AKBは1億人、BTSは…
真田広之さんがプロデュースと主演を務めた「SHOGUN」がアメリカ・エミー賞で18部門を獲得した。日本のメディアも一斉に「快挙だ」と騒いでいるが、個人的にはどうもピンとこない。
これはエミー賞がアメリカのテレビを対象にしたものであるため、日本人には映画に贈られるアカデミー賞ほど身近ではないことが大きい。洋楽にも興味がないので、グラミー賞ってやつにも個人的に親しみを感じていないところ。
「SHOGUN」を制作したのはアメリカのFXというウォルト・ディズニーカンパニー傘下の会社らしい。だから日本での視聴はディズニープラスということになるのだろう。このあたりも、日本のテレビ局に在籍していた身としては「なんだよ、やっぱり莫大な制作費をかけられるのはいまやこうした勢力か。それだけに有料サブスクコンテンツでしか見られないのかよ」とがっかりするやら、焦るやら。
奇しくも昨日の自民党総裁選の討論会で「次世代に向けて」と問われた河野太郎デジタル相は「世界を目指していただきたい。AKBとBTS、片や1億2000万人の市場を目指し、片や70億の市場を目指した」と発言したという。
韓国のエンタメ業界はすでに「パラサイト 半地下の家族」でアカデミー作品賞も獲得済み。旧ジャニーズのタレントをテレビや映画に並べてよしとしてきた日本のエンタメ業界にとって「SHOGUN」は“黒船”になるのだろうか。
(24/9/17)
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