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テンプスタッフ(現パーソル)HDのおかげでエンジニアとして飯が食えている私の尊敬する人は篠原会長。

こんにちは。未経験からエンジニア転職したタケシです。

私はベンダー資格を取得したのちIT業界未経験から一般派遣のエンジニアとなり、スキルと経験をつんで事業会社の正社員エンジニアになりました。

その過程で、一般派遣で働く私を正社員(特定派遣)に昇格させ、育ててくれた旧テンプスタッフ・テクノロジー(現パーソルテクノロジースタッフ)と出会えたからこそ私の今があります。

「エンジニアファースト」を掲げており、その精神にそったエンジニア想いの素晴らしい営業さん、コーディネーターさんが私の希望に沿った就業機会をくださったからこそ、どこにいってもやっていけるだけの人間になれましたしIT業界で6年も生き残ってこれました。

それは、ひいてはテンプスタッフ(現パーソル)創業者であり日本に人材派遣という言葉も法律もない時代に東京で人材派遣ビジネスをはじめられた篠原会長のおかげだと考えています。

そのため私が尊敬する人は篠原会長ですし、人材派遣という働き方が日本に生まれたからこそハードルが下がって私のような実務経験のない人間でもエンジニアとして就業できた(正社員雇用しかない時代では無理)と実感しています。

私のエントリーがお役に立つかはわかりませんが、少しでもパーソルHDの応援となればと思って今回筆を取った次第です。

パーソルテクノロジースタッフは未経験者や駆け出しに最適

IT業界未経験からエンジニアへの挑戦を目指す人ステップアップしたい駆け出しエンジニアにはパーソルテクノロジースタッフを通して派遣で働くのをおすすめします。

例えばプログラミングスクール卒業生やProgateなどでの自習を終えた人が未経験からエンジニアを目指す場合や、ヘルプデスクの人がCCNAやLPICレベル1を取得してインフラエンジニアを目指す場合などは、エンジニアの正社員に応募しても書類選考で落ちたり転職エージェントからそもそも求人を紹介されなかったりします。

その点、派遣であれば転職のハードルがグッと低くなるうえに、パーソルテクノロジースタッフのコーディネーターはIT業界自体や各技術について詳しい人、エンジニアの希望をきちんと聞いてくれる人が多いので、希望通りのキャリアが歩める職種や企業を紹介してくれる可能性が高いです。

同じ派遣でも他社の場合、IT業界のことをよくわかっていない人がパターンマッチングで派遣先を紹介したり、エンジニアを金づるとしか思っていなかったり、求人票に書かれた仕事内容と実際の仕事内容が全然違うと職場見学時に判明したりします。

ちなみにパターンマッチングというのは、エンジニアの希望をガン無視して、例えば職務経歴書に「Ruby」と書かれていて求人票にも「Ruby」と書かれていればすすめてくるようなケースを指します。

こういう人はOracle DatabaseとMySQLの違いもわかりません。データベース(DB)と書かれているから同じものだと認識しています。

私が遭遇した最悪のケースでは職務経歴書に「Rubyでプログラミング経験あり」と書いていたら『言語なんかどれも変わらないだろ』とScalaで開発経験ある人向け求人をすすめられました。

また、金づると言うのは、コーディネーターが「この企業では大量離職しているけどそのおかげで大量採用していて決まりやすいからここをすすめよう」「エンジニアの希望はどうでもいい。就業させたい企業をゴリ推す。」という姿勢で自分の成績や会社の売上アップの道具としかエンジニアを見ていないことを指します。

パーソルテクノロジースタッフはテンプスタッフ・テクノロジー時代から変わらない「エンジニアファースト」が根付く企業であり、エンジニアに寄り添い育てようとする風土がありますが、人によってはそれが裏目に出る場合もありました。

テンプスタッフ・テクノロジーの体質は「ゆとり世代の運動会」だった

テンプスタッフ・テクノロジーは、よく言えば「新卒もIT未経験の中途も大切に育てる」温かくて懐の大きい社風だったのですが……。

退社直前には、トップクラスのスキルを持つエンジニアも新人たちも「おててつないで足並みそろえて、みんな仲良くいきましょう」というぬるい体質に感じていました。

小学校の運動会で行われる順位をつけない徒競争(みんなで手をつないでゴールするあれ)みたいなイメージですね。

そのため、派遣先に就業するときも「プロフェッショナルな技術者として現場に赴く」というよりも、小学生の集団登校さながらにフォロー対象の新人を引き連れながら赴く登校班班長のような気分でいました。

俺はエンジニアとして突き抜けた存在になりたい!

