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晴の徒然なるままモノローグ

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思いついた時に書きます。毎日書くかわからないので日記ではないな。自分に起こった出来事、思った事、昔語りなどのノンフィクションです。テキスト、アーカイブ。
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#生物がすき

ツブツブの命

ツブツブの命

夕飯の用意をしていて思った事。

冷蔵庫にもやしが1袋あったので「お袋、これいつ買ったんだ?もやしは意外と脚が早い(腐りやすい)から、買ってきたら早く食べちゃわないと茶色くなってぐじゅぐじゅになっちゃうぞ?」と言ったら「あらそうだったわ。ん〜〜どうしようかしら」「軽くゆがいて胡麻和えにでもしたら?」

と、いうわけで僕はひたすら白胡麻をゴリゴリとすって味付けし茹で上がったもやしとあえていたのだが。

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メダカの子

メダカの子

20×20cmのほんとにちっちゃな水槽だから、メダカだと5〜6匹が限界かなと思っていた。だが、お袋がときどき妙に熱心に見入っていて「あ、卵がお尻についてる!」とか騒ぐもんで、あまり殖やしたくないと思っていたがお袋にメダカの子供を見せてあげたくなりいくつか卵を救出し水槽の水を入れた小瓶に移しておいた。

メダカとか魚っつーのは、口に入るサイズだと自分の卵だろうが子供だろうが食べちゃうからね。親の半分

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爺ちゃんと犬

爺ちゃんと犬

時折、僕が自転車で外出する時とか帰ってきた時、マンションのエントランス付近でほんわかしたやさしい風景に出会う。

1人の高齢男性。上の方の階の住人だ。優しそうな表情で少し微笑んでいる。そしてその男性が押しているのは木箱が乗っかった台車。箱の中には年老いた中型犬。とてもおとなしい。なんの変哲もないありふれたサビ色の雑種と思われる。

なぜ犬は自分で歩かないで、飼い主である爺ちゃんが押す台車に乗ってい

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