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【小説家になる】第1話 きっかけ

世の中には色々な職業がある。
多くは会社などの組織に属して仕事をする一方で、自分で仕事を受ける、いわゆる自営というスタイルもある。

一応自営と呼べる職業かな?僕が思いを抱いた職業はピアニストだった。
幼少期から高校を卒業するまで先生に教えてもらっていたものだ。
因みに、ボンボンではない事は加えておこう。

高校を出てからも尚続けて、当時隆盛を極めたロングバケーションの
瀬名くんになる夢が、よろしく哀愁と共に儚く散った事は
数多く経験した挫折のうちでも、ぶっちぎりの力を誇る。

ピアノでお金を稼ぎ生計を立てる事を諦めた僕は、その後色々な職を
経験した。イベント業界、機械関係の営業、繊維関係の営業、飲食店、ホテルマン・・

職を転々としている間に、イベント業界にいた時に知り合った友達が
有名なデザイナーになっている事を知った。
さらには楽曲を作って有名になった友達も出現した。

無名だった人が有名になっていくその瞬間が目の前にあった。

単純に、とても羨ましかった。

と同時に、途轍もない努力の積み重ねが作品の数やクオリティーとして表れ、そのブレのない信念が友達やファンを呼ぶという現象が、
転々と職を変えている僕に訪れるはずもないと悔やんだ。

あの時、諦めて辞めていなかったら・・・

悶々と過ごす、とある日。いつもの美容室で学生の頃から僕の髪を切ってくれている美容師さんが(僕は彼を兄ちゃんと呼んでる)

「俺みたいな美容師とかは一応、免許がいるけどさ、写真家とか小説家とか画家とかは、そんなのいらないっしょ?

僕は画家です
 僕は小説家ですって言えば、もう画家だし、小説家じゃん?

まぁ、その後に(売れてないけど・・)が付いてくるけどねw」

これが、僕が画家、小説家、音楽家になったキッカケとなった訳です。


第2話 心の灯






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