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ギャングランド / チャック・ホーガン

ドン・ウィンズロウが引退した。 彼はわたしを犯罪小説の世界へと導いてくれた作家の一人だった。あっという間にわたしはウィンズロウロスに陥った。 彼の作品の中でも、…

ハコ
8日前
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ザ・カルテルの感想

ついに読み終わった。長かった。上下巻あわせて1200ページくらいある。前作の犬の力よりも長いことになる。とても長い。 しかし無駄に長くなったわけではもちろんない。今…

ハコ
4年前
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「地下道の少女」の感想

アンデシュ・ルースルンド とベリエ・ヘルストレム の共作による「地下道の少女」を読んだので、感想を書いておこうと思う。 今作は、今までの彼らの作品と同じように、ス…

ハコ
4年前

で、おまえら血の収穫読んだの?(半ギレ)

早川が血の収穫を復刊して数か月が経った。創元が復刊してからも一か月が経った。 さて、それでは一体どれだけの人が血の収穫を読んだのだろうか?少なくとも私のTLでは、…

ハコ
5年前

ギャングランド / チャック・ホーガン

ドン・ウィンズロウが引退した。
彼はわたしを犯罪小説の世界へと導いてくれた作家の一人だった。あっという間にわたしはウィンズロウロスに陥った。

彼の作品の中でも、「犬の力」から始まる麻薬戦争三部作が特に好きだった。史実を元にしつつも時に大きく史実から飛躍し、読者を釘付けにする筆力に圧倒された。

ウィンズロウの最後の作品になった「終の市」を読み終え、これから次に何を読もうかとわたしは考えた。本屋の

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ザ・カルテルの感想

ついに読み終わった。長かった。上下巻あわせて1200ページくらいある。前作の犬の力よりも長いことになる。とても長い。

しかし無駄に長くなったわけではもちろんない。今作も犬の力と同じく、麻薬戦争を取り扱った作品となっているが、あらゆる面でスケールが大きくなっている。

警察、ジャーナリスト、軍隊、そして政治といった部分まで今作は扱っている。登場人物の数は前作よりも明らかに多いのではないか。多くの登

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「地下道の少女」の感想

アンデシュ・ルースルンド とベリエ・ヘルストレム の共作による「地下道の少女」を読んだので、感想を書いておこうと思う。

今作は、今までの彼らの作品と同じように、スウェーデンの社会的な問題とエンターテイメントを組み合わせた作品となっている。

今回はストリートチルドレンという社会問題に焦点が当てられてる。ストリートチルドレンそのものも社会的な問題だが、彼らの存在そのものを認めようとしないスウェーデ

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で、おまえら血の収穫読んだの?(半ギレ)

早川が血の収穫を復刊して数か月が経った。創元が復刊してからも一か月が経った。

さて、それでは一体どれだけの人が血の収穫を読んだのだろうか?少なくとも私のTLでは、読んだ人は一人もいないように見えるのだが……

なんで?(半ギレ)

東西ミステリー100の海外編で38位の作品ですよ?こんな体たらくでいいんか?いいわけないんですよ。

というわけで、今から血の収穫の魅力を出来る限り伝えていこうと思う

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