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[解説付]サザンオールスターズと桑田佳祐の名曲ランキング22[邦楽史]

2024/3/29 コラボ楽曲のため除外していた奇跡の地球を追加しました。

2024/3/30 1967、68年前後の音楽業界全体での売り上げの減少をデータから確認しKUWATA BANDのBAN BAN BANやスキップ・ビートなどのランクインを検討しています。


  桑田佳祐(Keisuke Kuwata)は1977年に活動を開始し大ヒット曲を数多く放った日本最大のロックバンドの一つで、「サザン」の略称で知られるサザンオールスターズのバンドマスターであり、その全ての作詞作曲を行なっていて、サザンオールスターズは勝手にシンドバッドの大ヒット以降、かなりの頻度で休止と復活を繰り返しながらヒットを出し続けている。
 また、サザンはレコードからストリーミングまでの間、ヒットを出し続けた稀有なミュージシャンで、英語日本語混在詩や韻詩などは作詞と作曲の双方でその後の邦楽の基礎となった。
 サザンオールスターズのメンバーは基本的に桑田佳祐、ベースの関口和之(Kazuyuki Sekiguchi)、ドラムの松田弘(Hiroshi Matsuda)、キーボード・コーラスで桑田氏の配偶者である原由子(Yūko Hara)、パーカッションの野沢秀行(Hideyuki Nozawa)、そして元メンバーの大森隆志(Takashi Ōmori)の6人であった。
 また、桑田佳祐はソロ活動でも大ヒット曲をかなり多く出しており、こちらも休止と復活を何度も繰り返しているが現在は活動中で、他にも1986年から翌年までのごく短い間には原由子の産休からKUWATA BANDを結成してヒット曲を連発、1991年にはSUPER CHIMPANZEEというバンドも結成していた。


1位 TSUNAMI (2000年1月) 490ポイント+大人気持続ポイント


 発売以前から披露されたことで注目が集まり、中年層から中学生の層までが買ったとされており、TBSの番組のタイアップも行われ、最終的に290万枚以上のCDを売り上げる邦楽史上5本の指に入るほどの大ヒットとなり、オリコンでは5週首位を獲得している。
 歌詞は失恋を描いたものでその激情を津波に例えるなど各所、文学的な完成度も高いと言え、曲調としては他の楽曲と同様のロックで、ダウンロードで25万以上、ストリーミングで1億以上を記録するなど現在でも2020年代の大人気曲と肩を並べるほどの人気を誇るが東日本大地震以降、サザンはこの曲を封印している。

購入:320万以上 再生:1億回以上

2位 白い恋人達 (2001年10月) 210ポイント+人気持続ポイント


 コカコーラの冬のキャンペーンCMソングであり、CDは123万枚の大ヒットを記録、ダウンロードは10万以上売り上げ、ストリーミングで5000万回以上、YouTubeではショートとロングの合計は7000万回を軽く超えるなど現在でも大きな人気を持つ楽曲で、日本の冬の歌の代表格の一つで、チャート首位の後も2001年から次の年まで長く年間チャートに入った。
 曲の内容は過ぎ去った恋を歌ったロックである。

購入:133万以上 再生:1.2億以上

3位 真夏の果実 (1990年7月) 170ポイント+大人気持続ポイント


 ビクターによるとCD85万枚のヒットを飛ばした楽曲で、桑田氏自身が監督をした映画の主題歌であり、オリコンによると最高週間4位であったが10週に亘ってトップ10に入り続け、数年前に解禁されたダウンロードはすでに10万以上、ストリーミングは1億回を達成しているなど現在でも人気は持続し続けている。
 歌詞は誰かに恋焦がれる様子を憂的に描いたもので、曲調は柔らかなロックである。

購入:95万以上 再生:1億回以上

4位 明日晴れるかな (2007年5月) 165ポイント+人気持続ポイント


 Yahooにて大規模な宣伝が行われた楽曲で36万枚を売り上げた月9ドラマ『プロポーズ大作戦』への提供曲、かつ初めてのダウンロードでの発売曲であり、ダウンロードも50万ほど売り上げる大ヒットを記録、ストリーミングでも5000万回を突破、YouTubeでもショートやロング、カバーなどの累計再生回数が7000万回を突破し、大きな人気を持ち続けている。
 曲自体は苦悩に満ちた人生への応援歌のような歌詞で、曲調も非常に優しいロック楽曲となっている。

