ガンジーの教え
昔、音響芸術の授業で映画「ガンジー(GANDHI)」を見せてもらった。授業の内容は、映画などの映像作品では音楽やSE(サウンドエフェクト)はどう使われどういう効果があるか?というレポートを書くものだったと記憶している。
印象に残っているのは『非暴力主義』という彼の生き方。うまく言えないが、人種差別を無くしインド独立のため、感情を剥き出しにして争うのではなく、静かに黙る。断食をする。暴力でもって相手と争うのでは何も変わらない、何も前に進めない、何の解決にもならない、だから静かに黙る、唯一の意思表示として死をも恐れずにハンガーストライキをする…といった感じか。
その映画は、僕の育ってきた辛い家族関係に耐えうる貴重な教えとなった。仕事をしていく中で築かれる人間関係を円滑にするための僕の処世術になった。
これは、映画の感想文ではない。僕が生きる上でのモットーだ。
『自分がされて嫌だと思うことは、どんな人にもしない』『感情を爆発させて無為な時間を使わないように、落ち着いて冷静に自分や周囲を客観視する』『相手が感情的になっている時は、反論したりしないで黙って見守るか、静かに相手の話をきいて一度肯定してうなづいてみる』『ひとりの時間を大事にする』等々…
そういった事を学んだような気がする。それは僕が生きていく上で必要で大切な考え方となった。
今僕は、妹夫婦へ、姪っ子ちゃんのクリスマスプレゼントと一緒に渡そうと、アロマキャンドルとクリスマスカード(親父の喪中だからメリクリはない 'for you'カード)を準備している。そこへ書き込む静かで穏やかなメッセージを考えている。
ガンジー、僕は人を癒せるような優しい人間になれているだろうか?ただの自己満足ではないか?…そう自問自答しながら、周囲の人の小さな平和を願っている。
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