フリーランスデザイナーによるデザイン解説ブログ

東京でアートディレクター/デザイナーしてます。エンジニアのような業務委託の形で仕事受け…

フリーランスデザイナーによるデザイン解説ブログ

東京でアートディレクター/デザイナーしてます。エンジニアのような業務委託の形で仕事受けてます(リモート・常駐どちらも可)ブランディング、グラフィック、WEB、UIと色々作ってます。ご興味ある企業の方ご連絡下さい。 https://www.halfmoonjourney.com

最近の記事

STUDIO勉強してる

個人的にHTMLとCSSの勉強もしていて、今でも大体わかる感じではあるのですが、ここ数年人気のSTUDIOも勉強しとこうと思って最近使ってみてます。使用感は「コードに準じてデザインを組む」って感じなので、ノーコードツールと言えど全くコーディングしない人が使うと、組み方がなんでそうなるのかわからんだろうなぁというのが所感です。 ただ、そういう部分に慣れてツールの使い方も慣れてくると便利だと感じるようになりました。デザイナー向けのソフトですね。マークアップの方だと普通に書いたほ

    • UIってコンポーネントがあれば簡単にできる!ではない

      昨今デザイナーがいなくてもUIを利用できるUIコンポーネントライブラリが結構ありますが、「これがあればUIデザインを簡単に素早くできる!」と思われてる方もいらっしゃるので知っておいて欲しいと思って書いてます。正直、UIって結構調整が必要な場面多いです…。 僕も最近までベンチャー企業様でUIに関わらせていただいていたので、作ってた際によく思ってたのですが、UIのコンポーネントが1度できたからと言ってそれでなんでもできるようになる場面ってありませんでした。単純にどうしても組み合

      • ブランディング=会社や商品がかっこよく見えるではないと思うぞ

        デザインの分野のひとつにブランディングがあります。企業ブランディングだったり商品・サービスのブランディングだったりしますが、一般的にブランディングと言うと「会社(商品)をかっこよくする」とほぼ同義に見られている気がします。 個人的にこれは違うと思っていて、ブランディングというのは「その会社や商品がどんな思いで作られて、こういった物なんですよ」という自己定義をお客様に可視化して伝えることだと思っています。 デザイナーがやると大体かっこよくなる ただ、まともなデザイナーがブラン

        • BtoBのサービスでも使いやすいUIでシェアって変わると思う

          最近Discordとslackの両方を使っているのですが、個人的にslackの方が使いやすいと思っています。slackの方が長く使っているからというのもあると思いますが、返信の表示の仕方とか絵文字の出し方とか、細かいUIがslackの方が使いやすいイメージです。僕は前から「似たような競合商品がある場合はデザインの良い方が勝つ」と言っているのですが、最近はwebサービスやSaaSでも同じことが言えると思います。 webサービスやSaaSの場合、デザインはグラフィックデザインや

          入り口がどこかはわからない

          企業のWEBサイトを見ていて面白いなぁと思うのは、各企業によってブログを書いてたり、セミナーをやってたり、SNSをやってたりと色々と差があることです。 別に面白くもない話じゃないかと思われるかもしれませんが、会社が社員を使ってブログを書かせるというのは集客経路として使えると考えているからやっているわけで、新規顧客獲得の集客経路として考えられてるはずです。新規顧客獲得はどんな会社でも至上命題なので、その入り口と思っているのがブログ/セミナー/SNSなどですが、どの媒体を選ぶかは

          コミュニケーションデザイナー

          昔はデザイナー職の中になかった職業ですが、ここ数年で結構需要が出てきたと思います。主な仕事内容はロゴの作成だったり、紙媒体の作成だったり、社内向けのデザイン物、営業資料の作成が多いように思います。平たく言うと「社内のグラフィックデザイナー」的立ち位置かなと思ってます。 このコミュニケーションデザイナー、大規模ベンチャー企業から出てきた職業のように思うのですが、時代と共に必要になってきたポジションと認識していて、デザイナーも時代によって変わるんだなぁと面白く思っています。

          思い出。僕がデザイナーになった経緯3。

          ちょっと時間が空きましたが前回の続きです。 最初は順調でカメラマンの腕に感動してた前半 専門学校時代の卒業制作で「カメラマンと組んでみたい」との思いからフォトグラファー科の人に撮影を頼んでいざ当日。本番です。事前に小物の準備からモデル役の人の手配、入念な事前打ち合わせと思いつく限りの準備を済ませ撮影に臨みました。段取りは前半に背景となる物撮りをして、後半で人物撮影、後日データをもらって背景と人物を合成してポスターにするという手はずでした。フォトグラファー科のカメラマンも当時

          思い出。僕がデザイナーになった経緯3。

          展示会に出る企業様が増えてる

          最近展示会に出るベンチャー企業様が増えてるように思います。コロナが終わった影響もあるかと思いますが、個人的にはBtoBの見込み客を捕まえるのに適した広告先だと思っています。ここ最近私のところにも「展示会出ようと思ってそのデザインを…」という話がちょいちょい入ってきています。そこで今回は展示会のメリットを書いてみたいと思います。 1.わかりやすい まずはこれです。展示会に来ているお客さんは業界内の企業の方のみに絞られるのでとてもわかりやすいです。会場に来ている方の多くが見込み

