「働かないと」が「働きたい」になるように
「生活の足しにもならないし」
口ではどう言おうと、夫の本音がその一言に詰まっていました。
夫の言葉を受け、私は7年間怖れ続けていた、外で働くことを決意しました。
仕事を作ろうとしていた
手帳と文房具の個人メディアを始めて、3ヵ月が経とうとしています。
当初は何らかの形で収入を得て、ゆくゆくは「仕事」と言えるものにするつもりでした。
しかし、最初から収入や仕事を視野に入れ、ゼロから何かを作り上げていくのはあまりにも厳しい道のりです。
2月で早々につまずき、精神的に支障をきたしたため、まずそういった考えを度外視することにしました。
そして今月、またつまずいた私は夫に相談を持ちかけました。
その際夫がぽつりと、「生活の足しにもならないし」とこぼしたのです。
夫は私の取り組みを尊重してくれています。
ですがその一言を耳にして、夫の背中にのしかかっているものの重さを痛感しました。
フリーランス・在宅ワークを経験してみて
人間関係のストレスに疲れ果て退職し、以後は育児で何年もノイローゼ状態が続いていたため、すっかり「外で働く」ことが怖くなっていました。
息子が幼稚園に入園した頃コロナ禍に見舞われ、「フリーランス」「在宅ワーク」を推奨する声が多く上がるようになりました。
ようやく育児ノイローゼがましになり、余裕ができたため、独学でWebライターに挑戦。3ヵ月間稼働していました。
しかし、クライアントの音信不通により、かえって対面でないことへの不信感が募りました。
直接一緒に働いているのなら、上司を通すなりして話し合い、抗議ができます。
ネット上で完結する関係では、クライアントが別のサービスで何事もなかったかのようにライターの募集をかけていても何も言えません。
対面・ネット関係なく、報連相のできない人間の仕事などたかが知れています。
人間不信に近い状態に陥り、きちんとしたクライアントを探す気になれず、Webライターを辞めました。
その後、データ入力の案件に提案してみたものの、競争率が高いため通りませんでした。
昨年の冬、育児中の女性向けの相談窓口で相談した際も、事務のスキルで必要とされるのはワードよりエクセルだと聞きました。
エクセルは中学か高校の授業で習ったきりで、苦手意識のあるソフトです。
在宅で事務を請け負うにしても、エクセルを勉強しないと不利だと判断し、それきりクラウドソーシングにはログインしていません。
「働きたい」と前を向けるようになりたい
なるべく人と関わらない、外で働かない道を模索してきました。
けれどどの道も、想像以上に険しいと身をもって知りました。
だから最もシンプルな、外で働く道を目指すことにしました。
先日相談窓口に行き、まずは通所訓練を受けると決めました。
エクセルの操作を学べば選択肢も広がり、再び「通う」ことにも慣れて自信がつくからです。
人間関係でストレスを抱えて家族に当たるのが怖い。
コロナ禍だから。
やってみたいことがある。
色んな理由を並べて、ずいぶん夫に甘えてきました。
だけどもう、夫にばかり背負わせる訳にはいきません。
今はまだ、社会復帰を決意したばかりで「働かないと」という気持ちが強いです。
ですが、不安でも「働きたい」気持ちで前を向けるよう、一歩ずつ行動していきたいです。
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーよりお借りしました。ありがとうございます。
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