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あなたが新規のリピートが取れない決定的な理由とは?

前回はリピートが取れないと、
セラピストとしての実力も向上せず、
将来的に開業した時に廃業するリスクが
格段に上がってしまうという
内容について解説しました。

今回はなぜあなたは新規のリピートが
取れないのか、その理由について
お伝えしていきます。


あなたがリピートが取れない決定的な理由


あなたはリピーターが増えて、
毎日充実した気持ちで仕事をしたいのに、
新規のリピートが取れない原因を

「経験年数が浅いから仕方がない」
「テクニックが足りないからだ」
「自分にセンスがないからだ」

などと思っていませんか?

それは大きな間違いです!

なぜなら経験年数が浅くても
リピートが取れる人もいます。

さらに1つのテクニックだけをやり続けて、
たくさんの患者さんを見ている人もいますし、
センスがなくても患者さんから喜ばれている
セラピストも実際にいるからです。

もっといえば超一流のゴッドハンドしか
リピートが取れないのであれば、
世の中の治療院は99%以上は廃業する
といっても過言ではありません。


しかし実際はどうかというと、
13万件以上の治療院が存在しているわけなので
ゴッドハンドでなくてもリピートは十分に取れる
ということが証明されています。

あなたがリピートを取りたいのに取れない原因は、
もっと他のものにあります。

その最も大きな原因は、
評価スキルとコミュニケーションスキルが
足りていないからです。

よく考えてみて下さい。

患者さんの痛みを改善したいはずなのに
「どこが原因か分からないけど、
 とりあえず腰が痛ければ腰をほぐそう!」

といった短絡的なアプローチで、
患者さんは改善しますか?

患者さんが痛みで困って来院されているのに
「腰が痛いんですね。
 じゃあとりあえず寝てください」

といった無愛想で、温かみのない先生に
身体を任せようと思いますか?

治療はそんなに甘いものではないですし、
患者さんは物ではなく人間です。

リピートを取るということは、
あなたが思っている以上にとても頭を使います。

あなたの職場にいる先輩セラピストたちは、
患者さんの評価もせず、
コミュニケーションも取らずに
患者さんを診ていますか?

恐らく違うと思います。

各種検査などを行い、
現状で考えられる原因を説明して
患者さんから信頼を得ているからこそ
リピートに繋がっていると思います。

しかもこれは僕らのような
コメディカルだけではなく、
医療現場の主戦場でもある病院やクリニックでも
同じようにやっていることです。

理学療法学第47巻には、
評価の重要性についてこう書かれています。

このような多様な対象、領域における理学療法を、
安全に、そして、効果的に提供するためには、
妥当性・信頼性のある包括的な
評価(evaluation)によって、
対象者の精神的、身体的、社会的な状況を
総合的に把握し、将来の状況を予測したうえで、
その人らしい生活を支援するための
理学療法としての治療、指導の内容について
臨床判断(clinical decision making)を
行うことが重要となる。

さらにコミュニケーションが
いかに重要性なのかについては、
富山大学看護学会詩第9巻1号で
このように書かれています。

看護分野において共感は,
医療職者―患者関係を構築する上での
基本的能力である。
医療における共感は主として
患者の苦しみを中心とした
感情コミュニケーションの中で成り立っている。

つまり医療を行うということは、
的確な評価とコミュニケーションが
大事だということです!

これが民間医療レベルであっても
同じことが言えるのです。

ですので、
評価スキルとコミュニケーションスキルの
向上ができないと、患者さんからの信頼を得られず
リピートを取ることは出来ません。


評価スキルとコミュニケーションスキルについて言及する理由


先ほどまでに書いてきた部分だけでも、
評価とコミュニケーションがリピートに
左右することが分かると思いますが、
なんでここまで熱く語っているのかが
未だに腑に落ちないと思います。

ですので、
どうして評価スキルとコミュニケーションスキルが
大事なのかについてさらに深掘りしたいと思います。

先日ご紹介した理学療法学第48巻では、

「評価とは検査の間に集約されたデータに基づいて
臨床判断を行う過程と定義されている」と述べています(https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/48/1/48_48-1kikaku_kito_nobuhiro/_pdf)。

治療という一連の作業を分解すると、
テクニックは枝葉の部分に相当し、
テクニックを施すまでの検査や評価が
大事だということになります。

さらに、2011年に金城大学が出している
「リハビリテーション場面における
 対人対応項目の検討」という論文には、

臨床現場ではコミュニケーションスキルが極めて重要だとも言われています(https://www.jstage.jst.go.jp/article/fss/27/0/27_0_86/_pdf)。

つまり治療を行う上では
評価することも大事であり、
コミュニケーションが取れる事も重要なので、
この2つを疎かにすると患者さんから
信頼が得られず、リピートに繋がらないのです。

ここの認識がズレた状態でいると

「患者さんの腰痛を治すための
 テクニックが知りたい」

「〇〇テクニックが流行ってるから、
 今度セミナーに行ってみようかな」

といった解釈をしてしまいます。

もちろんテクニックを学ぶことも大事なのですが、
新人セラピストの方ほどテクニック重視の治療を
展開しやすく、評価をするという部分が
抜け落ちてしまいます。

これが長期化すると、
医療で最も大事でもあるコミュニケーションを
取るという行為をないがしろにしてしまい、
患者さんから信頼を失ってしまうのです。

これではリピートを取りたくても取れない
といった状況に陥ってしまい、
自分の理想像とはかけ離れてしまうのです。

リピートが取れるようになりたいあなたが、今すぐ取り組むべきこととは?