          デザイナーが毎日使ってる道具について

          今回はデザイナーの僕が毎日使ってる道具について書こうと思います。(こういう仕事周辺の話も興味ある人いるのかなと思って)大した話ではありませんが気が向いたらお読みください。毎日使ってるツールはいくつかありますが、かなりオーソドックスなものばかりです。 MacBookPro(14inch) まずはMacですね。僕は結構おじさんなので「デザインと言えばMac!」なんて言われてた頃からデザイン作ってるのでその流れでずっとMacです。正直Winも慣れてればどっちでもよいと思ってます。

          デザイナーが毎日使ってる道具について

          ベンチャーがデザイナーを雇うタイミングとは?できるだけ具体的に書きます。

          最近気付いたのですが、ここ何年もの間お付き合いさせていただいてる企業様はベンチャー企業様が多く、いろんなベンチャー企業を見てきました。そこで今回は「ベンチャーがデザイナーを雇うタイミングっていつ?」ということを書いていきたいと思います。一般的にはデザイナーを雇うタイミングって分かりづらいようなので、デザイナーが思うデザイナーを雇うタイミングという、ややよくわからないお題目で書いてみたいと思います。 起業初期は業種による まずは起業したばかりの頃です。この頃は完全に業種によっ

          ベンチャーがデザイナーを雇うタイミングとは?できるだけ具体的に書きます。

          思い出。僕がデザイナーになった経緯2。

          ちょっと今回も前回の続きを書きます。 前回高校時代の話でしたが、今回は専門学校です。 高校卒業後、東京へ上京してデザイン専門学校のグラフィックデザイン科へと入学しました。入学してからわかりましたが、クラスの人達もいろんな出身の人がいて、千葉埼玉神奈川はもちろん、岩手とか鹿児島とか福島とか、果ては韓国からの留学生もいたりしました。4月から早速授業がスタートした訳ですが、僕はその中で3人の男達と仲良くなっていくのでした。 授業自体は色彩だったり、グラフィック基礎、タイポグラ

          思い出。僕がデザイナーになった経緯2。

          思い出。僕がデザイナーになった経緯。

          フリーペーパーの1ページくらいでまとまってるエッセイを読むのが好きなんですが、その中でたまに「すごく良いなぁ」と思うものが時々あります。大体本人の昔話か、遠い国のライフスタイルの話なのですが、最近も良いエッセイを読んで触発されたので僕がデザイナーになった経緯の昔話でも書いてみようかなぁと思います。(ちなみに自分のことを言うのはあまり好みではないので飽きた時点でこの話は終わりにしようかとも思っています。) 17歳が最初 僕が「デザイナーになろう」と思い出したのは高校3年生の頃

          思い出。僕がデザイナーになった経緯。

          楽な道はない。やっぱりブランディングは地道にやるのが正解の気がする。

          昔デザインの専門誌で読んだのですが、ブランディングに言及する記事で有名デザイナーが「ブランディングは1個1個地道にやるしかない」というインタビュー記事が載っていました。当時ブランディングが流行っていた時期でもあったので、もっと派手なデザイン論を挙げる記事や論調も多い中、ずいぶん地味なデザイン論だと思っていたのですが、最近よく理解できるようになりました。今では僕もこの「地道にやるしかない」派です。 ブランディングが流行っていた頃、その一環として「クレド」というものも流行りまし

          楽な道はない。やっぱりブランディングは地道にやるのが正解の気がする。

          「どういう印象で見せるか?」というやり方。それがデザインだと思うの。

          デザイン制作において基本と呼ばれるやり方がたくさんあります。文字は読みやすい大きさで本文はこのくらいのサイズとか、色が与えるイメージとか、目立たせたい物は大きく視線誘導で左上からがいいとか、まぁデザイン学生1年生が習う感じの基礎理論ですね。最近、この手の話が嫌いです。 「家で隙間時間にデザイナーで稼ぐ」的なキャッチコピーでスクールに誘う団体とか、「デザインの添削」みたいな事を謳う団体とか、そういう方達がSNSでたくさん増えて、そこから卒業した初心者レベルのデザイナーがたくさ

          「どういう印象で見せるか?」というやり方。それがデザインだと思うの。

          UIもwebもグラフィックも…、見た目はデザインじゃないよ!

          この前久しぶりにデザインの勉強会に参加し、流れでエンジニアの方や若いデザイナーと話しましたが、正直疲れました…。 会話の中でエンジニアの方が「デザインってどうやって作ってるの?」と聞かれ、そういう話になったのですが、これが疲れる原因でした。エンジニアの方はデザイン制作プロセスもプログラミングと似たような思考で考えていたので(結構多い)、作り始める前からデザインが見えているような話し方をしていたのですが、デザイン制作過程において答えが見えてるケースって稀です。商品情報や特徴、

          UIもwebもグラフィックも…、見た目はデザインじゃないよ!

          ブランドガイドラインマウントに気を付けよう。自分の頭で考えるのも大事だよ

          ロゴやUIを扱っていると「ガイドライン」と呼ばれるものを守るよう言われることがあります。色を変えたらダメとか形を変えたらダメとか、やってはいけないことを書いた一覧がガイドラインです。特にロゴだとブランドガイドラインと呼ばれたりします。この「ガイドライン」ですが、僕は作る側になることもあるし、ロゴなどいただいた際に守る側になることもあります。そこで思うのが「ブランドは守るものであってマウントを取るものではない」ということです。 時々ガイドラインマウントとでも呼べそうなくらい、

          ブランドガイドラインマウントに気を付けよう。自分の頭で考えるのも大事だよ