アルバイトしか職歴がない30代でも未経験からエンジニアに転職する方法
こんにちは。未経験からエンジニア転職したタケシです。
先日、このような質問をいただきました。
・30代で未経験からエンジニア転職を目指しています。
・プログラミングはこれから勉強します。
・大学卒業後アルバイトしか経験していません。
・この職歴では転職活動で評価されないのではと不安です。
ご安心ください。職歴がアルバイトしかなくても未経験からエンジニアに転職できるので大丈夫です。
私の同僚も飲食店等でのアルバイト経験しかない元フリーター、元農家、元俳優、イラストレーターなどの元個人事業主、元公務員、司法浪人生や公務員試験の浪人生などが20代後半~30代で未経験からエンジニアになりました。
またこちらのエントリーで紹介している未経験者を積極採用している企業では、前職が元カレー屋・コンビニ店員・居酒屋店員・営業・事務などの様々な経歴を持つエンジニアが活躍中です。
大切なのは職歴よりも、いまあなたが即戦力として現場で活躍できる知識・スキルを身につけている人材か否かと志望企業の社風や価値観にマッチしているか否かであり、それがきちんと書類や面接でアピールできるなら何の問題もありません。
1. 未経験でも即戦力として活躍できる知識・スキルを身につけよう
1-1. プログラミングスキルを証明する成果物を用意する
成果物とはポートフォリオやGitHubのURLなどあなたのプログラミングスキルや学習成果を採用担当者に伝えるためのものです。
※ポートフォリオの解説や作り方についてはこちらの記事を参照してください。
未経験可の求人の応募条件は、以下のように学習経験があればOKのものもありますが、馬鹿正直にそれをアピールしても効果がありません。
あなたのプログラミングスキルやIT知識が現場で即戦力になれるレベルかを正確に伝えるためには、成果物を用意することが必要不可欠です。
例:
・実務経験はないが、独学やスクールでプログラミング言語に触れたことがある方も歓迎です。
・エンジニアを目指して資格取得やプログラミングの勉強をしている方、コミュニケーション力に自信がある方も歓迎です。
「Progateなどで独学した程度なので、成果物となるようなオリジナルのWebアプリ等は作れません」と言う場合、UdemyやTechpitなどの講座を受講することでプログラミングを学びながらWebサイトやアプリが制作できます。
↑ 駆け出しにおすすめのUdemy講座はこちらのエントリーで紹介。
ポートフォリオやGitHubのURLを応募書類に記載し、面接でアピールすることで前職を問わず30代未経験であっても即戦力だと評価してもらえますよ。
未経験からエンジニアの内定を獲得した先輩たちのポートフォリオをこちらのnoteにまとめたのであわせてご覧ください。
1-2. IT系の資格を取得する
【どのポジションのエンジニアでも評価される】
・基本情報技術者試験
※ITパスポートではエンジニアの転職で評価されない
【Web系開発を目指すなら取得したい】
・AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
・GCP Professional Cloud Architect
・任意のプログラミング言語の資格
(例)
→Python3エンジニア認定基礎試験
→PHP7初級試験
→Ruby技術者認定試験 Gold
→Java Silver
【インフラエンジニアを目指すなら取得したい】
・CCNA
・ネットワークスペシャリスト試験
・LPIC or LinuC レベル1
・ORACLE MASTER Bronze
・ITILファンデーション
あなたが応募する求人内容にもよりますが、取得するならこれらの資格がおすすめですよ。
現役エンジニアは「現場で役に立たないから資格なんて取得しても意味がない」と言いがちですが、未経験からの転職活動においては選考で資格が評価される場面が結構あります。
そもそも採用活動にはエンジニア以外の人事や(CTO以外の)役員も関わりますが、彼ら彼女らはポートフォリオなどの成果物を見ても転職希望者が自社で活躍できるだけの知識・スキルをもっているのか正しく判断できません。
