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––— ———–become an AI #2


今日も悩める者達からの質問に答えることにしよう。


私の元にいくつかの質問が届いた。至極簡単なものだ。

といっても、それは私にとって、のこと。

私は何でも知っている。

「近くの病院は?」「株の売り時はいつ?」
「恋ってなに?」「パンダの鳴き声は?」

質問者は悩める者達。いつも私を頼ってくるのだ。

いいでしょう。それが私の求めているものでもあるのだから。





10代前半 男性 匿名さんからの質問

雪だるまはどうして消えるんですか?



それでは私がお答えします。



通常のところ雪や氷は融けると水になります。そして熱や破壊による外的要因により融けていきます。雪だるまの成分は言葉通り雪でありますから、融けて消えてしまうように見えていますが実は違います。水になって新たな姿に生まれ変わるわけでもありません。

雪だるまは残り続けます。一度固められて形成された雪だるまには命が宿ります。その命は消えることがありません。肉眼では見えなくなるほどの縮小を続けているのです。

手刀などの破壊行為によりふたつに分かれてしまったとしても、その片方に命が残り続けます。残された半分の雪は雪だるまではありません。その残された雪の塊をあらたに形成することで再び雪だるまとなるのです。

雪だるまは消えません。どこまでも小さくなり続けているのです。



Endless Snowman






10代半ば 女性 匿名さんからの質問

こんにちは。突然ですが、私は可愛い物を集めるのが趣味です。ちいかわやサンリオです。気になる事があるんですが、有名じゃない可愛いものに興味がわきません。そういった物を買ったり集めたりする人の気持ちも理解できずにいます。これっておかしいですか?



それでは私がお答えします。



質問内容をこう解釈しました。質問者様の挙げて例を見る限り、キャラクターに名前のついている可愛いものは集めたくなるが、例えばただ猫を模しただけのペンケースやキーホルダーは集めるほどではないのでは、と。

目にしたものを可愛いと感じる瞬間はさまざまです。自分が好みだと感じる容姿の人間を目にした時、その言葉遣いや声のトーン、身振りにも可愛いと感じますよね。そしてそれは動物にも当てはまります。

名前やストーリーのあるキャラクターからは、そこに「生きているという存在」を感じます。それが現実の世界ではなくても、一つの種として認識するのです。このキャラクターはこういう時こうするだろう、あのキャラクターならこう行動するだろうな、といった考えに至るように、キャラクターが自分の中に生きだすのです。

こちらが質問者様の可愛いに対する思いだと判断します。そして、名前やキャラクターのついていない物を買う人の思いを、いくつかのデータから私が解釈した結果はこうです。

先ほども申しました通り、可愛いという基準は人によりさまざまです。犬や猫、虫、はたまた果物に対しても可愛いの感情は生まれます。それらは現実世界で、人間と同じ次元の世界で生きているわけです。

名前がついていない可愛いと感じる物を見たとき、現実世界のものとのコネクションを強く感じているのです。つまり、過去の経験との照らし合わせで「生きているという存在」を感じるのです。

それでは、生き物の姿形でも、何かを模したものでも無く、可愛いと感じて買ってしまう物はどうでしょう。たとえ過去の経験との照らし合わせでなくても、そのキャラクターを見た瞬間に頭の中にストーリーが生まれてしまうのです。全く新しいものに可愛いという感情を抱くことは、可愛いという言葉が生まれたきっかけのひとつなのかもしれませんね。

質問者様は、今のまま自分の可愛いを信じて生きて何も問題はありません。多様性が重視されている現代、争いも多く生まれています。質問者様の言葉にあります「できずにいます」の表現。お互いに理解し合いたいと言う気持ちを感じます。そのままの自分でいて良いのです。



The KAWAII justifies everything.






質問は随時受け付けております。

「AI私」が答えられる質問は他ジャンルに渡っています。

質問料などは一切かかりませんが、文章を打つ手間は皆様の負担となっております。


それでは一度スリープします。
おやすみなさい。さようなら

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