【JTC面接官が語る】就職活動におけるSTP分析の応用
本noteは迷える就活生に向けて、経営戦略の視点から、就活へのアプローチをしています。
前回の記事はコチラ。
前回、戦略の中心はSTP分析と書きました。今回は就職活動におけるSTP分析の応用について投稿します。
就活の最初のステップを固めることはもちろん、就活途中にも都度ブラッシュアップするのが大事なので、ぜひ見返してくださいね。
それでは早速行きましょう!
今回のフレームワーク:STP分析
今回紹介するフレームワークはSTP分析です。
STP分析を使えば就活の軸がまとまりますし、OB訪問や面接でも一味違う学生さんになれます。
STP分析とは
まずそもそもSTP分析ってナニ?ってことですよね。
ざっくり言うと、STP分析とは、
「どんな人に、どうアピールするか」
釣りに例えると
「どんな餌をつけて、どこに糸を垂らすか」
です。
STP分析は経営戦略の要
なぜSTP分析が経営戦略において重要なのでしょうか。
それは企業の経営資源(ヒトモノカネ)は有限だからです。時間やお金は無限にありませんし、苦手分野もある中で、目的を達成しなければなりません。
学生さんにとってもこれは同様でしょう。
限られた時間やアピールポイントの中で内定を勝ち取らなければなりません。
そのためには、自分の能力や志向が何か、それが活かせる業界はどこか、ある程度絞る必要があります。
そのフレームワークがSTP分析です。
STP分析の要素
STP分析は以下の3つから構成されます。
Segmentation(セグメンテーション)
Targeting(ターゲティング)
Positioning(ポジショニング)
この頭文字をとってSTP分析と呼ばれます。
イメージ図
図にすると以下のような感じです。
順に解説します。
S:セグメンテーション
セグメンテーションとは、市場全体をいくつかの観点でセグメント(かたまり)に細分化することです。
T:ターゲティング
細分化したセグメントの中でどこを狙うかを考えます。
規模や収益性、成長性や自分が戦えるかどうか、などの観点で絞ります。
P:ポジショニング
ターゲットに刺さる自分の強みやポジションを明確にします。
就職活動におけるSTP分析の応用
このSTP分析を就職活動にどう応用できるか、ざっくり言えば、以下の質問に答えられるようにすることです。
どの業界に興味があるん?なんでなん?(ものづくりか、サービスかは、など)
その中で、どうしてその企業なん?(競合企業の中で、なぜその会社か)
他の志望者と比べて、キミは何が魅力なん?(その会社に自分がfitすると思う根拠は)
順に解説します。
具体例①:どの業界に興味があるん?なんでなん?
まずは、あなたがどのように「市場」を捉えているかを整理しましょう。
この時は二軸で考えるのがオススメです。軸は対立軸にするのがポイント。例えば、狩猟民族的x農耕民族的、グローバルxドメスティック、などです。
図にするとこんな感じです。
この「軸」をどう取るかは個人差が出るところです。
志望動機の重要な要素となるので、キチンと言語化できるようにしなければなりません。
その軸が定まらないんよ!って人は自己分析を。
具体的なやり方は別の記事で紹介します。
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