もっと技術力を高めたい!自分の限界に挑戦したい!!

駆け出しとしての時期を過ぎ、着々と経験とスキルを磨いていくうちに、そういう想いが心の底からあふれ出しました。

しかし、そのころのテンプスタッフ・テクノロジーはネットワークエンジニアの速成(IT業界未経験者を正社員採用し、1か月ほどでCCNAを取得させ派遣する)に力を入れており、毎月新人が入社しては爆速で派遣されていく時期。

上司と面談するたびに前述の希望を伝えて上流工程への挑戦を訴えましたが、私も今いる現場の年長者としてこれから就業する新人たちのフォローをしつつ(リーダークラスの目が届かないので)、派遣先の指揮命令者と新人の顔つなぎや増員枠の獲得を頑張れと言われました。

私の部署の上司たちはみな、自分の技術向上や上流工程への挑戦よりも、(派遣法改正前で最長3年の縛りがないため)10年スパンで同じ派遣先にいてそこのプロパー社員に気に入られた結果出世したので、それも仕方のない事なのかもしれません。

そして一般であれ特定であれ、派遣社員でいる限りは(責任上の問題や機密上の問題もあり)大事な役割が任されず派遣先プロパーのアシスタントレベルの仕事しかできないと気づき、事業会社の正社員へと転職しました。

私にはあわなくなって袂を分かつ結果となりましたし、私みたいな個人の成長を第一に考える人間は孤立してしまう社風ですが、こういう企業だったからこそ私を受け入れチャンスをくれたのだと思いますし、今思い返しても大好きな企業です。

退職後も仲良くさせてもらっている先輩・同僚がたくさんいますし。

ただし、そんな理由で退職(卒業)した私を「自分のことしか考えない我の強いワガママ野郎」と説教して何度も代々木オフィスに呼び出しやがった当時の上司だけは嫌いですしクソ野郎だと思っています。

こいつを見返したくて頑張ったのですから、結果的には感謝ですね。

インテリジェンスの買収を知り「テンプスタッフ経営陣は正気か?」と思った

テンプスタッフHDが米投資ファンドからインテリジェンスHDを買収した結果、前述の企業体質であったテンプスタッフ・テクノロジーとインテリジェンスの派遣ディビジョンが合併すると退社後に知って驚きました。

「経営陣は正気か?いくらインテリジェンスが人材紹介に強くて自社にない強みを持っているとしても、社風が違いすぎるでしょうよ。」と驚き半分呆れ半分の気持ちでいました。

旧テンプスタッフHDも旧インテリジェンスも経営陣が「打倒リクルート」で一致した結果と思いますが、当時の印象では「打倒自民党政権を掲げる昨今の野党の選挙協力」くらいシナジーを生まないものになるのではと予想していたのを今でも覚えています。

インテリジェンスの社員はテンプスタッフ・テクノロジーとは真逆の成長意欲が高い「個の強さで戦う集団」な印象で、特に2009年以前に入社した人たちは半端ない修羅場を潜り抜けてきた猛者が揃っています。

人材ビジネスがやりたくてインテリジェンスに入社したはずの彼ら彼女らがリーマンショックによる経営危機に直面し、その後にUSEN傘下となって気づいたら光回線やGYAOの営業をするはめになったときの辛さや苦しみを直接聞いたことがあります。

その時代を乗り越えてきた彼ら彼女らは、かなり優秀ですしメンタルも強靭なので絶対旧テンプスタッフ側が社内での立場的に弱くなるだろうなと考察していました。

現パーソルテクノロジースタッフで旧テンプスタッフ・テクノロジー出身のみなさま。今も元気でやっておられるでしょうか。

元同僚も先輩も優秀なエンジニアばかりでしたが、よく言えば「おとなしくまじめでいい子」「誰とでもやっていける子」が多くて自己主張や競争に打ち勝つのが苦手っぽかったので、ウッチャンが出ているパーソルのCMを見るたびに心配になります。

