはなぜか、「服装は自由です。好きな服装で来てください。」という連絡が来る。今回の卒業アルバム用の写真撮影会も私服かなと思って前もってある程度準備しておいたけれど、服装について先生から連絡が来たのが当日の朝(撮影会までは時間はある・・・けど。)、
「今日は卒業アルバム用の写真撮影会です。子供たちは着飾って来てね。」
それまでに他の保護者からも問い合わせがなかったのでそれが通常なのだとは思うけれど、学校の行事だから制服で・・・と思うのは私だけだろうか。学校には制服がある。けれど、このパンデミック期間に小学生なので、子供たちはグングン成長して制服が着れなくなっていった。オンライン授業になったり、対面授業になったりと学校に行ったり、行かなかったりで、新たに制服は買わずに最後にはみんな私服で通っていた。今回はたまたま状況が状況だっため、新たに制服を買って準備してくださいというのはないだろうとは思っていたけれど、通常、これを当日の朝に言われたらあわてふためいてしまう。
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15時になる15分程前に子供と学校の校庭に行く。来ていたのは2、3組の親子。それからポツリ、ポツリとクラスメイトたちが保護者同伴でやってくる。着飾った子供もいれば、普通の服装の子供もいる。ほとんどの子供たちや保護者たちに一年以上ぶりに会う。「お宅のお子さんなんて大きくなったの!!」という会話があちこちで飛び交っていた。
15時過ぎてもまだクラス全員そろっていない。さらに、写真撮影をするカメラマンもまだ来ていない。そんな中、子供たちは校舎の中に入って来て、と先生から声がかかる。そして、しばらくすると子供たちが次々とマントと四角い帽子(外国で大学生が卒業式の時に身に着けているのでよく見る、あれだ)を着用して出てきた。そこで保護者たちの写真撮影会。やっと動き出した。
15時半過ぎてカメラマン登場。クラスメイトもそろった(理由は判らないけれど、一人だけ不参加)。ここではクラスの集合写真を撮影。それから歩いて10〜15分の所にある公園にみんなで行って、さらに撮影会をする。ただ、ここまでワンカットのためだけに集合時間から一時間経っていた。
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公園に到着し、まず始めはセッティングされた飾りをバックに先生が子供に成績表?卒業証書?らしきものを手渡しているふりの写真を一人ずつ撮影。その後はまたまた、一人ずつポーズを撮って撮影。
男の子は左手を少しポケットに入れて、体を斜め向きに、にっこり笑って。女の子は左手を腰に当て、体を斜め向きに、さらに右足は曲げて・・・みんな髪が長いので整えて、大きく、大きくにっこり笑って、と。前の人の撮影を見ていたけど、みんな自分の順番が来たら、「えっ、どう?こうかな?」と戸惑いながらポージング。
これを30人の子供たち一人一人にカメラマンが指示しながら撮影。とにかくこの日は暑い日で待っているだけでバテてしまう。
子供たちのポーズをとっての撮影が終わりに近づいてきて、もう終わりかな?と思っていたら、ここで担任の先生がみんなに声をかける。
「撮影が終わってもまだ帰らないでください。まだワンカット撮影します。」
子供たちは撮影に飽きてきて、その辺を走り回って遊んでいる。オンライン授業では顔を見ているけれど、一年以上ぶりに出会うクラスメイトもいてみんなテンションが高い。
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最後のカットは公園内で場所を変えて撮影。またまたゾロゾロと移動。
今度は例の帽子を投げている所の撮影だった。子供たちは並んで10、9、8、7・・・とカウントダウン。そして、一斉に帽子を投げる。何度か帽子を投げて何カットか撮影するのかと思っていたら、一回で撮影は終わった。一回だけの撮影で大丈夫???と心配だったけれど、仕上がりはアルバムになってからのお楽しみとなった。
何だかコロナのせいでよくわからない、締まりのない終わり方になって残念だけれど、トルコの小学校生活4年間が無事に終わった。
次は9月からOrta okul (中学校)のスタートだ。何をすれば良いのか、どんな風なのか、どんなシステムなのか知らないので今から子供とは違った意味でドキドキしている。