風が強い日だった。 部屋には暖かい日が差し込んでいた。 彼女にはどうしても読まなければならない本があった。 本の内容よりも読み切るという事に意味があったのだ。 …
未だに羊の行方はわからない。 羊。 羊はなぜ私を選んだのか。 あの日、たしかに、羊が入ってきたような瞬間はあった。 その一瞬、羊と私しか存在しないような錯覚におち…
彼女の家は海のそばにある。 子供の頃、二階の部屋が増築された。 その部屋にトイレも作る事になった。 まだ、子供だった彼女はぴょんぴょん飛び跳ねて、ピンクのトイレが…
よく行っていたラーメン屋さん なぜだかいつもと違うメニューを彼女は選ぶ 運ばれてきて、ぎょっとする スープが虹色に輝いていた 不気味な虹色だった その時、たしか…
今日の しゅうまい弁当 いつかの しゅうまい弁当 しゅうまい弁当は時を超えて たくさん ありがとう さようなら また今度の しゅうまい弁当まで
眠気なのか 疲れなのか 寒さなのか もやもやなのか 一か八か 自販機のミルクコーヒー 今日最後の希望をかけて 甘くて、ぬるくて、 やっぱり信じられなかった 今日は早く…
本日4:55頃、事件は起きた。 ぐしゃっと音をたてて、みるみるうちに中の液体が床に広がっていった。 なにが起こったか理解できず、ただその液体の行方を目で追っていた。…
singinglalala
2020年2月12日 16:34
風が強い日だった。部屋には暖かい日が差し込んでいた。彼女にはどうしても読まなければならない本があった。本の内容よりも読み切るという事に意味があったのだ。物語も終盤にさしかかる頃、ミルクティーが飲みたくなった。茶葉を少量の水で火にかけて、煮出し、あとはミルクをいれて作る、ロイヤルミルクティーと呼ばれているやつだ。今日、これで二杯目になる。彼女は、ロイヤルミルクティーを作るのが好
2020年2月11日 16:52
未だに羊の行方はわからない。羊。羊はなぜ私を選んだのか。あの日、たしかに、羊が入ってきたような瞬間はあった。その一瞬、羊と私しか存在しないような錯覚におちいって、ふと隣を見ると、一人ではない事を思い出す。でも、その瞬間に、羊は私に入り込んできたようだ。羊は私に、痛みと眠りを与えてくれた。先生はそれは悪いものではないと言った。偶然なんだと。それから、しばらくの間は何もで
2020年2月3日 16:47
彼女の家は海のそばにある。子供の頃、二階の部屋が増築された。その部屋にトイレも作る事になった。まだ、子供だった彼女はぴょんぴょん飛び跳ねて、ピンクのトイレがいいと言った。大人達はピンクのトイレを作ってくれた。時は過ぎて、彼女は中学生になり、反抗的になる事が多くなった。そんな時、そのピンクのトイレにこもった。やさしいうさぎのようなピンクで揃えた空間が落ちつかなかった。どこにも
2020年2月2日 18:04
よく行っていたラーメン屋さんなぜだかいつもと違うメニューを彼女は選ぶ運ばれてきて、ぎょっとするスープが虹色に輝いていた不気味な虹色だったその時、たしか彼女は平然を装って、その虹色スープをさっと写真に撮って、平然を装って食べたそのあと私たちがどうなったかは別の話。
2020年2月2日 18:01
今日のしゅうまい弁当いつかのしゅうまい弁当しゅうまい弁当は時を超えてたくさんありがとうさようならまた今度のしゅうまい弁当まで
2020年2月2日 17:59
眠気なのか疲れなのか寒さなのかもやもやなのか一か八か自販機のミルクコーヒー今日最後の希望をかけて甘くて、ぬるくて、やっぱり信じられなかった今日は早く起きすぎたみたいです。
2020年2月2日 13:05
本日4:55頃、事件は起きた。ぐしゃっと音をたてて、みるみるうちに中の液体が床に広がっていった。なにが起こったか理解できず、ただその液体の行方を目で追っていた。あ、ついにやってしまった。10年くらい、ずっと私を温めていてくれたもの。これは何かのメッセージか。都合のいい、いつも通りのセリフが頭に浮かぶ。自分が思っているよりも、たくさんの液体が床を侵食していた。とりあえ