花密恋 ~カミツレ~

生きていれば、死にたくなる時ってありますが、でも、あの時生きていたから、得た財産がたく…

花密恋 ~カミツレ~

生きていれば、死にたくなる時ってありますが、でも、あの時生きていたから、得た財産がたくさんありました。 仕事や私生活で得た数々の経験が、誰かの何かに届いたら嬉しいです。 (現役Ns ~急性期から在宅までの経験より~)

最近の記事

ナースのお仕事その4~急性期編

多種多様な職場環境といえど、やはりほぼ病院での勤務者が多くなるのは 必然で必要。 その中でも、大きく分けて「急性期」と「慢性期」の分野がある。 「急性期」とはその名の通り、内科的であれ外科的であれ、 緊急を要するような状態に対応する場所で、検査、診断、入退院など めまぐるしい日常が繰り返されている。 「慢性期」とは、病気は治癒していなくとも比較的安定した状態、 あるいは、長期にわたって治療が必要な状態、そして、 治療が限界となり、あとは苦痛を緩和する目的の状態など、 ざっく

    • ナースのお仕事その3~訪問看護

      ここ数年、ご近所界隈でも、訪問看護ステーションが 新設されたり廃業されたり、慌ただしい感じがする。 病院が母体となって開設されるところもあれば、 有資格者(主に看護師が多い)が事業主となって、 始めるところが多いかと。 先に述べた在宅医療を勧める国家の、基盤ともなる一部だ。 ずっと病院にいるより、可能ならば家で過ごしたい。 そんなニーズに合わせて、他職種と調整する中の、 看護(医療的ケア)を担っている。 余命宣告されたターミナルケアを必要とする方から、 重度心身障害を持ち、

      • ナースのお仕事その2~有料老人ホーム編

        新しい職場にも徐々に慣れ始め、顔も覚えてもらい始めた 今日この頃。 今回は、前勤務先での体験を。 高齢者施設にもいろいろあって、 有料老人ホーム シニアマンション サービス付き高齢者住宅(サ高住) 特別養護老人ホーム    などなど 自己負担額もピンキリで、介護保険は適応された上で更に サービス提供内容によって、懐具合とあわせて選ぶことになるのかと。 下宿のように自立しながらも、一人じゃない安心のみ選ぶのか、 何から何までやってもらうのか、ざっくりそんな感じだろうか。 有

        • ナースのお仕事 その1~訪問入浴~

          白衣の天使なんてそうそういないことは、 世の中の人達も理解してきてくれていると思うが、 たくさん給料もらってそう…とか、どこででも働けていいね…とか、 そんなイメージはまだ根強いのかなと思う。 あくまでも自分が経験した中で、出会ってきた中で、 実際はこんな感じ~というのを紹介してみたい。 今後職場を選ぶ人や、目指してみようと思う方への、 ちょっとした情報にもなってくれたらと。。。 今回は、新規で始めた「訪問入浴」の世界。 年明けから新しい職場にきて一週間。 やっと一息つけた

        ナースのお仕事その4~急性期編

          今年やりたい10のこと

          「今年やりたい10のこと」 と言うお題をみて、自問自答。 聞かれなきゃ、考えなかった10項目。 一つ二つはあったけど、結構苦し紛れに絞り出したベストテン。 そんなわけで、まずは10位。 「髪を短くしてみるか」 ショートカットは高校以来していなく、だんだん顔も大きくなってきたし、 できるだけ小顔に見える姑息な手段をとってきたけど、新たな仕事に向けて 思い切ってイメチェンしてみようと思う。 第9位 「晩酌を週一へ」 ほぼほぼ、毎日飲んでいた大好きなお酒。 ところが、記憶が時々

          今年やりたい10のこと

          本当にやった恥ずかしい話 3編

          その1 前張りの罠 勤務一年目、独り立ちと言うには申し訳ない状態でも、 毎日バタバタこなす日々。 所属していた病棟は、肝臓専門病棟で、検査入院から末期の方まで 入退院も激しく内容も濃い。 ある日担当した検査入院患者さん。 若い男性(二十歳の私よりは年上だったけど)で緊張しているのが わかる。 大腿部の付け根からカテーテルを入れて検査・治療するため、 手術室で行う。 当時は、必要に応じて「剃毛」という前処置があり、その方も対象だった。

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          本当にやった恥ずかしい話 3編

          夢は言霊にのせて実現を!

          毎年年末に立てている次年度の目標。 来年の目標は、この先の人生の目標にもなりそうだ。 目標=夢を叶えること にもつながるが、 幼少期は、夢=憧れ 的な要素が強かった。 入学前は「日本フィルに入る!」(音楽が好きだった) 小学校では「図書館で働きたい!」(本が好きだった) 中学校では「ムツゴロウ王国で働く!」(動物が好きだった) などなど、好きなことを優先していた時期の後は、 だんだん、好きなだけでは物事進まない現実がわかり始め、 簡単に、夢を口にすることはできなくなったよう

          夢は言霊にのせて実現を!

