エヴァンゲリオン初号機に乗らない限りは、逃げちゃダメなことなんてない
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
あの有名なセリフが、夫のiPadから聴こえてくる。
Amazon Prime Videoで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場:序」を観ていたのだ。(AmazonのPrime会員であれば、追加料金なしで観られます。)
私たちは夫婦でエヴァシリーズの大ファンで、公開されたら必ず夫婦で映画館に観に行っているし、アニメだって何周もした。
だからあの一番有名な「逃げちゃダメだ」のシーンなんて何回見たかわからないんだけど…
今日は今までと全然違う感想を持った。
「シンジくん、君は世界を背負ってるから逃げられないかもしれない。だけど現実世界で生きる私たちに、逃げちゃダメなシーンなんて、きっとないんだ。ごめんね。」
「逃げちゃダメだ」神話ってあるよね
私たちが日本人だからだろうか?
我慢することが美徳であり、努力は苦しいことであり、そこを投げ出して逃げ出すようなヤツはあかんヤツ、みたいな思想が至る所にはびこってる。
かく言う私だって間違いなくその口で、「苦しくて苦しくて、でも頑張った先に栄光は待ってる!」みたいな世界観を持っていた。体育会系だし。
だけど、それって本当なんだろうか。
最近、思うことがある。
「何かを極めている人は、その過程の苦しみさえも楽しさに変えてしまえる人だ」
つまり、どうしようもなく好きなことや極めたいことだからこそ、その過程の努力も苦にならないのだ。
逃げ続けて見つかるものもあるかもよ
私は今、全力で逃げているところである。
色んな無理が重なって、そうこうしてる間に心身に支障を来してしまった。
だけど、その苦しい場所から逃げて、見つかったことがある。
それは、私の夢と、それを形にする方法。
「文章を書き続けたい」という夢は、いつのまにか「それ以外に私のやりたいことはない」という覚悟に変わっていた。
これは私が、自分に合わない場所から逃げ続けたから、見つかったこと。
「これは違う」と思ったら、逃げて新しい場所に行く。
それがまた違ったら、また逃げて新しい場所へ。
そうやって、自分の感性を守って、目覚めさせていく。
いつしか、「これが私のやりたかったことだ」と気づく時が、きっと来る。
逃げるが勝ち、になるまで逃げ続けたらいい
シンジくんみたいに人類の平和を背負うことになって、「僕が乗らないと誰が乗るんだ」みたいな状況だったら、きっと誰しもが逃げられないだろう。
だけど、私たちはエヴァンゲリオンに乗る必要はない。現実世界に、使徒は(まだ)訪れていない。
だからみんな、逃げてもいい。
「逃げるが勝ち」になるまで、逃げ続けたらいいと思う。
大人になればなるほど、簡単に逃げられないって?
確かに、逃げることにも実は勇気がいる。人間は「恒常性」を求める生物だから、環境を変えるのが怖いのは当然。
だから、環境を変えなくていい理由を探し続ける。
でもそれで、本当に幸せ?
いつか死んでしまうその時に、本当に後悔はしない?
もっと、フランクにみんな逃げてもいいと思う。
もっと、みんな好きなことを見つけるために、貪欲になったらいいと思う。
もしかしたら、「頼まれなくても乗りたくなる」、あなただけのエヴァンゲリオンが見つかるかもしれないから。
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