本当に大切なものって、何だろう?

「もうさ、会社辞めたら?」

私はこのセリフを人生で2回、言ったことがある。

1回目は、夫が大企業に勤めている時。
2回目は、夫がスタートアップのベンチャーに勤めている時。

これらのタイミングの共通点は、たった一つ。

「このままだと夫の心が、壊れてしまう」

と思ったからだ。

本当に大切なものって、何だろう?

人生において本当に大切なものって、そんなに多くはない。

私の場合はやっぱり、家族や友人。
人の命は何ものにも代えられないから。

だけど…

生きていくためには、お金が要る。

どんなに仕事がしんどくても、守るべき家族がいる場合には、簡単には辞められない。

お金より命が大事。

そんなことはわかってる。

でも、お金が無ければ生きていけない。

これが綺麗事抜きの真実。

じゃあ、お金のために働いているパートナーが、みるみる目の前で壊れて行ったら?

私たちに何が出来るんだろうか?

でもやっぱり、命より大事なものはない

「もうさ、会社辞めたら?」

と、私が初めて言った時、夫は大企業に勤めていた。

年収は私より高かったし、水曜と金曜はノー残業デーで早く帰って来られる。
福利厚生も手厚くて、人間ドックに自己負担無しで行けたり、家賃補助も多くもらえた。

でも。

夫は社内政治に巻き込まれ、ストレスを溜め込み、みるみる弱っていた。

夫の父親は自営業をしていたし、何となく大きな組織で他人の指示を聞いて仕事をするのは合わないんじゃないかな?と感じていたけれど。

これはいよいよ、やばそうだ。

夫の年収が下がろうが何だろうが、一度壊れてしまったら夫の人生が変わってしまう。

それに何より、

「家族のために俺は犠牲になったんだ」

なんて、定年退職する時に夫に感じてほしくない。

だから私は、夫に転職を勧めた。
私が背中を押さなかったら、夫は家族に迷惑を掛けないために我慢し続けただろう。

そして晴れて転職し、ベンチャー企業に勤めて丸2年経った頃。

夫は社内の人間関係に悩んでいた。

ベンチャー企業は社員の人数が少ないので、一度人間関係で悩んでしまうと、逃げる先が無い。

いよいよ、その時が来たんだな。と、私は感じた。

「もうさ、会社辞めて独立したらいいんじゃない?」

すでに大黒柱歴も2年に達していたので、私には怖いものは何も無かった。

何より夫なら、個人事業主でも成功するって、信じていたから。

嫁ブロックならぬ、嫁プッシュ

「嫁ブロック」というのは、「嫁に反対されて、転職や独立ができない」ことを指す。

環境が変わり、家計も変わることを選択するのは、よほどの変わり者じゃないと難しいかもしれない。(私みたいに変な人じゃないとね)

嫁ブロックを否定するつもりはない。

往々にして男性はロマンチストで、女性はリアリストだからだ。

好き好んで、家族を路頭に迷わせる必要はない。

でも。

もしパートナーが、あまりにもしんどそうだったり、どうしてもやりたいことがあったりしたら。

「お金」以外に大事なことにも目を向けてみてもいいかもしれない。

綺麗事だけど、お金に換えられないものは、確かにある。

お金のために心身を犠牲にして過ごす人生と、多少お金に困っても健やかに楽しく過ごす人生と、どちらが良いか?

目には見えない、数値化できない、だけどとっても大切なのは、人生を楽しむ心だと、私は思う。

そして今、今度は私が「夫プッシュ」を受けている。

私の人生も、大きく舵を切る時が来たみたい。

家族にとって、私にとって、一番人生を楽しめる選択肢を、その都度選んでいきたいと思う。

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