移動舞台のセノグラフィー
” 仮設舞台・桟敷席としての回廊・表現素材としての海 ”
嚴島神社を描いた絵画として最古の一遍上人絵伝*には1287年社参時の様子が描かれている。舞台を中心にした水上の劇場空間と回廊での観覧や伶人たちによる奏楽の様相がいきいきと描き込まれいる。
(*一遍上人絵伝については現在の社殿と配置が異なることもあり史的裏付けが求められる資料とされる。)
季節ごとに場所をかえ催行される神事の舞台そして、動線から桟敷へと転用される回廊空間。現在に連なる社殿の使われ方のソースイメージがそこに