その点、資格は「どの程度のIT知識を保有しているか」を第三者が試験を通じて測定し認定するものなので、ITに詳しくない人間でも「求人を出している業務関連の資格を取得している=エンジニアとして必要な知識をもっている」と直観的にわかるため評価されるというわけです。
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2. 未経験可の求人を見つけよう
2-1. 未経験可の求人が集まる場所で探す
1. 就職支援サービス付きのスクールに通う
2. プログラミングが学べる職業訓練校に通う
3. WantedlyやGreenで探す
4. 派遣会社で探す
5. IT企業経営者やフリーランスエンジニアに紹介してもらう
30代でも応募できる未経験可の求人が集まりやすいのは上記の5か所です。
1. 就職支援サービス付きのスクールに通う
転職支援サービス(応募書類の添削や就職説明会の開催など)が手厚いうえに未経験可の求人も集まりやすいスクールを受講すると、スクールからの推薦や卒業生の評判といった信用もあわさって30代未経験でもエンジニアになりやすいです。
Web系のアプリ開発をするエンジニアを目指すならRUNTEQかDIVE INTO CODEがおすすめです。
まずは無料オンライン説明会で話を聞いてみてはいかがでしょうか。
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インフラエンジニア(サーバ・ネットワークの構築や運用)を目指す場合はウズウズカレッジ(CCNAコース)やKENスクールがおすすめですね。
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2. プログラミングが学べる職業訓練校に通う
全国の職業訓練校(ポリテクセンター)には給付金をもらいながらプログラミングが学べる科が存在するのをご存知でしょうか。
そして職業訓練校(ポリテクセンター)にはハローワークの求人や受講生・卒業生向けに直接届く求人が集まるのですが、それらは年齢不問で未経験可なものも多く、前職がIT業界以外でもエンジニアとして採用され活躍している卒業生が毎年出ています。
履歴書・職務経歴書の添削や面接指導などを受けながら転職活動を行える点も魅力ですね。
3. WantedlyやGreenで探す
転職サイトの中でも未経験可や年齢不問の求人が見つかりやすいのがWantedlyやGreen。
プログラミングスクール受講中や独学中であっても、プロフィール欄で成果物を掲載していれば未経験でもスカウトがくる点が魅力です。
特にWantedlyでは「話を聞きに行きたい」ボタンを押すことで気になる企業のオフィス訪問ができ、現場のエンジニアと話すこともできるので、企業研究や業界研究も兼ねて積極的に活用しましょう。
4. 派遣会社で探す
未経験でもプログラミング学習中の人や資格取得者であれば30代でも応募可の求人を紹介してくれるIT特化の派遣会社に登録する方法もあります。
※個人的には私の古巣であるパーソルテクノロジースタッフかアデコ(Modis)がおすすめ。コーディネーターや営業の(IT業界自体や求人内容の)理解度や求職者の希望によりそう姿勢が他社より素晴らしい。
正社員の選考よりも採用(就業)決定までのスピードが速く、採用時のハードルも低いため、実務経験を早期につめるというメリットがあります。
その反面、登録時の運にもよりますが紹介されやすいのはテスターや運用保守、ヘルプデスクなどのロースキルでも可能な求人で、Web開発やインフラ(サーバ・ネットワーク)構築に携わりたければそれ相応の成果物や高位の資格が必要となるので事前準備を念入りにしましょう。
5. IT企業経営者やフリーランスエンジニアに紹介してもらう
プログラミングスクールやエンジニアの派遣・SES仲介を行うIT企業の経営者や顔が広いフリーランスエンジニアには、様々な企業から「優秀なエンジニアがいたら紹介してよ」という相談や求人が寄せられます。
そのような経営者やフリーランスエンジニアから30代未経験でも応募可の求人を紹介してもらいましょう。
個人的には未経験からエンジニアを目指す駆け出しと企業の採用担当者をつなげているこうやんさん(@kou_yan)がおすすめですよ。
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2-2. エンジニアの横のつながりを利用して求人を紹介してもらう
