フリーランスデザイナーによるデザイン解説ブログ

東京でフリーランスデザイナーしてます。業務委託の形で仕事受けてます(リモート・常駐どち…

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東京でフリーランスデザイナーしてます。業務委託の形で仕事受けてます(リモート・常駐どちらも可)。最近はベンチャーのコミュニケーションデザイナーの仕事多いです。ご興味ある企業の方ご連絡下さい。 https://halfmoonjourney.studio.site/

最近の記事

WEB/UIとグラフィック(紙)のデザインの統一性

最近思う事として、少し先の未来に「WEB/UIとグラフィック(紙)のデザインの統一性」がトピックになるのではないかなぁと考えています。統一性というのはデザインを合わせるというのはもちろんのこと、クオリティもWEBとグラフィック両方で担保されていて、尚且つ各媒体での特徴を考えた上で全体の一体感があるという、割とレベルの高い話です。 AdobeのBehanceなんかで海外の参考例を見ていると、紙とWEBやUIの一体感のデザインレベルが高くて、しかもお互いでうまく補完しながらブラ

    • 紙っぽいWEBデザインのレイアウトが新しく感じる

      最近WEBサイトのデザインが変わったなとよく思います。5〜6年前まではHTMLとCSSの構造がわかるサイトばかりでしたが、ここ数年の物はコーディングを感じさせない自由なレイアウトのサイトが多く、「これどうやってコーディングしてるんだろう」と思うものもだいぶ増えてきました。そして思うのです。「デザインと情報設計もはや紙と同じやん」と。 昔は紙のデザイナーがWEBサイト作ると、紙っぽいデザインができるので小バカにされてたりしましたが、今やアパレルのサイトだと80年代に寄せたデザ

      • コミュニケーションデザイナーのデザインを作る以外の大事な有効性

        コミュニケーションデザイナーというと「企業でUI以外のデザインを作る人」と認識されていて、大体それで合っているとも思うのですが、個人的には「デザインを作る」以外にも大事な役割を持っているのではないかと考えています。今回はそれについて書いてみたいと思います。 企業の意図するところをわかりやすく伝える意義は大きい それではコミュニケーションデザイナーの「デザインを作る」以外の大事な役割とは何か?というと「サービスのコンセプトや利用意義、キャンペーンの内容を伝わりやすい情報に加工

        • ベンチャーの大人化により、UIデザイナーとコミュニケーションデザイナーの分業化が進んだと思う

          ここ数年で一気に需要が顕在化した感のある「コミュニケーションデザイナー」ですが、個人的に余裕のあるベンチャー企業が増えたこと、企業内でデザインへの理解が進んだことなどが原因で増えたのかなと思っています。 そもそもコミュニケーションデザイナーという仕事自体、前はUIデザイナーが兼任でやっていることが多かったと思うのですが、「デザイン」という大きな括りの中であっても、結構やってること(専門性)が違うこと、仕事量も結構あって負担が大きかったことなどから、UIデザイナーの兼任から分

        WEB/UIとグラフィック(紙)のデザインの統一性

          なんだかんだオフライン媒体が戻ってきてる気がする

          去年くらいから感じているのですが、タイトルの通りオフライン媒体の効果がちょっと戻ってきているように感じます。 理由としては「みんながWEBの広告に走りすぎた」が大きいように感じてて、つまりみんなリスティングとかバナー広告、PRタイムズでの広報を出し過ぎて、競合過多、費用対効果の悪化、ユーザー側も広告ばかりに飽きた等がある気がします。 それに対して、オフラインの方はここ数年コロナで人に直接会う機会も限られてたので、改めて広告出してみると思ったより効果があると少し再評価されている

          なんだかんだオフライン媒体が戻ってきてる気がする

          デザインの確実に役立つところ

          僕もそこそこの年数デザイナーをやっていますが、時折マウント取りたいためだったり「嫌なこと言ってやろう!」みたいな方達が、「デザインなんて役に立たないんだよ」とかデザイナーに言う事があります。個人的にはデザイナーは職業にもなってるし、制作代金も貰えるので社会で必要な技能なのではないかと思っているんですが、じゃあどこで明確に「役に立ってます(売上貢献してます)」と言えるのか?なかなかはっきりした場面がないよなぁ、どこかなぁと考えていましたが、ここ10年くらいで間違いない箇所がいく

          ベンチャーの1人目デザイナーはなんでも任されて大変という話

          僕はベンチャー企業様と仕事する機会も多いのですが、今回はそこでのデザイナーの役割について書いてみたいと思います。ベンチャー企業といっても自己資金だけで起業する会社、VCなどから500〜1,000万円程度出資してもらって始める会社、大企業の新規事業部がそのままベンチャーになったような会社や、コネが強くて期待される事業をやる会社なんかだと最初から数億〜数十億円の資金があったりして、ひとくくりにベンチャーと言っても規模は様々です。 ただ、小さく始めるベンチャーもかなり多いので、最

          ベンチャーの1人目デザイナーはなんでも任されて大変という話

          (初心者向け説明)オフラインとWEBとUIのデザインの違いについて

          今回はデザインのオフライン(紙媒体)とWEBとUI、それぞれのデザインの違いについて書いてみたいと思います。 側から見ると紙媒体とWEBとUIってなんか似てるし同じデザイナーが作る場合もあるし、大体同じっぽく見えるかと思いますが、実は全然違います。今回はその違いについて簡単に説明したいと思います。 オフラインとWEBとUIデザインの違い ではオフラインとWEB、UIのデザインの違ってなんなの?デザインだから同じじゃない?みたいなことを疑問に思う広報担当者や進行管理の人もいる

