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きみの答えを、知りたいんだ。

就職活動の面接で、一つだけ強烈に覚えている質問がある。

"私が4人のチームのリーダーだったら"という仮定から、面接官の質問は始まった。

「あなたは4人の意見をまとめて、30分後に上司へ報告することになりました。多数決で意見が割れた場合、それぞれのケースであなたならどうするか答えてください。」

当時22歳だった無垢な私は、なけなしの経験値を使って「どうしたものか…」と頭の中でぐるぐる考えを巡らせた。

そして、順に質問されるそれぞれのケースについて、答えていく。

「全員一致でも…一応、反対意見はみんなで洗い出した上で報告します。」

「私以外が全員反対なら…お互いの意見を出し合って、判断します。多数決を重視して、反対意見を報告することになると思いますが。」

「1人だけ反対で、あとは賛成なら…やっぱりお互いの意見を出し合います。たった1人の反対意見が、もしかしたら正しいかもしれないですし。」

後から振り返ってみて、あれは圧迫面接だったんだな、と思う。

だけどあの質問を投げかけられた時に私は、「ビジネスでも往々にしてあるシーンなんだろうな」と素直に感じたのだ。

チームで何かを成し遂げようとする時、ああでもないこうでもないと議論する場面なんて、部活やサークル活動で数え切れないほどあったから。

どんな場面でも、正しい答えになんて、簡単に辿り着けなかった。それでも暫定解を出して、進んでいくしかない。

だから面接官に対して、"可能な限りの議論を尽くして、30分以内に答えを出すこと"をベースに、それぞれの質問に答えていった。

やがて全ての質問が終わり、面接官に言われた言葉が、私にとっては強烈に印象的だった。

「あなたは、全てのケースで答えを出そうとした。強いね。僕だったら、30分の制限時間をどうにか延ばしてもらえないかって、考えてしまうよ」

と。

その時は、「そんなウルトラCもありなのか!!」という驚きやら呆れやら、そして「この人にもお茶目なところがあるんだなぁ」なんて思ったりもした。

そして、自分の特性にも気付いたのだ。

「私は"答えを出すこと"に、こだわりがあるのだ」と。

🥚 ◇ 🐣 ◇ 🐓

仕事で結論を先延ばしにするケースだってあるだろう。

それを悪いとは思わない。

情報が揃わないうちに決断することは、リスクが高いからだ。
様子見も組織がとる一つの選択肢として、間違いではない。

ただ、それがもし自分自身に関する選択だったなら、どうだろうか?

「ダイエット、いつから始めよう?」
「いつかあの国に海外旅行へ行きたいな…」
「転職、そろそろ考えようかな…」
「子どもとの接し方、どうしようか…」

私たちの頭の中では日々、いろんな問いが駆け巡る。

そして、立ちすくむ。

「どうしたらいいか、わからない」

と。

本当は、思い浮かんだ問いに対して、心の奥底では望んでいる「答え」があるはずなんだ。

だけど、その「答え」を見つける力と、信じて選ぶ力が、無い。

それってすごく、もったいないと思わない?

人生は80年、長くて100年しかないのに、"答え"を先延ばしにし続けるの?

🐓 ◇ 🐣 ◇ 🥚

私はどうやら、「"答えを出すこと"にすごくこだわってきた人間」らしい。

だから、誰かが"答え"を見つけられない時に、すごくもどかしくなる。

そして、一緒に見つけたくなる。

私は、他の誰でもない"きみ"の答えが知りたいんだ。

一人一人が持つ答えは全部違っていて、等しく素晴らしいと思うから。

だけど今、すごく気になっていることは、みんなが答えを「自分の外」に求めてないか?ってこと。

ある時はGoogle先生が、ある時はメディアが、ある時はインフルエンサーのあの人が、ある時はSNSのみんなが、ある時はリアルで会った誰かが…

"正しい答え"を自分に教えてくれると思ってないかな?って。

もちろん、専門知識を持つ人に助言を求めるのは悪いことじゃない。

だけど、"答え"は一人一人の心の中にしかない、と私は思う。

だって自分が好きなことも嫌いなことも、得意なことも不得意なことも、他人は深く知らない。

そんな他人に、自分の人生を左右する"答え"を委ねていいと思う?

私は、そうは思わない。

もしかしたら、本当は自分の答えが見つかってるのに、外に出しづらいこともあるのかもしれない。

だけど、仮に文句を言ってくる人がいたら、"誰かの答えを否定したい病"の人だと思う。

そういう人は自分の答えを持ってないから、誰かの答えを否定することで、自分を保ってる。

ちゃんと自分の答えを持ってる人同士だったら、お互いを尊重しあって、応援しあえるはず。

だから私は、もっともっとたくさんの"きみ"の答えが知りたいし、応援したい。

"答え"がうまく見つけられない人には、少しでも手助けしたい。

一人一人が個性を発揮して、輝ける世界になってほしい、と心の底から願っている。

もっとみんなが、自分の"答え"を信じて守れる世界になったらいいな。

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