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売場にまつわる色について

こんにちは
リテールプロモーション事業本部です。
 
第5回目となるリテールプロモーション事業本部の記事は、
店頭に特化した専門デザインチーム
リテールクリエイティブチームがお届けします!

みなさんは普段のお買い物中に、売場の“色”について気にしたことはありますか?
恐らく店内で多くの方が、何を買おうかということやその商品自体に意識が向いていて、売場そのものにはあまり意識を向けていないのではないかと思います。
お買い物中のみなさんの無意識に、実は売場の“色”が何らかの働きかけをしているとしたら…。その仕組みを、店頭デザインの視点からご紹介します。

“売場の色”とは、どこの色?

売場の色の印象は、主に以下の3つの箇所で構成されています。

  • 店舗内装の色

  • 装飾物の色

  • 商品の色

店舗内装とは、床や壁、商品が置かれている什器や棚などです。どれも面が広いため、その色によって売場全体の印象は大きく左右されます。また照明の色も、売場の色の印象を左右する店舗内装の要素のひとつです。

装飾物とは、売場に設置されたポスターやPOP、ディスプレイの小物などです。店舗内装よりも比較的手軽に刷新が可能でありながらも、数を多く掲出することでその色の影響力は意外に大きくなります。

最後に、陳列されている商品の色です。特に同系色の商品が大量に陳列された売場では、それがひとつの色の塊となり、売場の印象に大きく影響を与えます。

続いて売場で使われやすい代表的な色と、その主な効果・特徴についてご紹介していきます。

赤:

暖色系で興奮、活気をもたらすと言われるは、売場でも多く活用されています。特に値引き商品の価格表示やセールの告知など、直接的に売場で価格訴求をしたい場合に使われることが多い色で、それは買い物客の買いたい意欲を高める効果があると言われる理由によるものです。
さらに肉や惣菜などの食品を色鮮やかに美味しそうに見せる効果もあるため、スーパーの売場の棚の色や、トレーの色にも多く使われています。
視認性の高さから、売場内の注意や警戒のメッセージにもよく使われています。

黒:

落ち着いた印象を与えるは、売場においても高級感や上質感を演出したい時などに多用されています。
可読性の高さから、売場やパッケージで文字量の多い情報を伝えたい場面では、特に黒の文字が使用されています。
真面目で丁寧な印象も与えることができる一方、売場全体が黒だと暗くなりがちなため、差し色や質感によるメリハリが重要になる色でもあります。

白:

シンプルな印象を与えるを基調に作られた売場空間は、商品の色とのコントラストが際立ちやすいため、お客様の注目がより商品自体に集中しやすくなります。
また街中や店舗内は様々な色で溢れているため、その中で白い売場は強い存在感を発揮します。ついつい目が行ってしまうだけでなく、売場全体を明るくすっきりとした印象に演出する効果があります。
色がシンプルであるからこそ、色以外の形や質感の違いなど微妙な差異に注目させることができる色でもあります。

今回ご紹介した色はあくまで一例ですので、お店や商品ごとに表現したいイメージや目的に合わせて、様々な色の選択肢の中から売場の色が決められています。

みなさんのよく行くお店は、何色が多いですか?
居心地が良いと感じるお店は、どんな色が多く使われていますか?
お買い物の際に、売場内の色に意識を向けてみると面白い発見があると思います。ぜひ参考にしてみてください!

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