          (初心者向け説明)オフラインとWEBとUIのデザインの違いについて

          わかりやすさはアートディレクションの一部

          タイトル通り「わかりやすさはアートディレクションの一部」ということをふと思ったのでブログにしてみました。 企業の方と話してて「デザイナーの方が専門的な話をするのでついていけず、また態度も高圧的だった」という話を定期的に聞きます。こういうデザイナーがいるのが残念に思うのですが、定期的に聞く以上、一定数いらっしゃるんだろうなぁと思います。 デザイナーという職業は絵が好きな人間が選択しやすい職業なので、自分のことをアーティストと勘違いしてるような人が高飛車になりやすいと感じます。

          わかりやすさはアートディレクションの一部

          STUDIOで新しいポートフォリオサイト作ってみた!

          前のブログで「STUDIO勉強してる」と書きましたが、新しいポートフォリオサイト作ってみました。 初めて使ったので粗いですが、徐々に改善して小慣れていくと思っています。 今回初めてSTUDIO使ってみましたが、よくデザイン→コーディングの組み立てをソフトとして作ったなぁと感心しました。構想の段階からツール化するのに難しい部分もたくさんあったと思うのですが、よくぞ1つのソフトウェアになったなぁという感じです。 また、WEB制作会社やデザイン事務所も結構使っていて、今後STUD

          STUDIOで新しいポートフォリオサイト作ってみた!

          STUDIO勉強してる

          個人的にHTMLとCSSの勉強もしていて、今でも大体わかる感じではあるのですが、ここ数年人気のSTUDIOも勉強しとこうと思って最近使ってみてます。使用感は「コードに準じてデザインを組む」って感じなので、ノーコードツールと言えど全くコーディングしない人が使うと、組み方がなんでそうなるのかわからんだろうなぁというのが所感です。 ただ、そういう部分に慣れてツールの使い方も慣れてくると便利だと感じるようになりました。デザイナー向けのソフトですね。マークアップの方だと普通に書いたほ

          UIってコンポーネントがあれば簡単にできる!ではない

          昨今デザイナーがいなくてもUIを利用できるUIコンポーネントライブラリが結構ありますが、「これがあればUIデザインを簡単に素早くできる!」と思われてる方もいらっしゃるので知っておいて欲しいと思って書いてます。正直、UIって結構調整が必要な場面多いです…。 僕も最近までベンチャー企業様でUIに関わらせていただいていたので、作ってた際によく思ってたのですが、UIのコンポーネントが1度できたからと言ってそれでなんでもできるようになる場面ってありませんでした。単純にどうしても組み合

          UIってコンポーネントがあれば簡単にできる!ではない

          ブランディング=会社や商品がかっこよく見えるではないと思うぞ

          デザインの分野のひとつにブランディングがあります。企業ブランディングだったり商品・サービスのブランディングだったりしますが、一般的にブランディングと言うと「会社(商品)をかっこよくする」とほぼ同義に見られている気がします。 個人的にこれは違うと思っていて、ブランディングというのは「その会社や商品がどんな思いで作られて、こういった物なんですよ」という自己定義をお客様に可視化して伝えることだと思っています。 デザイナーがやると大体かっこよくなる ただ、まともなデザイナーがブラン

          ブランディング=会社や商品がかっこよく見えるではないと思うぞ

          BtoBのサービスでも使いやすいUIでシェアって変わると思う

          最近Discordとslackの両方を使っているのですが、個人的にslackの方が使いやすいと思っています。slackの方が長く使っているからというのもあると思いますが、返信の表示の仕方とか絵文字の出し方とか、細かいUIがslackの方が使いやすいイメージです。僕は前から「似たような競合商品がある場合はデザインの良い方が勝つ」と言っているのですが、最近はwebサービスやSaaSでも同じことが言えると思います。 webサービスやSaaSの場合、デザインはグラフィックデザインや

          BtoBのサービスでも使いやすいUIでシェアって変わると思う

          入り口がどこかはわからない

          企業のWEBサイトを見ていて面白いなぁと思うのは、各企業によってブログを書いてたり、セミナーをやってたり、SNSをやってたりと色々と差があることです。 別に面白くもない話じゃないかと思われるかもしれませんが、会社が社員を使ってブログを書かせるというのは集客経路として使えると考えているからやっているわけで、新規顧客獲得の集客経路として考えられてるはずです。新規顧客獲得はどんな会社でも至上命題なので、その入り口と思っているのがブログ/セミナー/SNSなどですが、どの媒体を選ぶかは

          コミュニケーションデザイナー

          昔はデザイナー職の中になかった職業ですが、ここ数年で結構需要が出てきたと思います。主な仕事内容はロゴの作成だったり、紙媒体の作成だったり、社内向けのデザイン物、営業資料の作成が多いように思います。平たく言うと「社内のグラフィックデザイナー」的立ち位置かなと思ってます。 このコミュニケーションデザイナー、大規模ベンチャー企業から出てきた職業のように思うのですが、時代と共に必要になってきたポジションと認識していて、デザイナーも時代によって変わるんだなぁと面白く思っています。