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デザインの確実に役立つところ

僕もそこそこの年数デザイナーをやっていますが、時折マウント取りたいためだったり「嫌なこと言ってやろう!」みたいな方達が、「デザインなんて役に立たないんだよ」とかデザイナーに言う事があります。個人的にはデザイナーは職業にもなってるし、制作代金も貰えるので社会で必要な技能なのではないかと思っているんですが、じゃあどこで明確に「役に立ってます(売上貢献してます)」と言えるのか?なかなかはっきりした場面がないよなぁ、どこかなぁと考えていましたが、ここ10年くらいで間違いない箇所がいくつか出てきたので今回はちょっとその辺を話してみようかなぁと思います。

売上までの動線上にデザインを構えると役に立つよ
ということで早速結論です。デザインは大きく「ブランディング」と「販促」に分かれますが、今回は販促の方の話です。
販促のデザインにおいて確実にデザインが役立つのは売上までの動線上です。具体的に言いますと「お客様との最初のタッチポイント」「製品説明の場面」「意思決定のポイント」などなど、最初のタッチポイントから購入に至るまでのポイントにデザインを使うと良いと思います。
ただ、動線上ならなんでもいいわけではなく、デザインを作る際に営業や経営者の方からちゃんと話を聞いて、実際に見込み客が入ってくるタッチポイントである必要があります。

この「見込み客が入ってくるって既にわかってる」ことが非常に重要で、イメージとしては「将来沢山の実がなりそうな果樹の幹を太くする」感覚です。デザインの力を使ってより魅力的に見せたりわかりやすく説明したりメリットを伝わりやすくして、見込み客が入ってくる幹を太くするイメージです。

例えば見込み客が入ってくるのが展示会であれば、表面を魅力的にしたメインビジュアル、裏面をメリットを伝えるチラシを作るとか、動画を作って展示ブースで流すなど。ブログやオウンドメディアから見込み客のお問い合わせがあるのであれば、ヘッダーやサムネイル画像に手の込んだデザインを使うなどです。

次に製品説明の部分も、上記のタッチポイントから入ってきたやや購買意欲のある見込み客に対して、営業の方が使う用の営業資料をきちんとデザインしてあげると良いです。実際に社内で成績の良い営業の方の製品説明プロセスを教えてもらって、それに沿った営業資料を作ることで、全体の購入率を高めることができると思いますし、営業資料もデザインが良いだけで好感を持たれるのは間違いないです。

最後に意思決定のポイントですが、ここで気を抜かず最後まできちんとデザインしておくことが大切です。せっかく色々なプロセスを経て「買おう!」という気分になってる時に、最後に素人っぽいデザインが急に出てきて「うん?大丈夫か?」みたいな気持ちになられても困ります。具体的にはLPとか商品購入ボタンのあるコンテンツなどが該当しますが、ここでも今までのデザインを踏襲して気持ちに引っ掛かりができないようにすることが大切です。

ということで今回は販促でデザインの役立つところを書いてみました。売上や経営に対してどう役立つのか?みたいなテーマでしたが、追記でこんなことも覚えてもらえるとよいと思います。

ビジネスにおいて0→1を作る → 経営者の役目。商品・サービス開発そのものなのでニーズを探るとかマーケティング、商品開発の知識がいる。経営者でなくても戦略コンサルとか経営企画とかそっちの仕事に近くなる感じがする。

1→10のフェーズ→デザインはこっちが得意。ニーズがあることが実証された商品・サービスに対してデザインを使ってメリットを伝わりやすくしたり、魅力的なメインビジュアルを使ってターゲットに良い物であることを伝える役割。「この商品良いですよ」と広範に伝える拡声器のイメージ。

こんな感じなので、よく言われる「デザインで売ってくださいよ」はそもそも商品が売れてない場合は難しいこともある。(0→1の商品開発時点での商品ニーズが間違えてる場合も多く、その場合はデザインでは無理。もっと大きな枠で捉える必要がある。)

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