購入:85万以上 再生:1.2億以上

5位 波乗りジョニー (2001年7月) 160ポイント+人気持続ポイント


 特に何かとのタイアップがあった楽曲ではないが111万枚の大ヒットを記録、よくあるビーチソングの中でも日本で最も著名なものとなっており、オリコンで二週間首位を獲得、ストリーミングの回数も5000万回を突破し、YouTubeもロングとショートを合わせて2000万回を突破しているなど人気は非常に高く、曲自体は真夏だけ熱くなっていた恋のようなものを描いていると思われる。

購入:110万 再生:7000万回以上

6位 いとしのエリー (1979年3月) 125ポイント+人気持続ポイント


 ビクターのデータではレコード125万枚を売り上げた歴史的な大ヒット曲であるがレコード協会の認定などは全く無く、オリコンでは週間2位が最高でトップ10に16週に亘ってランクインし続け、音楽番組『ベストテン』では7週連続の首位を獲得した金ドラ『ふぞろいの林檎たち』への提供曲で、全体的に非常に優しげなラブソングで、YouTubeに珍しく公式動画が存在し2000万回程度再生されているなど人気は半世紀後も持続中である。

購入:125万

7位 希望の轍 (1990年9月) 人気上昇ポイント・大人気持続ポイント


 桑田氏が制作した映画のサントラアルバムに収録された楽曲であるが、サザンの楽曲の中でもカラオケでサザンの人気曲トップ4に入り、ファンへのリクエストではトップ2となるなどサザンでのトップレベルの人気を持ち続けている。
 シングル以外から人気がここまで上がり持続している点は非常に重要で、2013年にはビルボードで週間48位、2022年にはオリコンデジタルで週間31位など数十年後も度々チャートに浮上し続けており、公式YouTube動画も3000万回程度再生された。

8位 LOVE AFFAIR 〜秘密のデート (1998年2月) 70ポイント+大人気持続ポイント


 木曜ドラマ『Sweet Season』の主題歌で、CD60万枚を売り10万以上のダウンロードがあったヒット曲であるが、それはサザンの中では特別多い訳ではなく、この楽曲はストリーミングで5000万回以上再生され、カラオケでサザン曲の中で5位でYouTubeのカバーバージョンの再生数が数百万となっているなど他のミリオンヒット曲以上に歌い継がれており、人気の持続も強力である。

購入:70万以上 再生:5000万回以上

9位 涙のキッス (1992年7月) 180ポイント+人気持続ポイント


 CDを170万枚を売り上げる歴史的ヒットを記録した楽曲で、金ドラの『ずっとあなたが好きだった』の主題歌であったことからサザン初のミリオンヒットを達成、オリコンチャートで7週連続1位を記録するという途轍もない記録を打ち上げ、ダウンロードも10万を超えている。
 歌詞は失恋後の未練を美麗に描いたもので、曲調はロックであるが非常に優しげに仕上げてあると言える。

購入:180万以上

10位 エロティカ・セブン (1993年7月) 200ポイント


 ビクターによるとCD188万を売り上げた歴史的大ヒット曲であり、オリコンで二週連続首位を記録した水曜劇場『悪魔のKISS』への提供曲で、ダウンロードでは10万枚以上を売上げており、歌詞の内容はタイトル通り性的なものではあるが詩的に仕上がっておりクオリティが高く、曲調はラテン的なロックとなっている。

購入:200万以上

11位 愛の言霊 〜Spiritual Message〜 (1996年5月) 170ポイント


 ビクターによるとCD155万枚を売り上げた歴史的大ヒット曲で、土曜ドラマ『透明人間』への提供曲であり、現在、金銭的な活動を目的に行われているスピリチュアルの言霊(Kotodama)という言葉はここから広まったとされるなどそのヒットさがよくわかり、二週連続首位を獲得、ダウンロードも10万枚以上を売り上げ、英語と日本語を織り交ぜて高度な韻を駆使した歌詞と独特な雰囲気の曲調を特徴とする。

購入:165万以上

12位 奇跡の地球(ほし) (1995年1月) 170ポイント


 エイズ啓発運動に使用された楽曲でミスチルとのコラボではあるが作詞作曲は桑田佳祐であり、この当時の大人気アーティスト同士のコラボ楽曲はやはり172万枚の大ヒットを記録した。

購入:172万


13位 勝手にシンドバッド (1978年6月) 90ポイント+人気持続ポイント


 志村けんの二つの曲を合わせる歌ネタをそのままタイトルとして沢田研二の名曲『勝手にしやがれ』とピンクレディーの『渚のシンドバッド』を合体させるというコンセプトで作られたサザンのデビュー曲で、当時の版と21世紀の再版版を合わせてレコード・CD合算81万枚の大ヒットを記録し、13週に亘ってオリコンのトップ10に入り、ダウンロードでも10万以上を売り上げた
 曲は16ビートに叙情的だが意味があまりわからない歌詞を載せたもので、"今何時"のようなパンチラインが入っているなどこの曲のヒットは以降のロックの歴史に大きな影響を及ぼしており、邦楽史的には重要である。

