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イチゴの苗を植えたことによる棚ぼたの話がしたかったのだが

先日、イチゴの苗を買ってきて植えた。

その日行ったホームセンターでの買い物の目的は、観葉植物の植え替えのための鉢を2つ買うことだったのだが、 同行していた長男が突然「イチゴをそだてたいんだけど!だってさぁ、イチゴだいすきだから!」と言い出した。

私は動揺した。かれこれ5年ちょっと彼の母親をやっているが、彼がイチゴを食べている姿を見たことがないからだ。

いや、確か1歳になる前は何度かイチゴをかじったりしたことはあったような気もする。しかし彼は1歳を過ぎた辺りから極度の偏食ボーイになったので、それからは1度も食べていないはずだ。

「いつからイチゴが好きになったの?イチゴの季節に何度も出したけど、「やだ!イチゴきらい!」って1回も食べなかったじゃん?イチゴ食べたことないでしょ?」

そう尋ねずにはいられなかった。
別にイチゴの苗を買うのが嫌だったわけではない。単純に、彼が突然イチゴを好きだと言う理由が知りたかった。だって食べたの見たことないから。

彼の言い分はこうだ。

「まだ食べたことはないんだけど、4さいまではきらいで食べなかったんだけど、もう5さいになったし、さいきん赤がすきだし、イチゴあじのおかしもちょっとおいしくなってきたし、だからイチゴがだいすきなんだよ!そだてたいんだよ!」

きっ、「嫌い」から「大好き」へのプロセスが短けぇ…!

・5歳になった
・最近赤が好き
・いちご味のお菓子ちょっと美味しいかも(あまり好きではないが食べられるようになった程度)

これだけで「大好き」だと宣言できるなんて…まだ食べたこともないのに…?どっからそんな自信が…?前向きすぎて母さんちょっとこわい。

いつかの美味しかったイチゴ…


色々とツッコミたい内容であったが、相手は5歳。っていうか最愛の息子。ここは素直に「うんうん、そうかそうか!」と聞いておくべきだろうと思ってそうした。私も大人になったなぁと思う。

色々あって植え付けは2日後に。
ゴーヤーを植えていたプランターの土を掘り返して、新しい土を入れる作業をしていたらコガネムシの幼虫が山ほど出てきて、なかなかカオスだった。

うちのゴーヤーの育ちが悪かったのは、コガネムシの幼虫が根を食い荒らしてたせいらしい。アイツら金持ちのくせに人んちのゴーヤー食うなよな。

敵(コガネムシ)は母が全て取り除き、
1人1つずつ苗を植え付けた。


さて。
このイチゴの苗を植え付けた翌日から、彼らに劇的な変化があった。
2人は毎朝幼稚園に行く前に水やりをするようになった。イチゴの苗に水やりをしてから登園するために、朝ご飯を食べたあとの幼稚園の準備も積極的にするようにもなったのだ。

それまでは毎朝、幼稚園に行く支度をさせるのに苦労していた。

「そろそろ制服に着替えてくれる?」
「やる事やってからテレビ見て?」
「てかバスに間に合わないよ?靴履いてくださーい」
「いやもう、いいから靴履いてお願い」
「マジでお願いもう靴履いて…」
「いいから早く靴履いてってば!!!」

っていう。
毎朝毎朝、何万回も同じこと言わねばなないし、言っても右から左である。

2人ともめちゃくちゃ早起き(5:30〜6:00には起きる)なのに、8:45のバスにギリギリなのは何故なの…?っていう涙目な日々だったのだが。

植えた後の記念撮影


イチゴの苗に水やりをしてから登園する

という日課ができてからというもの、我れ先にと着替えを済ませ、急いで靴を履いて庭に出るようになったのだ。

イチゴの苗…植えてよかった…。
いや本当に。

まさかこんな良い方向に転がるとは予想してなかったんだけれど、これは本当にラッキーとしか言いようがない。

これがアレか。
「棚からぼたもち」ってやつでは?

「棚からぼたもち」
たまたま棚の下に寝ていたら、牡丹餅が落ちてきて開いていた口に入るように、思いもかけぬ幸運が飛びこんでくることをいう。

情報・知識&オピニオン
imidas

「棚からぼたもち」予期せぬラッキーってことか。
寝てる時にぼた餅が落ちてきて口に入ることが、果たしてラッキーなのかどうか議論したい気持ちもあるけどそれは一旦置いとこう。

言われるがままイチゴの苗を植えただけなのに、毎朝苦労していた登園の準備がスムーズになったのは、まさにそれ。予期せぬラッキー。棚からぼたもち!棚ぼたってやつだ。

なんでもやってみるもんだなぁ…と思ったのだった。

ところで「棚からぼたもち」って、令和のこの時代に言われてもなんか状況がいまいちよく分からなすぎてさ、意味が分かりにくくなってないかしらと思うのは私だけではないはず。

棚からぼたもち…

昔の人はきっと、甘いものがそれはそれは貴重な時代だったから、たとえ寝てる時に棚から落ちてきて口に入ろうとも「うぉぉお!ぼたもち!急にぼたもち落ちてきたんだけど!ラッキーー!」ってなったかもしれないけれど。

私、寝てる時にぼたもちが落ちてきて口に入ったら普通に嫌なんだけど…。

そして、棚からぼたもちが落ちてきたことも1度もない。その経験がある人にもお会いしたことがない。

だからこう、もっと現代人に馴染み深いラッキーをことわざにしていったらいいのでは…と思うわけです。

棚からぼたもちの代わりに、例えばこれはどうですか?

「久々に履いたジーパンのポケットから500円」

とか。
どう?あるあるでしょこれ。
現代版予期せぬラッキー。

…あれ?
あんまりピンとこない顔してますね?
ジーパンたまにしか洗わないタイプの私とか、1回着た服すぐには洗わずまた着る一部の人にしかピンときてないかコレ…。ちぇっ。

あ、でも確かに、これはちょっと長くて語呂が悪い感じもありますね。うん、却下しましょう。

じゃあこれはどうだろう?

「洗濯機から100円」

きたコレ。
採用。
超あるあるな現代版棚ぼた。

棚からぼたもちに関しては、ぼたもち嫌いな人もいるんじゃないか説もあるけれど、100円(お金)が嫌いな人ほぼいないでしょう。ズバリそうでしょう。

はい、採用です。
ありがとうございましたーーー。


なんでこんな話になってんだかよく分からないけれど、多分あのー、疲れが溜まってるみたいなので寝ます私は。

おやすみなさい。


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