パーソルになったおかげで顧客の採用課題により役立てると実感した出来事

平社員の末端エンジニアだった私からは「企業体質が違いすぎるし上手くいくの?羊(旧テンプスタッフ)の檻に猟犬(旧インテリジェンス)を入れるようなものじゃないか」と思えたものの、顧客にとってはパーソルになったことで採用課題解決に役立つ存在になれたと感じています。

人材派遣に限らず、人材サービスを利用する企業の採用課題は様々です。

現在ではエンジニア採用の手段が多様化しており、雇用形態にあわせて以下のように分類されるでしょう。

・経営層の採用
 →ヘッドハンティングなど
・正社員の採用
 →人材紹介企業からの推薦
 →人材紹介企業のDBを見てスカウトメールを送る
 →転職サイト登録者にスカウトメールを送る
 →自社ウェブサイトからの応募
・人材派遣
 →一般または無期雇用で派遣
・アルバイト
 →anのような求人誌
・フリーランス(業務委託、SESによる常駐)
 →レバテックなどの仲介業者経由
・ダイレクトリクルーティング
 →SNS(WantedlyやTwitterなど)でスカウトする
 →自社の採用イベント参加者をスカウトする
・リファーラル採用
 →社員のクチコミにより応募を促す
・アウトソーシング
 →請負で常駐(チームごと委託)

そのような時代に、テンプスタッフ・テクノロジーのままでは顧客がどんな人材を欲していようとも、また、採用手段を検討していたとしても「人材派遣でいきましょう」としか提案できなかったわけです。

それが総合人材サービスのインテリジェンス買収により、顧客が望む人材の獲得方法として人材派遣以外の手段も提案できるようになりました。

やれクラウドだIoTだAIだとITの技術革新は毎年進む中で、企業が望む人材獲得が人材派遣だけで賄えるわけがないんです。

そう考えると、篠原会長の決断力は素晴らしいなと感じますね。

私は「良い意味で甘い」パーソルテクノロジースタッフに期待している

ここまでご覧になったあなたは、私が散々パーソルテクノロジースタッフをDisってきたように感じる事でしょう。

しかし、私は最終的に袂を分かったと言えど、当時は大したスキルもない駆け出しの私を育ててくれた旧テンプスタッフ・テクノロジーの企業体質や(元上司以外の)社員が好きでしたし、U_29のようにIT業界未経験を教育し就業機会を提供する「良い意味での甘さ」は大切にしてほしいと思います。

昨今のIT業界は、偽装請負の温床となるSES(準委任契約)で客先常駐に駆け出しエンジニアを大量に送り込む企業や「半年学べばエンジニアになれる!1~2年でフリーランスになれる!」と煽るプログラミングスクールが跋扈しています。

また、IT業界未経験や駆け出しを雇うにしても、職場見学に行かせて就業が決まったら内定を出すような派遣会社もあります。

冒頭で、過去にネットワークエンジニアを速成していたと書きましたが、企業の都合だけを考えるならそんなことせずに「CCNAかLPIC レベル1を自力で合格してきたら内定出してやるよ」って態度でいいんですよ。

このように、未経験のエンジニア志望者または駆け出しエンジニアをコストなしで効率よく集めて手間をかけずに出荷するのが主流で賢く儲かる時代に、「育てる時間や手間」はコストでしかなく、守銭奴にとっては極めて無駄に感じる行為です。

それなのにパーソルテクノロジースタッフはKDDIデジタルセキュリティと組んで未経験から最大3年かけてセキュリティエンジニアを育てようとしているし、本当にお人よしだなぁと思います。

>> KDDIデジタルセキュリティとパーソルテクノロジースタッフ、未経験からスタートして高度領域も経験可能なセキュリティエンジニア育成を開始

セキュリティエンジニアなんて未経験から育てなくても「ずっとペンテスターを続けてきたからキャリアチェンジしたい」などの理由から転職を考える経験者もいるし、そのような人材を獲得すればいいじゃんと思わずにはいられません。

そうしないところがパーソルテクノロジースタッフであり、昔の私のようにそういった「良い意味での甘さ」に救われてセキュリティエンジニアになる人材が育つのだろうと感じます。

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