購入:90万以上

14位 ミス・ブランニュー・デイ (1984年6月) 30ポイント+大人気持続ポイント


 CD29万枚を売り上げた楽曲で、映画『彼女が水着にきがえたら』の挿入歌であり、当時流行していたテクノポップもといシンセポップの要素を取り込んだ作品で、ダウンロードも10万以上売れており、サザンとしては特別多い売り上げではないにも関わらず他の100万付近売れた曲よりも高い人気を誇っている。

15位 祭りのあと (1994年10月) 90ポイント+人気持続ポイント


 ドラマ『静かなるドン』への提供曲で81万枚を売り上げるヒットを記録、ダウンロードも10万以上売れており、YouTubeでもショートとフルを合わせると1500万回以上再生されているなど現在でも人気がある楽曲で、歌詞は難解で正確なところは不明だが失恋ソングであるとされる。

購入:90万

16位 あなただけを 〜Summer Heartbreak〜 (1995年7月) 110ポイント


 113万枚を売り上げ、オリコン週間1位を記録した大ヒット曲で、月9ドラマ『いつかまた逢える』の主題歌で厚みのあるウォール・オブ・サウンド的なアレンジや幻想的な曲風を特徴としながらポップで、歌詞は典型的な失恋ラブソングといった感じで、桑田氏が過去、最も好きな自分の曲であると発言している。

購入:113万

17位 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE) (1987年10月) 35ポイント+人気持続ポイント


 35万枚を売り上げた軽快な雰囲気の失恋ソングで、YouTubeで合算再生回数は1500万回を超え、投票などを行なっても桑田佳祐の中で最も人気とされるほど現代でも人気の持続している楽曲であり、桑田氏のソロデビュー作でもある。

18位 I AM YOUR  SINGER(2008年8月) 100ポイント

 30万枚以上のCDを売り上げ、さらにTSUNAMIを超える50万以上のダウンロードを達成した楽曲で、30年の感謝の気持ちを込めたと説明されており、ニューウェイヴ的なデジタルサウンドが用いられるなどサザンの楽曲の中でも特殊である。

19位 シュラバ★ラ★バンバ (1992年7月) 100ポイント


 涙のキッスと同時に発売された楽曲で同時に大ヒットを記録、涙のキッスを一位として、二週連続2位を記録し、最終的に97万枚を売り上げたとされ、ドコモのCMソングや金ドラ『ずっとあなたが好きだった』の挿入歌として使われ、曲調は非常にファンクの要素が強く、韻を踏む部分の多さやラップパートもあるなど当時の日本では珍しい本格的なブラックミュージックであった。

20位 HOTEL PACIFIC (2000年7月) 80ポイント


 82万枚を売り上げたヒット曲で、茅ヶ崎でのライブのために仕上げた楽曲であり、曲調はロックにラテン音楽と歌謡曲の要素を融合させたようなもので、少し変わった効果音なども入っており、歌詞は地元ソングであるが、WOWWOWのCMソングにも用いられた。

購入:82万

21位 涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜 (2003年7月) 75ポイント


 74万枚を売り上げたヒット曲で週間1位を記録した楽曲で、月9ドラマ『僕だけのマドンナ』の主題歌であり、サザンで最後のCDでのヒット曲となっており、曲は夏の終わりと恋の終わりを歌ったロックである。

購入:74万

22位 蛍 (2013年8月) 35ポイント+人気持続ポイント

 CDが既に売れなくなっていた時代に36万枚を売り上げたピースとハイライトのカップリングで、大ヒット映画『永遠のゼロ』の主題歌として著名であり、YouTubeではショートやフル、ライブ、カバーなどを合わせて2500万回以上再生されるなど人気は高い。

その他の有名曲

みんなのうた 32ポイント+持続的人気

チャコの海岸物語 58ポイント

ピースとハイライト 45ポイント

栄光の男 36ポイント

メロディ 27ポイント+持続的人気

YaYaあの時代を忘れない 44ポイント+持続的人気

C調言葉に御用心 38ポイント+持続的人気

東京VICTORY 持続的人気ポイント

風の詩を聴かせて 68ポイント

真夜中のダンディー 71ポイント

クリスマス・ラブ 67ポイント

東京 54ポイント

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Bye Bye My Love (U are the one)

闘う戦士たちへ愛を込めて

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