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「バイプレイヤーズ」から学ぶ、個性の活かし方

役者ほど、自分の個性と向き合う職業はないだろう。

容姿が与える印象は配役にダイレクトな影響があるし、「あたかもその役(=人間)が現実に存在する」かのように演じることは、役柄の個性を隅々まで研究しなければ体現できない。

彼ら・彼女らは私のような一般人とは比較にならないほど、自分や他人の個性と向き合っている。

そう感じたのは、「バイプレイヤーズ」という連ドラをAmazon Prime Videoで全話観ることができたからだ。

・「バイプレイヤーズ」のあらすじと魅力

「バイプレイヤー」とはすなわち、脇役のこと。

ドラマには無くてはならない名脇役たちを集めたのが、ドラマ「バイプレイヤーズ」だ。

主演俳優は、遠藤憲一さん、大杉漣さん、田口トモロヲさん、寺島進さん、松重豊さん、光石研さんで、全2シリーズある。(第2シリーズでは、寺島さんは不参加。そしてその途中、大杉さんの訃報があった。「もう漣さんの演技を観られないのか」という悲しみは今でも覚えている。)

どちらも、「バイプレイヤーズが共同生活をしたらどうなる?」というコンセプトで、他に出演する俳優さんも、基本的に自身の芸名でそのまま登場する。

台本があるはずなのに、バイプレイヤーである彼らの熱意や苦労、そして楽しげに仲良くお酒を呑む姿を実際に覗き込んでいるような、アットホームな雰囲気があって、それがとても面白いのだ。

・バイプレイヤーズ一人一人の圧倒的な個性

彼らは主演作よりも断然、助演作の方が多い。

だけれど、助演俳優としてときには主演よりも、その個性と存在感を発揮して、物語を彩ってくれる。

遠藤憲一さんは、コワモテから優しいおじさんまで、幅広く演じる俳優さん。(ドラマの中ではハムスターを飼うことになるんだけど、可愛がる姿もなんだかイメージ通り)

大杉漣さんと言えば、渋い役からお茶目な役までこなし、総理大臣が似合うイメージ。ドラマの中では、ちょっぴり間抜けで憎めない、そんな愛されリーダー役がもう漣さんのイメージそのものだった。

田口トモロヲさんは、実は「プロジェクトX」の声のイメージしかなかったけれど、下ネタ好きなお茶目なおじさんという新たな一面を知って(ドラマの台本のせいかもしれないけど笑)、親近感も湧いた。

寺島進さんは、なんといってもヤクザ・殺し屋のイメージ。だけど根は優しくて、ドラマの中ではファンの子どもたちのために悪役を辞めようと真剣に悩む姿も、とても素敵だった。

松重豊さんは、「孤独のグルメ」で美味しそうにご飯を食べてるイメージが強かったのだけど、ドラマの中では家事に炊事(得意料理は餃子)にと、なんでもこなす影のリーダー。

光石研さんは、「仏の光石」と呼ばれるくらい穏やかで、女性には惚れやすいという押しに弱い優しいおじさんというイメージがぴったり。

一括りに「脇役」と言うのは憚られるような、個性の塊のようなメンバーが織りなすドラマは、どこまでが台本でどこまでがアドリブなのかわからない。

彼らの自然体な姿から、お互いの個性を生かしあってることや、画面には映らないスタッフとも確かな信頼関係を築いていることが透けて見えて。

個性を生かして仕事を全うすることの大切さを、学ばせてもらった気がした。

・私たちは誰だって、個性を持った役者である

役者というのは、自分の身一つで勝負する、タフな仕事だ。

だけど私たちだって、仕事をするときは「社会人」としての役割があり、家族といるときは「親、パートナー、子ども」としての顔を持ち、友人にも違った一面を見せる「役者」でもある、とも言えるんじゃないかな?

それぞれの役割に対して、自分の個性を最大限に生かす努力をすること。

ときには名バイプレイヤーとして、そしてときには自分の人生の「主演」として、自分のための物語を生きる。

役者さんのお仕事は華やかなイメージがあったけど、大切なことは同じなんだな、と背中を押してもらった気がした。

私も自分自身の個性と、もっとちゃんと向き合って、誰かと一緒に素敵な物語を作れる人になろう。

「バイプレイヤーズ」、素敵なドラマでした!

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