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[小説連載]絡新婦 あとがき Note Version -全裸の男とカレー-(期間限定 全8話+あとがき 無料公開 毎日20時連載)

・毎日20時次章掲載予定(予期せず変更もございます。ご了承下さい。)
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各話リンク
#1(第1話)
#2(第2話)
#3(第3話)
#4(第4話)
#5(第5話)
#6(第6話)
#7(第7話)
#8(第8話)
#あとがき


 絡新婦(じょろうぐも)をお読みいただきありがとうございます。
この作品自体は、昨年に電子書籍として出版した本です。しかし、書いたのは10年ほど前のことです。

 あとがきが、「なんで、最終話より前に?」「更新失敗した?」とご心配ありがとうございます。"あとがき"が何故最終話前にかは少しこの"あとがき"を読み進めていただけると、ご理解いただけると思いますので、もう少しお付き合いくださいね。

 あとがきに移る前に、この曲をお聞きください。(*最終話(第8話)を読了後是非再びお聞きください)


 あとがきに移る前に余談ですが、小説を読んでいただいた方は、お気づきかもしれませんが、「携帯電話」は"ガラケー"ですし、「仮想現実世界」は"オンラインゲーム(Second life)"で、当初の「現代」を描いたものです。
(上記の登場する事物はあまり物語の本質ではなく、むしろそれを描きたいわけではなかったので、今迄説明は省いておりました)

 先ほどの曲は、当時の熊本のバンドのTalkの「Waltz for Feebee」というアルバムに収録された「Pass」という曲です。この曲を絡新婦(じょろうぐも)をいつか映像化するときにエンディングに流したいと思っていました。

 この曲の作曲者である、Ogataさんと当初何がきっかけで出会ったかはあまり覚えていないですが、彼との初対面のその日、僕は彼の当時のアパートを訪問しました。僕が家に早く着くと初対面のOgataさんはシャワーを浴びている最中でほぼ全裸の状態で玄関に迎えに来てくれたのを鮮明に覚えています。

 しばらくOgataさんの入浴が終わるまで、部屋に並んだギターやCDの山を眺めていました。その他にも部屋中にキーボードやギター、エフェクターが随所に転がっていて、不思議と「居心地がいいな」と思いました。

 入浴を終えたOgataさんと軽く挨拶を交わすと、確か当初書き終えて数年たった絡新婦の原稿を渡して、昨日作ったカレーがあるから食いながら話しようという流れになりました。一晩寝かしたカレーを食いながら「何かOgataさんの楽曲で僕のこの作品にイメージの合うものがないか」と尋ねました。なんの脈絡もなく、お互いにすんなりと今までのOgataさんの作品を聞く中で、出会ったのがこの曲「Pass」でした。(アパートの窓から眺めた熊本の空は曇り空で、それと相まって余計によい作品だと陶酔していた、でもカレーが旨すぎてそれも当時は飛んでた)

 もともとインストバンドが好きなのもあって("toe"とか)、Ogataさんの楽曲の世界観と、自分の書くものの世界観が合うと確信したときでした。

 それからOgataさんと交流が特にあるわけでもありませんでした。でも話をするわけでもなく交流をするわけでもないのに、妙に繋がっている感じ、安心はずっとありました。当時iTunesにリリースされていた、Waltz for FeebeeのPassをダウンロードして、いつかコラボするんだと、挫けないようにと一人何度も何度もPassを聴きき、今日まで10年近くの時が経ちました。

 まだ映像化にはこぎつけていませんが、note初連載記念として、ぜひこの曲を作品が終わるラストシーンの後に是非聴いて欲しいです。僕ら二人の約束の結実としても、是非読者の皆さんとも当時の思いを共有できれば嬉しいです。

 10年の時が過ぎてnoteで連載を始める際に、Ogataさんに再び連絡をとり10年の時を過ぎた今、ようやく小さく約束が叶ったことを嬉しく思います。
(この約束には少しだけ、さらに"おまけ"があるので、それはOgataさんのTwitterをフォローして楽しみにしていてくださいね)

 Kensei Ogataさん
 @CuddlyDominion

 あとがきは、普通後に書くから"あとがき"ですが、小さな約束が叶った後の"あとがき"としてお読みいただければ幸いです。

 本日20時、いよいよ最終回配信予定です。読み手によって変わるこの物語はあなたにとってどういう体験になるか非常に楽しみです。

2020.07.25 偶然帰省した熊本より当時を望郷して

©️ 村永 青(むらなが はる)


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