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Vol.2 中部エリアにおけるスタートアップ事情を解明!

中部エリアの課題解決を、まるっと対応する博報堂プロダクツ中部支社。
 
中部支社では『中部Startupプロジェクト』の一環として、25大学が参画するアントレプレナーシップ教育共通プログラム“Tongali”へのサポーター登録を実施しております。
その取り組みの中でTongaliアイデアピッチコンテストに協賛&博報堂プロダクツ賞を授与しました!
 
↓前回記事はこちら

今回は「博報堂プロダクツ賞」を受賞した「HAMON」を考案されたお二人にインタビューし、学生内や東海エリアにおけるスタートアップの広がりについて調査します!
 
この記事は、こんな方々に読んでいただきたいです。

  • 地域のスタートアップ企業の方

  • 企業の新規事業を担当されている方

  • 地域でオープンイノベーションに取り組んでいる方

  • 起業を目指す方

それでは、はじめて行きます!

HAMONを考案されたお二人(左:前田さん 右:藤井さん)

世界に“波紋”を巻き起こすボードゲーム「HAMON」について

Q.HAMONを開発したきっかけは何だったのでしょうか?
 
ゼミの課題がきっかけでした。
その中、チームで最初に持った目標は名古屋の円頓寺商店街で行われるビジネスピッチコンテストに出るというところを目標にしました。
アイデア段階では、知育玩具・カタンやオセロのような世界的に認知されたボードゲームであれば、どんな年代でも楽しめる、大きな波及効果を生み出せると感じました。もし、ボードゲーム、カタンやオセロに人の思いがのっていったらどんな世界が作れるのだろうかとワクワクする気持ちからボードゲーム「HAMON」の制作をスタートしました。
アイデアは15分で突然ひらめき、その時MTGをしていた教室で3色のチョークと一枚の紙で直感的に思いつくことができました。

Q.制作過程についても教えてください。
 
制作はリーダーの前田が一人で引っ張る形で怒涛の進行を行っていきました。
プロトタイプは100均で買いそろえたMDF4枚とマスキングテープ、ブロック型の端材、3色テープで制作、製作期間はアイデアを閃いてから1週間。
 
自分でリサーチしたOEMを行う玩具会社に片っ端から連絡を入れました。
しかし、連絡を返してくれた会社からの回答でも、最低ロット数と制作費の壁に…
現実的ではない方法だったと気付きました。
 
次に当たったのは木工会社。20社程度連絡をしました。
そんななか、親身に相談にのってくれた企業様に出会い、ご担当者様とお話しすることができました。
学生の活動を応援してくれる先方の意向もあり、制作を引き受けていただくこととなりました。4枚の敷板と3色の駒、そして製品の箱はこだわり抜きました。デザイン性、コンパクトな持ち運び性を重視して、インテリアになるくらいのカジュアルな玩具として制作することができました。
最初の制作ロットは100個、そのうち90個販売することができました。
 
※インタビュー時:2022年12月時点

学生内での起業に対する考え方

Q.今の学生は、仕事/企業に対してどのように考えているのでしょうか?
 
今の学生は起業に対しての意識は高まっていると実感しています。
みんなある程度の生活は担保されていることがおおく、学生たちは自己実現や自己欲求の実現、自分たちの幸せや人を幸せに、優しい社会を作りたいなど自分の生きている証を残したいという意識が高まっているように感じます。
 
Q.起業について東京・地方のハンディキャップは感じることはありますか?

特にないと思います。
自分の今の現実、環境の中で頑張ることが重要であって、今自分が名古屋にいるから名古屋で頑張る、東京にいる学生は東京で頑張ることが重要なのではないかと思っています。

今後の展望について

Q.大学を卒業したら、今後なにをしていきたいと考えていますか?
 
チームの理念である、世界に波紋を巻き起こすことの実現へ向けて頑張っていきたいと思っています。
HAMONのゲームシステムは、必ずしもボードと駒がなくても大丈夫なので、世界のどこでもプレイできるサッカーなどポピュラーなゲームとして広げていくことを目的に活動していきたいです。
まずはワークショップに参加し、地道に認知を集めていく活動に取り組んで行きます。
次にクラウドファンディングなどで支援者を募り、社会へHAMONを届けていく活動をしていきたいと考えています。
その先については、まだ具体的なビジョンはないですが、まず直近の課題である認知を広めていくことを地道に取り組んでいきます。

-----前田さん、藤井さん、ありがとうございました!------

実際に私たちもボードゲームを体験させていただきました!
HAMONの勝敗は赤・青・黄色の3色の駒を交互に並べていき、自分の残り駒を少なく終えること。シンプルなゲーム性に最初は楽しく駒を置いていく気持ちでいました…。
しかし、実際は相手の次の手、自分の次の手、そして自分の持ち駒の色数管理などプレイしていき、かなり戦略的に考えていかなければならないため、戦局が進むにつれ一手を打つための思考時間はどんどんと伸びていきHAMONの奥深さを実感しました。
勝敗は考案者のお2人に善戦することはできたものの、初心者の私たちでは1本も勝利を勝ち取ることはできませんでした…!

インタビューの中で企業インターンのアイスブレイクや放課後児童クラブや老人ホームの遊びで活用されるなど様々な現場で楽しまれているお話もお伺いし、実際にプレイした私たちもシンプルなゲーム性、年齢の壁を設けることのないボーダレス性にボードゲーム「HAMON」の今後の広がりに期待感が高まりました。

お二人に話を伺い、学生が起業を目指す背景として、大学でのゼミでの取り組みによる影響が大きいことがわかりました。
東海エリアでは名古屋市立大学以外でも名古屋大学や岐阜大学をはじめとした多くの大学で“起業部“といった学生主体の取り組みが発足しています。
 
Tongaliプロジェクトの主幹大学である名古屋大学では、年度のはじめに就職と進学以外に起業という選択肢もあるということを知ってもらうシンポジウムの開催から、起業について段階的かつ実践的に学べるプログラムの提供、コンテスト開催、活動支援金の支給、さらには名大発スタートアップ企業を育成する場としてインキュベーション施設の運営・管理をしていたります。
 
さらにTongaliプロジェクトによって、学生の横のつながりも増え、さらに大きな流れとして“起業“といったことが広がっていきそうです!
次回はさらに東海エリアにおけるスタートアップの広がりについて調査します!

博報堂プロダクツ中部支社は東海エリアにおけるスタートアップ企業の皆様を応援し、“まるっと“サポートさせていただきます!

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