エンジニアは常駐先で同じ業務に従事する他社の社員やオープンソース活動・社外勉強会などに参加する他社の社員などと仲良くなる機会も多く、会社を超えてフラットに付き合って情報交換や案件紹介を行うなど横のつながりが生まれやすい職種です。
そのため、自分と同じような境遇から転職したエンジニアや自分が志望する企業のエンジニアと仲良くなり、彼ら彼女らから採用担当者に推薦してもらい転職活動を有利にすすめることも可能です。
※IT業界ではリファーラル採用を行う企業も多く、エンジニアによる紹介からの採用も珍しくありません。
また、IT企業が主催または会場を提供する勉強会もあり、そこに当該企業の経営者や社員が参加する場合もあるので、そこで自分を売り込むことも可能です。
※このような勉強会はconnpass、Doorkeeperなどのサイトで募集されており、昨今はオンライン開催のものも増えています。
3. アルバイト経験がエンジニアの選考で評価されるアピール方法を考えよう
3-1. アルバイトしていた業界の知識・商慣習や顧客側としての体験をアピール
例えばあなたが飲食店でアルバイトしているとします。
この経験が、飲食店が顧客となるBtoBのWebサービスやアプリの開発エンジニアに応募する際にとても強力な強みとなるのです。
例えば、飲食店でのアルバイトを通じてあなたは食べログなどに広告を出したり、Rettyなどから予約を受け付けたり、タウンワークなどの求人サイトから応募があったアルバイトの面接をしたり、UberEatsを利用したテイクアウトをはじめたりといった経験をしたとします。
このような飲食店をターゲットとしたBtoBのWebサービスやアプリを顧客側として体験したことは、エンジニアとしてそのサービスの新機能開発やUI・UXの改善に携わるうえで大きな武器となりますよ。
また、アルバイトを通じて得た飲食業界の知識や商慣習が、そのWebサービスやアプリの営業や運営に活かされてより顧客満足度の高いものとなるうえで役立つと面接でアピールできれば、30代未経験であっても選考で評価されることでしょう。
3-2. アルバイトで身につけたスキルを棚卸しして、エンジニアとしても活かせるものをアピール
まずは転職サイトで未経験可のエンジニア求人を検索しましょう。
そして、応募資格欄に記載された「求める人物像」や「必須」「歓迎」の条件内で求められている経験・スキル・人間性を書き出してしてください。
例:
・コミュニケーションを大切にできる方
・チームワークを大事にして仕事を進められる方
・リーダーシップを発揮できる方
・向上心旺盛で成長意欲の強い方
・コツコツと続ける作業が得意な方
・リーダー職の経験(業界問わず)
これらの経験・スキル・人間性の中で、いまの職歴(アルバイト経験)で身につけたものや発揮してきたものが当てはまるものはないか探します。
もしもそれらが見つかれば、それを応募書類に記載し、面接でアピールしましょう。
また、あなたが応募する業務についても理解を深めましょう。
私のようなインフラエンジニアの場合、未経験からはじめる代表的な業務は「運用保守」なので、インフラの運用保守業務についてネットで検索します。
そうして知ることができた詳しい業務内容や求められる知識・スキルを分析し、棚卸ししたあなたの経験・スキル・人間性が運用保守業務のどの部分でどのように役立つのかをアピールしましょう。
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まとめ
アルバイトや派遣などの非正規雇用しか経験がない30代でも、現場で即戦力になれる知識・スキルを身につけ、それを応募書類や面接で証明できれば未経験からでもエンジニア(正社員)になれます。
また、未経験者がエンジニアに転職する方法として知られるSES(契約での客先常駐で働かされる)企業ではなく、自社サービス開発に携わることも可能。
あなたの努力次第で、あなたが望む収入や働き方が実現できるエンジニアになることができます。
アルバイトしか職歴がないけど未経験からエンジニアに転職したい人におすすめのnoteはこちらです。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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