もしあなたが、
リピートを取れるようになって
毎日充実した気持ちで仕事がしたいのに、
未だにその理想に近づけていない
と思っているのであれば、

それは評価スキルと
コミュニケーションスキルが足りないからだ
ということはお分かりいただけたでしょうか?

あなたがリピートが取れていないのは、
評価をすることの重要性とコミュニケーションを
取ることの重要性を学校や職場で詳細に
教わることがなかったからです。

ではどうするのか?

答えは簡単で、
評価スキルとコミュニケーションスキルを
磨けばいいのです。

ですがあなたはこれまでもご自身なりに
勉強されてきて、患者さんを治したいと思って
勉強したり、先輩セラピストの話し方の真似をする
などの努力をされてきたのではないでしょうか?

そもそも的確な評価をする為に必要なことや、
コミュニケーションを円滑にするための方法を
わかっていないと、いつまで経っても
上手くいかないのです。


リピートが取れる人と取れない人の決定的な違い


リピートが取れる人と取れない人

評価とコミュニケーションをしっかり
取り組んでいる人と取り組んでいない人

これだけの差で、
将来的にセラピストとして成功できるかが
大きく変わってきます。

評価ができる人は基礎的な部分である、
機能解剖学の知識が豊富です。

「どうして今の痛みが起きているのか?」

ここを追求するには、機能解剖学の知識がないと
起きている現象が理解できず、
「腰が痛いなら腰を重点的にほぐそう」

といったアプローチしか行うことが出来ません。

しかし、機能解剖学を学んでいる人は

「この動作で痛いということは、
 恐らくこの筋肉が過緊張を起こしているから
 力学的ストレスを受けてしまい痛みが
 出ているのではないか?」

という仮説を立てることが出来るのです。

仮説を立てられるということは、
治療戦略を立てるのが上手い
ということになるので、
最終的には改善に導く可能性が高くなります。

そしてコミュニケーションが上手に取れる人は、
コミュニケーションを円滑にするための
方法を実践しています。

この辺りはテクニック的な部分も多いですが、
その根本にある「患者さんを治したい!」
という想いが前提にあるので、
違和感のないコミュニケーションが取れるのです。

さらにコミュニケーションが上手な人は、
患者さんに安心感を与えます。

「よくここまで頑張りましたね」
「〇〇さんが早く良くなるように治療しますからね」

といった声がけを行うことで、
患者さんは安心しますよね?

この安心感の積み重ねが、信頼へと繋がります。

そして信頼を積み上げていけば、
その患者さんの中では

「私の中で世界一の先生はあなたです」

このように思うようになるのです。
この2つのスキルはどちらが欠けてもいけません。
どちらも高める必要があります。

僕が尊敬しているセラピストの方々は、
どちらの能力も卓越している人が多く、
リピートする患者さんも多いのです。

あなたが今の状態でどんなに
がむしゃらに頑張っても、
思うような成果は出せません。

なのであなたは今から評価をするために
必要な機能解剖学を学び、
コミュニケーションを円滑にするための
方法を学んで実践すべきです。


頭では理解していても実行できない原因


これまであなたがリピートが取れないのは、
的確に評価するためのスキルと、
コミュニケーション円滑にする方法を知らない
ことが原因だという話をしてきました。

これらのスキルが使えないまま
患者さんに入っても、リピーターが増えて
毎日充実した気持ちで仕事をしたい
というあなたの理想には近づけないのです。

しかし、それがわかった後に自分で
書籍を買って学ぶのももちろん良いのですが、
それでは非効率な学び方になります。

というのも、自分で一から調べて学ぶのは
膨大な時間が掛かりますし、
今のあなたはどれが正解なのかが
分からない段階だと思います。

もしどういう事を学べば良いのかがわかっていれば
今のように悩まれていないと思います。

どうしてあなたがリピートが取れないのかというと
どのように評価やコミュニケーションを
どのように学べば良いのかが
分からないからです。

なのでどのように評価やコミュニケーションを
学べば良いのかが分からなければ、
あなたに付いてくださる患者さんは増えず、
セラピストとしての実力も向上しません。

そして、将来的に開業するという目標も
夢のまた夢となってしまうでしょう。

ここまで偉そうに書いてきましたが、
以前の僕もあなたと全く同じ状況でした。

僕もあなたのように評価の方法も
分からなければ、
コミュニケーションの方法に目もくれず、
ひやすら神業テクニックを追い求めていました。

その結果、本質的な治療を提供することが出来ず
信頼を得ることが出来なかったので、
リピート率が60%を切っていました。

つまり、テクニックだけを追い求めても
成果が出なかったのです。


どのような過程を経てリピートが取れるセラピストになったのか


しかし、僕はテクニック依存の治療を脱却し、
評価スキルとコミュニケーションスキルを
高めたことで、新規のリピート率が90%を
超えるようになりました。

そのおかげでセラピストとしての実力も向上し、
患者さんから喜ばれるようになって
毎日充実した気持ちで仕事をしています。

では、僕がどのような過程を経て
リピートが取れるようになったのか?

明日の21時にその理由をお伝えします。


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