          今年の自分を労って

          毎年この時期になると、翌年の目標を考えると同時に、 できたこと、できなかったことを思い返しては 反省したり、開き直ったりする。 ちなみに今年の目標は、 「月に1曲ピアノをマスター」 「5キロのダイエット」 「8年越しのはっきりしなかった思いに区切りを」 としていた。 結果としては。 ピアノといっても電子ピアノ(グラビノーバ)で、習ったこともないけど 多少楽譜は読めるのと、音楽が好きなこともあり、20年以上引っ越しのたびに持ち歩いていた。 10年くらい触ってなかったこともあ

          今年の自分を労って

          カレンダー通りの年末年始

          カレンダーの赤い日も、大型連休なんて言葉も、 24時間365日の職場環境で働いている(シフト勤務者)者にとっては 今日何の日だった?という感覚でしかない。 働き始めてからほぼほぼ、初日の出は職場で拝み、年末特番もそこそこに 睡眠確保していた。 高校時代から部活三昧で、日祝もなかったこともあり、あまり祝日に対する こだわりがないのは今に始まったことではないが。 それでも、子供の頃のように、みんなでおせち食べて、初詣行って、年賀状届くのを待って…というものへの憧れはある。 現実

          カレンダー通りの年末年始

          最後の晩餐、選べますように

          年を重ねるにつれ、だんだん食が細くなるのは致し方ない。 脂っこいものも胃もたれするようになり、堅いものは噛めなくなり、 瑞々しいものは咽せてしまう。 そのまま食べなくなり痩せていく人もいれば、 気持ちは若さを保っているから勢いだけは衰えず、食べられるものを お気に召すだけ食べては、太ってしまう人もいる。 太りすぎは困るが(入院や入所したときに結構辛い目に遭う)、 食べる人は、まず比較的健康で長生きだ。 今は経管栄養や中心静脈栄養など、医学的に必要な栄養素は摂取できるが、 口

          最後の晩餐、選べますように

          明日が来るとは限らないから

          明日なんて、来なければいい。 そう思っていた時期もあった。 明日また学校に行ったら、今日と同じ辛い時間がくる。 このまま、目が覚めなきゃいいのに、と布団にくるまってた。 今ならわかる。 同じ毎日にはならないことも、予想なんて当たらないってことも。 確かに辛い時間はあるけれど、忘れられないこともあるけれど、 思い込みは視野を狭くしてしまう。 そして、望んだって、望まなくたって、明日が来るかなんてわからないんだ なんだか最近疲れやすくって… と外来受診後入院したお父さん。まだ

          明日が来るとは限らないから

          続・不思議な夢の話

          子供の頃から、布団の中が一番安心する場所だった。 嫌なことがあっても、くるまって目を閉じ、現実逃避できるから。 そして、毎日、夢を見るから。 毎日見るのは当たり前だと思ってたけど、そうでもないらしかった。 たまにしか見ない人、見たような気がするけど覚えていない人、 が周りには多いことがわかった。 辛かった時期は、落ちる夢とか、超低速&低空を飛んでいる夢が 多かった気がする。 だんだん、空高く自由自在に飛べるようになり、今では二度寝して 続編を見ることもある。 そして、夢の中

          直感と予感の違いは何?

          シックスセンス(第六感)とか、勘のいい人とか、 予感が的中する人(予言者?)とか、不思議だなあ、おもしろいなあ と思う出来事は、テレビでも紹介されるのでよく耳にする。 よくある例としては、母親が子供の体調不良を事前に気づくとか。 なんか熱が出そうな気がしたんだよね! これはひとえに、無意識の観察力によるものが大きいようだ。 ちょっとした変化を、意識しないうちにキャッチしている鋭さ。 これはこれで、すごいことだ。 交際相手の浮気がわかるのも、観察力。 鍛えると研ぎ澄まされる感

          直感と予感の違いは何?

          IC(インフォームドコンセント)の心得

          入院したことがない方はいても、病院にかかったことがない方は なかなかいないと思う。 そして、    「先生から お話があります」 という経験も、少なからずあるのではないだろうか。 自分のことじゃなくても、親や子供など、本人に変わって呼ばれる場合も多い。 学校の呼び出しも緊張すると思うが、病院はまた、場所が場所だけに、 状況が状況なだけに、一段と 緊張するようで。。 なぜ呼ばれるか。 当たり前の話だが、どうしてあなたはここにいるのか、 の説明をされるわけで、 さて、どうしま

          IC(インフォームドコンセント)の心得

          みんな違ってみんないいとは思えれど

          社会生活・集団生活のなかで、何らかの壁となるのは、人間関係だろう。 仲良しこよしや、好き嫌いでは簡単に通過できないドアが、 無数に設置されている。 自分が持つ能力を理解し、達成したい目標が明確にあれば、 開けるドアを選択することもできるのかもしれない。 そんな人は、間違いなく成功しているんだろうな。 でも、そこまで考えて仕事してなかったし、 年を重ねてそこがなんとなく理解できてきたとしても… やっぱり、嫌なことは嫌だし、合わない人と合わせるのは苦痛だし。 いろんな人がいる

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          遺伝の不思議~引き継ぎ事項は資料になくても~

          遺伝とか、血が引き継がれるとか、もちろん、 DNAによって情報はつながっていくのだけど、 まだまだ不思議なことがたくさんある。 年をとったらじいさんと同じ頭になった父さんとか、 同じ場所にイボができてきたおじさんとか、 何もそこまで…と本人たちも思っているに違いない。 姿形だけではない。 私が不思議だと思ったのは、嗜好(趣味)だった。 物心ついたときには日本フィルに入ると言っていたらしい私は、 音が好きだった。 音楽だけではなく、雨の音、風の音、静まりかえった夜のキーンと

          遺伝の不思議~引き継ぎ事項は資料になくても~