未経験からインフラエンジニアになり最初から設計・構築の現場で経験を積む方法
未経験からのエンジニア転職相談にのっていると、このような相談をいただきます。
✔運用監視は夜勤やシフト制勤務があり体力的に厳しくやりたくない
✔なるべく早く運用保守を脱出し、設計・構築の現場で経験を積みたいがどうしたらよいか
未経験からインフラエンジニアになる場合、未経験者でも採用されやすいこともあり、最初は「運用保守」や「運用監視」のポジションに就くことが一般的ですね。
しかし「手順書に沿ったオペレーター業務ではスキルが身につかない」「体力的にしんどい」という声もネット上で散見されます。
そのため、可能であれば設計・構築の現場でキャリアをはじめたいと考える人たちが増えてきました。
今回はその声にお答えします。
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✅買い手市場での転職戦略
「未経験で入社後に数か月間の研修を受けたのち、配属された現場でOJTを受けながらインフラ構築を行う」
売り手市場では、このようなポジションに就くこともあり得ました。
しかし、このご時世でそのような求人は極めて見つかりにくい状況です。
買い手市場になったいま、転職活動を続けていてもこれからお伝えするポジションが見つからない場合の対応策を下記のエントリーにまとめました。
✅未経験でも構築ができる狙い目ポジション
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、設計・構築も機会があればできるポジションをまずは狙ってみるのがおすすめです。
1)自社サービス開発企業の運用保守
設計・構築がやりたいなら、自社サービス開発企業のインフラ運用保守担当になるのが狙い目です。
普段は運用保守・監視業務をしつつも、インフラの増設や移行(オンプレミス→クラウドなど)の必要性が出たときはそれを任せてもらえる可能性があるからです。
2)社内SE
社内SEも同じ理由でおすすめ。
未経験でも応募できる社内SEの求人(業務内容はヘルプデスクに近い)があるので「日勤の職場で働きたい」ならここを目指すのもありです。
ポジションが明確に区分されていない企業では、インフラの増設や移行(オンプレミス→クラウドなど)の必要性が出たときにそれを任せてもらえるかもしれません。
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3)チーム単位での客先常駐
SIerの拠点や事業会社のオフィスにチーム単位でエンジニアが常駐している企業に入社するという手もあるでしょう。
未経験で入社した新人はそのチームに派遣・SESなどの契約で配属され、先輩からOJTを受けながら構築の経験を積めることがあります。
✅インフラの運用保守をやるメリット
運用保守・監視からインフラエンジニアとしてのキャリアをはじめると、以下のようなメリットがあります。
1)仕事の合間に実務の構築に触れられる
私は新人時代にインフラの運用保守をしていました。
その現場では仕事の合間に、スキルアップのための独学を許してもらえたのです。
そのときは、社内で使われていないファイアウォール(FortiGate)の設定をマニュアルを見ながら行ったり、空きサーバにVMware ESXiをインストールして仮想サーバを構築したりしましたね。
ありがたいことに先輩からのフィードバックももらえます。
また、稼働中のWebサーバ(Apache)の設定ファイルを確認したり、監視ツールで設定されている閾値を調べたりしていました。
そして、その設定をした理由を先輩に質問して「自分が同じものをゼロから構築するならどう設定するか」仮説を立てた記憶があります。
このようなお給料をもらいながら仕事の合間に実務の構築に触れる経験が、上流工程(設計・構築)にステップアップする要因となりました。
2)運用設計のキャリアが切り開ける
🌻運用設計についてわかる本🌻
✔運用☆ちゃんと学ぶ システム運用の基本
✔運用設計の教科書
✔みんなが知っておくべき運用設計のノウハウ
インフラエンジニアは「運用→構築→(基本・詳細)設計→要件定義」と上流工程に進むキャリアが一般的。
しかし運用保守・監視を極めることで運用設計というポジションが目指せるようになり、ライバルと差別化できます。
✅インフラ設計・構築の現場に入りやすくなる方法
1)ポートフォリオを制作する
未経験または経験が浅い駆け出しが設計・構築の現場に入るためには、独学でスキルを身につけることが大前提です。
その上で、スキルを証明できるものを用意する必要があります。
※スキルも経験もないので1から育ててくださいという姿勢だとエンジニアになること自体が厳しいです。
そこで、私はポートフォリオの制作を推奨しています。
✔独学でスキルを習得しました
✔現場の業務も早期キャッチアップします
✔即戦力になれる人材ですよ
ポートフォリオを提出してこのようなアピールを行うとよいでしょう。
2)IT系資格を取得する
🌻おすすめのIT系資格と勉強方法🌻
▶️CCNA
▶️LPIC or LinuC レベル1
▶️AWS-SAA
未経験からインフラエンジニアに転職したいのであれば、IT系資格の取得は必須です。
最初から設計・構築の現場に入りたいなら、実務経験のなさを補うためにCCNPやLPIC or LinuC レベル2の取得も視野に入れるとよいでしょう。
これらの資格があれば確実に上流工程に行けるわけじゃないですが、上流工程で実務経験を積むための有効な手段の一つになります。
3)自宅でNWやサーバを構築
🌻自宅でNW・サーバを構築する手順🌻
▶️おすすめの機器(ルータ・L2スイッチ・サーバ)と中古相場
▶️↑の補足
▶️ルータの設定内容
▶️L2スイッチの設定内容
▶️サーバの設定内容
構築のスキルを高めるなら実際に機器の設定をするのが一番。
Ciscoルータ・スイッチの中古品をヤフオクで購入して自宅でNWを構築したり、AWSやローカル(仮想マシン)でLinuxサーバを構築したりするなどの方法で必要なスキルを身につけることができます。
使わなくなったPCにVMware ESXiをインストールして仮想基盤を構築するのもありですね。
構築手順はブログやQiitaなどで公開し、企業の採用担当者にアピールできるようにしておきましょう。
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✅まとめ
✅未経験でも構築ができる狙い目ポジション
1)自社サービス開発企業の運用保守
2)社内SE
3)チーム単位での客先常駐
✅インフラの運用保守をやるメリット
1)仕事の合間に実務の構築に触れられる
2)運用設計のキャリアが切り開ける
✅インフラ設計・構築の現場に入りやすくなる方法
1)ポートフォリオを制作する
2)IT系資格を取得する
3)自宅でNWやサーバを構築
以上、『未経験からインフラエンジニアを目指す人が早期に設計・構築をやれる現場に入る方法』でした。
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