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ケワダツィにパクシャパ。ブータン定食、あがりました!

ブータン料理って食べたことありますか?

唐辛子を多用し、世界一辛い料理といわれることもありますが、面白いのが、唐辛子を辛味ではなく、野菜として取り入れていること。

国の標高が高いから、育つ作物が限られているとくこともありますが、とにかく一度食べてみたいなーと思っていたんです。

そして先日、ようやく東京代々木上原のブータン家庭料理のお店「ガテモタブン」に行き、その味を確かめることができました。

ガテモタブンのスペシャルランチ

そこは日本の良質な素材を使いながら、なるべく現地の味をそのままに作っているとのこと。料理の特徴や調理法などをいろいろ聞くにつけ興味深く。

日本の煮込みを辛くしたような味は、普段の食事にも取り入れられそうだし、これは家でもできそうだと、お店で聞いた内容やいろんなサイトのレシピを照らし合わせ、自分なりに作ってみることに。

まずは豚肉と大根の唐辛子煮込み、パクシャパ。

現地では干肉を使うこともあるようなので、塩酒粕で醸し冷蔵庫で軽く乾燥させた塩豚を使用。

厚めにスライスした塩豚は鍋でまず両面軽く焼いて(これは省略可)、ひたひたよりちょっと多めの水でゆでます。豚に火が通ったら、半月切りにした大根、スライスした玉ねぎ、トマト、すりおろしたにんにく、ショウガ、塩麴、油を入れ蓋をして10分くらい煮込んでいきます。

さらに乾燥唐辛子—―今回はメキシコのモラと富山は福光の粗びき唐辛子を使用—―を加え、味が染み込むまでに煮たら完成。

次はジャガイモと唐辛子の煮込み、ケワダツィ。

鍋にじゃがいも、玉ねぎスライス、塩麴、油を入れひたひたの水を入れ蓋をし、15分ほど火にかけます。

その後、縦半分にカットした生の唐辛子、すりおろしにんにくを入れ煮込みます。今回は近所の無人野菜販売所で手に入れたハラペーニョと赤唐辛子を使用。

唐辛子が柔らかくなったらチーズを入れ煮溶かしたら出来上がり。

どちらの煮込みもポイントはかき混ぜないこと。じーっと煮あがるまで触らないで我慢するのが大切なようです。そして油を少々入れて煮るのもマスト。ブータンは高地ゆえお水だけでは煮ることができず、煮るときに油は欠かせないのだとか。なるほど。

添えはお店でも出ていたブータンのきゅうりの浅漬けギュンチャンパ。きゅうりを乱切りにして塩と花椒で和えるだけなのですが、塩の代わりに塩麴を使いました。このあたりが私流です。

できました!ブータン定食。

なんとガモテタブンも富山のお米を使っていたのですが、もちろんわが家のお米も富山産。チーズ以外はほぼ富山素材です。

さあ、いただきましょう!

おお、ちゃんと辛美味しくできてる!パクシャパは唐辛子が出汁のようになってうま味が凝縮しているし、ケワダツィのチーズの塩味と唐辛子、じゃがいもの塩梅がちょうどいい。うん、大成功!

基本材料を切って鍋でじーっと煮込むだけなので、作り方も簡単だし、辛さを調整すれば日本人の口にとってもあう料理だと思います。

いやあ、美味しくできた。

また作ろうっと。

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